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CINEMA

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記事一覧

106_『PASSION』 / 濱口竜介

濱口竜介による、大学院時代の修了作品。率直な感想としては、修了作品としては高過ぎる完成度…

Sats
4年前
6

102_『ひかりの歌』 / 杉田協士

153分という上映時間に逡巡してしまったものの、この作品を観ることを選ぶことができて本当に…

Sats
4年前
4

099_『螺旋銀河』 / 草野なつか

大切な人に宛てた手紙が、ある日、自分に宛てた手紙として届く。 手紙を書くということは、た…

Sats
4年前
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092_『ピカレスカ』 / 倉田健次

全編を通して、少し狡さを感じるくらい、映像が美しい。 映画への愛が溢れている。 30分とい…

Sats
4年前
7

085_『CURVE』

幽霊についての話を読んだ後に、何故だか追われるように悪夢のような映像を見る。診るというか…

Sats
4年前
9

082_『The Yalta Conference』 / Koji Fukada

オンラインにて開催中の "WE ARE ONE: A Global Film Festival" にて6月1日にプレミア公開され…

Sats
4年前
2

079_『ムーンライト』 / バリー・ジェンキンス

「マイノリティ」の定義は一義的ではなく、突き詰めていくと人は誰もが「マイノリティ」に属していると思っていて、当たり前のように過ぎる日常に身を置きながらも、その日常が「当たり前」であることに常々疑問を持ってしまうというか、「普通」とか「世間」とか「社会」といった、一見揺らぐことがないように見える物事がある瞬間には容易く霞んでしまうことを知っている。 多分、誰も、自分が「マジョリティ」に属していることに確信を持つことはできず、だからこそ、他人を相対的に評価しては、自分の立ち位置

078_『うたかたの日々』/ ボリス・ヴィアン

昨夜は眠りにつけず、色々な記憶に思いを巡らせながらも、最後に頭に浮かんだのは、この作品だ…

Sats
4年前
11

076_『アポロ11』 / トッド・ダグラス・ミラー

人類史上初の月面着陸に成功した「アポロ11号」のミッションをフルスケールで追体験できる作品…

Sats
4年前
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075_『12人の優しい日本人』を読む会

三谷幸喜作の『12人の優しい日本人』を12人+αでZoomをプラットフォームとしてオンライン再現…

Sats
4年前
3

074_『日日是好日』 / 大森立嗣

「頭で考えるのではなくて、身体で感じるのよ」という台詞の通り、何かを理解すると云うことは…

Sats
4年前
8

073_『トム・アット・ザ・ファーム』 / グザヴィエ・ドラン

作品が作品を呼ぶ、という事象は起こり得ると思っていて、前回紹介したElmgreen&Dragsetのドキ…

Sats
4年前
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072_『Elmgreen&Dragset - HOW ARE YOU?』 / JANNIK SPLIDSBOEL

アートギャラリー「PERROTIN」が公開しているオンラインコンテンツの一つにSCREENINGS(映像プ…

Sats
4年前
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071_『パターソン』 / ジム・ジャームッシュ

映画というものは、芸術の中でも作品性が特に高いメディアで、約2時間の映像それ自体が「観る」という行為に先立って既に完結している。 例えば『モナリザ』という存在自体が記号として、観る/観ないに関わらず、既に価値を持っているかのように。 ただ、一方で、芸術においては、観る側がそのコンテクスト上で、どのように立ち位置を取るのか次第で、作品の価値も変わってくる。 どのような時代、どのような状況下においても芸術が必要とされるのは、そういうことだと思う。 芸術にお金を使うことに対