医心方 第二十七 養生篇 大體第一(8)鳳凰堂流解釈
また、養生論には「欲は人の七情(感情)から出るとは言うものの、
戦争や争いの状況下では道徳が恒に正しいとは言えない場合があるように、
木に住む虫がいて、木が生えるところであっても木にとっては良くない事もあるのと同じ理屈である。木の虫が多い所であれば、木は朽ち果てやすいように、
欲が多いとこれにいれば、欲が勝ち身体は枯れる。
欲と性は陰陽であり、名声と身体もまた陰陽である事を知るべきである。」と書かれています。これは正本にはありますが、宇治本にはない文章。端に記載されていていたので捨てられた可能性があります。
欲も本性も適度に、バランスを取りながら生命を全うする事が大切だと伝えてくれています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?