仏像のここみちゃう!②
先日、久保ちゃんの「仏像のここ見ちゃう!」を読みました。
共通テーマにして今回は、私ツバキング の「仏像のここ見ちゃう!」を書こうと思ったのですが、なんと私も「光背」を書こうと思っていたんです。
かぶった。。。
だからと言って、手とか目とかだとなんだか当たり前だし、「仏像”まわり”のここ見ちゃう!」でお茶を濁すことにします。
これについては、「お堂」の場合と、「博物館や収蔵庫」の場合で、見る場所が違ってきます。あまり長くなるとアレなので、今回はお堂の場合について書いてみます。
お堂の場合は、まず何と言ってもお堂そのものを見ます。まだまだガキンチョなので、「これは◯◯式の△△造りですね」といったような、建築を云々するような器量は僕にはありません。
東京にお住いの方は「この豪邸って、芸能人の◯◯さんが住んでるんだって」みたいな噂話を耳にしたり、またその事実を知っていたりすることも多いと思いますが、その豪邸をの前を通るたびに、中に暮らす芸能人の◯◯さんを意識したりしますよね。
僕はそういう目でお堂を見ます。
「あの釈迦如来さんがこの中に暮らしてるんだなぁ」とか。
そうしてお堂の中に入ると今度は、そこをご本尊が暮らす浄土として見ます。もっというと、天蓋や内陣の装飾を「ご本尊が発しているもの」として見るんです。
そうすると一気に、仏の世界にやってきたような気分になって、その中で美しい仏像に出会ったような気持ちになれるのです。
心の隅々まで、仏に浸かりきる直前の刹那に僕は、お堂内にある「生活感のあるもの」を探すようにしています。
お堂の角のコンセントにつながれたベープノーマット、本尊の裏に隠された古い扇風機、動きやすさが重視された靴流通センターで売ってありそうな、住職用の運動靴、お守りや絵葉書売り場のそばに置かれたセロテープ、これら生活感をビームのように噴出しまくるものを見つけて、一気に現実世界に戻ってくるのです。
同じ空間に、仏世界と人間世界が混在するチグハグさもグッとくるし、自分が仏の世界に入ったと思ったのは勘違いだったと、ハッとさせられ身が引き締まります。
そうしてフラットな了見になってから、仏像自体をまじまじと見させていただいています。
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Boogie the マッハモータース
The Buttz(仏像バンド)