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訪問リハを受けている方へ

そのリハビリは大丈夫?

訪問リハに関わらずですが、リハビリ=マッサージと誤解されている方やリハビリの効果を意識せずにリハビリを受けていたりということがあります。
せっかくサービスを利用しているのですから、効果的にリハビリしたいですよね!
今回はそんなリハビリを受けている方に気を付けてほしいことがあるので、綴っていきます。

マッサージだけを行うリハビリには気を付けましょう

私たち療法士は体が動かしやすくなるように
関節の動く範囲を広げたり
筋肉の硬さを整えたりということを
基本的には運動するための準備として行っています。
あくまでも準備だということが大切です。

基本的にとしたのは、自分で体を動かすことが難しく、関節が硬くなるのを予防したり、疼痛緩和のために行う場合があるからです。
※触れることの効果についても後日投稿したいと思います。

身体が動きやすい状態を整えたうえで、運動を行い筋肉を働かせることで初めて、筋肉が動かしやすくなったり、筋力が向上したり、全身の循環を良くしたり、その運動を学習したりして、リハビリの効果を期待することができるのです。
大切なことは「自分で動かそうとすること」ということを忘れないでください。

今やっているリハビリの効果を聞いてみよう?

プログラムの目的や効果を説明しながら行ってくれる療法士は大丈夫かと思いますが、家族さんなど傍から見ると何をやっているのか分からないという場面もあると思います。

リハビリを受ける側からすると聞きにくいかもしれませんが、しっかりと利用者のことを考えてくれている療法士であれば、むしろ快く答えてくれるはずです。

また、運動の効果を意識したほうが、身体への影響も大きいことが先行研究からもわかっています。

実際にできるようになりたいことはできる範囲からやってみましょう!

利用者さんからよく聞かれることの一つに
「動けるようになったらやりたいなと思う」という発言があります。
リハビリとしては、考え方が少し違って、
「できる範囲からやってほしい」と思っています。(少なくとも私は)

できるようになるためには、その動きを実際に行わないと上手になりません。対策方法もみえてきません。
スポーツでもなんらかの趣味でも最初から上手にできる人はあまりいませんよね?リハビリもそれと同じです。

身体が(疾患などの理由で)思うように動かなくなった。自分の体がどれだけ動くのか感じながら、徐々にその動きに慣れていく。=運動学習です。
もしも、難しい部分があると分かれば、補助具を選定したり、環境を整えようという対策をとることもできます。

できる範囲で動いてみて、動く中で徐々に自信をつけていってください。
何か起きても大丈夫なように利用者を支えることが療法士の役割ですから。

最後に

私は受け身的なリハビリもそれはそれで効果はあると思いますが、より効果が期待できるのは自分から動く積極的なリハビリだと思っています。
これからも「利用者さんがやりたい!」と思った活動をどうやったらできるか一緒に考え、支えていきたいと思っています。

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