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炎上CMでよみとくジェンダー論 瀬地山角

■ワンオペ育児 ムーニーとパンパースの違い。
2017年のCM。ムーニーは母親が毎日大変な状況の中一生懸命子育てし、最後は穏やかな表情で眠る母と子の映像。テロップが「その時間が、いつか宝物になる」パンパースは1歳児検診を終えた母と子に父がサプライズで1年間ありがとうのメッセージ。母は目に涙を浮かべ大きな笑顔。テロップは「ママも1歳、おめでとう」ムーニーは炎上し、パンパースは炎上しなかった。どちらも育児の主体は母親だが男性の描き方が違った。日本に「イクメン」という言葉があること自体おかしい。わが子を育てるのは当たり前。
それが当たり前でないので「イクメン」と特別視される。その社会の在り方がそもそもおかしい。
このテーマのCMに炎上が多いのは女性に「家事も仕事も育児も」という負担が大きく苦しんでいる人が少なくないということでしょう。
■「はたらけ!」と言われる男たち  
男性にかかる性役割の重圧
「男性がリードしなきゃ」
「デートでは食事代は男性がおごるのが当然」
「男のくせに運転が下手」「男ならテレビの配線ができて当たり前」など。
栄養ドリンクCM 24時間戦えますか(リゲイン)疲れた?これ飲んで更に頑張れ!という映像の、愛情1本チオビタドリンク
自殺者はなぜ男性に多いのか?7割が男性で「経済・生活問題」が起因で自死を選ぶ中高年が多い。


【感想・行動】
CMで炎上が多いなんて考えたことなかったし、違和感持つことなく見ていた。それがまた怖いんだろうな。大衆洗脳の手法のひとつが「繰り返し同じことを何度も聞かせる」CMってその最たるもの。引っ掛かり持たずに見ているとその思想が植え付けられてしまうものね。本書にはたくさんの事例が紹介されていて、あぁ、なるほどね。そっか、これもそうなのか!など新しい気付きがたくさんありました。テレビ見ることほぼないけれど、テレビだけではなく引っ掛かりを持って、物事に対峙していくようにしたいなと思いました。
#瀬地山角
#ジェンダー論
#コマーシャル
#男女差
#LGBTQ


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