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養生訓巻第二総論下 鳳凰堂流解釈㊴

原文を現代文に改変
一時の浮気を欲しいままにすれば、一生の持病となり、或いは即時に命危うき事あり。
莫大の禍はしばしの間堪えざるに起こる。恐るべし。

鳳凰堂流意訳
一時的に浮ついた気持ちのままで行動すれば、その結果が徐々に積み重なり、大きな病となったり、一気に吹き出して突然倒れたりする。

ほとんどの病はちょっとの間我慢できなかった事によって起こっているが、それに気づく人は少ないことが恐ろしい。

鳳凰堂流解釈
心を起因として病が宿り、育つ事は前に書かれていますが、より具体的に表現されています。

普通の人でも、骨格の成長は30歳前後まで。
形の変化が少なくなるのに、気は大きくなり、やり過ぎるからぎっくり腰になります。

また、会社に行く、仕事をするのが当たり前になりすぎると40前後で心を壊します。

全て自分の心がどこへ行きたいのかに目を向けず、社会が常識と言っている事を精査せずに社会に合わせていたり、自分の欲に合わせている事から起こります。

ある程度合わせる必要がありますが、基本は自分の心と身体。

しっかり向き合って欲しいものです。

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