自己レビュー【るつぼかずら】

前置き
「私は、自分の好きなものをレビューを見るのが大好きだ！それは他者のレビューではなく、本人のレビュー(あとがき、とか)凄く好きだ。頼む！流行ってくれ！自分で自分の作品のレビューを書く。この文化よ！」

文学フリマ東京３７頒布予定
るつぼかずら

るつぼかずら

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ＢＯＯＴＨ頒布予定無し
Ａ６文庫サイズ　１５２ページ
※暴力表現、性表現があります。１５歳以上を対象としております。

崖から落ちた私は、とある姉妹に救済された
しかし、世間から断絶された世界で生きる姉妹の様子は何処か奇妙だった
皮膚に執着する長女の黄鬼
骨に執着する次女の緑鬼
肉に執着する三女の赤鬼
血に執着する四女の青鬼
四者四様の履き違えた愛と執着、不安と渇望

――大丈夫。キミの命、一ヶ月は保証するから。

◆◆◆◆

　というのが裏表紙。
　今作は新刊という名目ですが、一応、ハーメルンに上げた話のリメイク版です。
　なんだよ、同じ話かよって思うかもしれないけど、お願い！！読んで！！ハーメルン版で刺さった人はまた刺さるから！！！大筋の話は同じだけど、かなり加筆修正してるんだって！！！
　粗筋もレビューも何も、ハーメルン読んでくれば解決じゃん、いやそう思うかもしれないけどさ。ね。聞いて！まだ読んでない人は是非、今回の本から入って！！えぐいから！！

　詳し目の粗筋(全くネタバレなしで読みたい人は、このnoteを閉じる事をお勧めします)
↓↓↓↓↓

　主人公、荊ちゃんは、謎の四姉妹に監禁されます。
　この四姉妹達が本当に曲者で、皮膚に執着する長女と、骨に執着する次女と、肉に執着する三女と、血に執着する四女。つまりは姉妹達でシェアしている訳ですよ。それは……ね。
　そんなキ○ガイ四姉妹の家に荊ちゃんは監禁というか軟禁。怪我をして逃げられない状況下で、四人それぞれの価値観だとか愛情だとかを知っていきます。
　知れば知る程、四人それぞれの真っ直ぐな間違った愛情に、荊ちゃんは苦しんでいくわけです。
　そんな、間違った愛だのなんだの、難しいテーマもあるけど、内容はほぼエログロバイオレンス、やりたい放題！バッシャー！ごとり、あああああああああ！！！

　という話です。
　はぁ何？って思った方！

　だ　い　た　い　合　っ　て　る　ぜ　☆

　エロ目的ではないので、エロ描写が色濃く書かれている事は無いのですが、この四姉妹の価値観がぶっ飛び過ぎて、かなり過激なお話です。なので、挿絵とか一切無いですが１５歳以上とさせていただいています。
　漫画だったら普通に１８歳以上だと思います。話の進行上、どうしても裸体描写と、性描写が入りますので。

　個人的には現状一番お気に入りの話かもしれない。
　というのも、この本だけ、私の中で明確なキャラデザが存在するんですよ。
　特に細かく容姿の描写が入る訳では無いけど、私の中で何故か荊ちゃんは金髪のセミロングで、長女は白髪ロン毛(これは描写あり)、次女は黒髪セミロングを後ろで縛ってて丸眼鏡、三女は黒髪で散切りベリーショートで、四女は黒茶のセミロングの人で……ってなんかそんな絵が浮かぶんです。
　絶対に有り得ない話なのに、解像度が高いんですよ。
　いつも話を考える時は、大体が自分の見た悪夢が元ネタである事が多いんですけど、今作に至っては、ウェビングマップみたく関連ワードを広げてじっくりプロットを書いた所為なのか、確実に私の脳内にキャラがいる。

　私の中に明確にキャラが見えているのもあるかもしれないけど、いつも通りの下読み担当の黒虫クンにもキャラの描写を褒められた唯一の作品です(暫定)。そう、黒虫に話の筋や構成を評価される事はあっても、キャラクターを評価されるって事が今まで一度もなかったのよねえ(……しみじみ)。今までの下読みをほぼ全てやってくれている黒虫が言うからには、やはり一番キャラが書き出せている作品になったのは確かなんだろう。

　といってもキャラの書き出しが主軸かと聞かれれば、私の中ではそうではないんですよね。
　主題は私じゃなくて、主人公は貴方、つまり読み手であって欲しいです。
　美しい人が現われたという描写があったら、私の好みでキタエリさん(声優)を押し付ける訳でなく、貴方のタイプの人を想像して欲しいみたいな。
　漫画やアニメじゃないからこそ、文章ってそういった楽しみ方は残しておきたいですよね。

　こんなえぐい話を出しておいて、貴方の想像で！なんて言い出す私も大概だと思いますが、刺さる人には刺さるでしょう。ええ、そういう目的で書きました。
　全力で刺してやる！そして抉ってやる！一生忘れねぇようにしてやる！これが同人作家だ！

　貴方に刺さる作家でありたい。
　駿河鵬命でした。

追伸
　ＢＯＯＴＨには出しません(出せません)

駄目でしょ。これは。