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養生訓巻第二総論下 鳳凰堂流解釈⑳

原文を現代文に改変
ひとり家にいて、閑かに日を送り、古書を読み、古人の詩歌を吟じ、香を焚き、古法帖を弄び、山水を望み、月花を愛で、草木を愛し、四時の好景を弄び、酒を微酔に飲み、園菜を煮るも皆これ心を楽しましめ、気を養う助けなり。

貧賤の人もこの楽つねに得易し。もしよくこの楽を知られば、富貴にして楽しみを知らざる人に勝るべし。

鳳凰堂流意訳
ひとり家にいて、静かに1日を過ごし、古書を読み、古人の詩歌を吟じ、香を焚き、古い書画を眺め、山水を見て、月花を愛で、草木を愛し、四季のきれいな景色に心動かし、酒を少し飲んで酔い、自家野菜を料理する事等も全て心を楽しましめ、気を養う助けになる。

金銭の多少に関わらず、人はこの楽しみをつねに感じる事はできる。もしよくこの楽しみを知る事ができれば、経済的に豊かな人であってもこの楽しみを知らない人よりも心豊かに過ごす事ができる。

鳳凰堂流解釈
禅宗の言葉に照顧脚下と言うものがあります。

楽しみも苦しみも自分の心次第。
苦しい時は目の前の少しの達成を喜び、楽しい時は身の回りに感謝する。

そうすると、自然にいつも楽しく、お金はかかりません。

ダラダラと書いているこの養生訓解釈も読んでいただける方がいることに感謝しながら、ただ楽しんで書いています。

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