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養生訓 巻第五 五官 鳳凰堂流解釈⑬


原文を現代文に改変

五更に起きて坐し、一手にて足の五指を握り、一手にて足の心を撫でする事、久しくすべし。

この如くして足心熱せば、両手を用いて、両足の指を動かすべし。

右の法、奴婢に命じて、かくのごとくせしむ。或いは云う、五更に限らず、毎夜起きて座し、この如くする事久しければ、足の病なし。上氣を下し、足弱く立ちがたきを治す。

久しくして怠らざれば、脚の弱きを強くし、足の立かぬるを良く癒す。

甚だしるしある事を古人言えり。養老壽親書及び東坡が説にも見えたり。

鳳凰堂流意訳

夜明けと共に起きて坐り、片手で足の五指を握り、もう一方の手で足心を撫で擦る事は習慣となる位、長期間行って良い。このようにして足心に熱が出れば、両手で両足の指を動かすのが良い。

上記の法は、他の人にやってもらうのが良い。五更(夜明け)に限らず、毎夜起きて坐り、長い期間このようすると足が病む事はなくなる。上に上がった氣を下し、足が弱く立ち難い場合は治癒する。

長い期間怠らなければ、足の弱い人は強くなり、足が立つ動作が良くなる。

これは非常に効果があることを古人は言っており、養老壽親書や蘇東坡の説にも書かれている。

鳳凰堂流解釈

足のマッサージ法について、時間、期間等が書かれています。

足は普段あまり顧みられない事から、できるだけ意識を持っていく事で長期間頑張ってくれる部位でもありますので、意識していなかった人は毎夜触ってあげるだけでも良いでしょう。

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