在宅医療と在宅酸素療法の値段

こんにちは利確と申します!在宅クリニックを経営しています。

今回、在宅酸素療法(以下:HOT)についてお話いたします。HOTに限った話ではありませんが、実はこういった機器に決まった料金というものはなく、クリニック毎に値段交渉しているのです。

今回、実際の業者名を出してその値段や、オススメ業者についてお話しするノートになります。そうです。また「お金のはなし」です。結局お金の話が大好きな利確です笑。


在宅酸素療法で一番得する業者・方法は?

在宅医療の報酬の柱の一つ、在宅療養指導管理料は29個あります。その中でもHOTは加算を考慮すると高額であり、出現頻度も高い重要な管理量の一つです。

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(在宅医療で算定可能な指導管理料29個)(たんぽぽ先生の在宅診療マニュアル)

最初に、HOTを導入したときにクリニックにいくら報酬が入るのかを確認したいと思います。指導料として24,000円、材料加算1000円、酸素ボンベ加算8800円、濃縮装置加算40,000円、呼吸同調式デマンドバルブ加算3000円の合計76,800円の収入となります。いわゆるHOTフルセットです。保険適応されますので、1割負担なら7,680円です。これはとても高額ですので、導入時に値段のトラブルにならないよう、患者さん・家族にはあらかじめ金額について説明しましょう。

支払いは基本的には月払いになります。例えば12/28導入〜1/2終了のわずか1週間の使用であっても、2ヶ月分の請求となるため、特に月末導入ではトラブル防止のために事前説明必須です。

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(酸素療法指導管理料の内訳) (たんぽぽ先生の在宅診療マニュアル)

在宅医療では通常月額費用は約5-6万円/月です(図)。従って、酸素濃縮機を導入して売り上げが76,800円増加するということは、経営に大きなインパクトを与えます。

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(在宅医療経営・実践テキスト)

ただし、この76,800円全てがクリニックの利益になるわけではありません。レンタル代金を酸素業者に支払う必要があるからです。クリニックが酸素業者と契約・支払いをして、患者さんがクリニックに支払う構図です。診療報酬76,800円は全国一律ですが、業者への支払い金額はそれぞれ異なります。なるべく支払いは安くしたいですよね。

結論からいうと、どの業者が一番得なのかはクリニックの契約内容によって異なります。業者は一律の値段でクリニックと契約しているわけではありません。レンタル費用は業者や地域・クリニックにより異なります。ただし、傾向として高い業者・安い業者がありますのでご説明いたします。

HOTは、基本的には品質に大きな違いはないと考えて良いと思います。従って評価項目としては料金・導入時のフットワークにいたします。担当者の人柄なども重要な要素ですが、地域性が強いので今回は見送ります。

HOTを導入するとき、酸素濃縮機の設置・保守点検や修理・患者や家族への使用方法の説明は、多くの場合は業者がしてくれます。この費用は、ほとんどの場合において月額費用に含まれています。機械的なケアは業者がしてくれますので安心です。

またレンタルだけでなく、酸素濃縮機を購入するという選択肢があることをご案内したいと思います。

以下、実業者名を出しながら値段感を記載していきます。ここから先は、フリーアクセスを禁止するために、8000円の値段設定をしています。業者関係の方にあまり見られたくないためです。ドクターには共有したいと考えいますので、MM先生よいこはこいよ先生が主催しておられる開業医サロンで無料公開しています。(サロン入会には審査があります)

サロンの月額料金は・・・無料です!皆で惜しみなく知識を共有するサロンです。こちらで全文を無料公開していますので、ドクターで読みたい方は決して購入しないでくださいね。今回値段をつけたのは、実業者名を記載しているので、「あまり業者にみられたくない」「フリー拡散を防ぎたい」ためです。

以下、実業者名とともにもっともオススメの業者と、HOTをレンタルする以外の第三の選択肢をご案内しています。


今、あなたのクリニックはいくらでHOTを契約していますか?

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