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フミダス!プレコン2022 AUTUMNが開催されました!

はじめに

 放課後塾ハルでは、中学生が地域を横断してさまざまなプロジェクトに挑戦できる「フミダス!プロジェクト」を年間通して実施しています。子どもたちが「自分の世界から、そして今の自分から、一歩踏み出すことの大切さや楽しさを感じること」を目指して、このプロジェクトを動かしています。

 そのフミダス!プロジェクトの一つであるフミダス!プレコン 2022 AUTUMN本番を、12月4日(日)に開催しました。全国にいる中高生が自分のやりたいことについて本気でプレゼンを行い、ヒト・カネ・情報のいずれか3つを支援していただくというイベントです。国見町からは、登壇者1名と企画者2名の中学生が参加をしてくれました。

本番までの軌跡

 プレコン本番に向けて、登壇者と企画者に分かれて活動を行ってきました。登壇者の村上笑平くんは、国見町大作戦と題して、国見町を盛り上げるためのアイデアを提案で持ってきてくれました。国見町のももの木を使ったフォトフレームを作成・販売をして、関係人口をつくりたいというものでした。ただアイデアを詰めていくうちに、ももの木は加工に適さず、まち周辺にある製材屋さんにも確認をするも、アイデアの実現自体が難しいということが判明しました。

 こうして、もともと考えていたアイデアが白紙になり、アイデアをブレストし、0から考え直すことに。心が折れそうになりながらも、メンターとともにアイデアをかたちづくっていきました。


 企画者の桵澤來楠さんと近野舜也くんは、登壇者の魅力を伝えるためのレクリエーションの考案、まちの事業者さんや役場の方々に向けてプレコンの集客活動を進めてくれました。

 レクリエーションの考案の中では、生徒たちの間でアイデアをブレストしてメンターの大人に向けてアイデアを提案。提案が通ったアイデアをかたちにしていきました。色んな考え方がある中で、他拠点にいる生徒たちと協働しながら進めていく難しさ、そして自分のアイデアを相手に伝わるように伝える難しさに葛藤している様子もありました。

 ただ自分のアイデアをアウトプットすることで、それがかたちになっていくプロセスをたどり、確実に彼ら彼女らにとっての成功体験になっていきました。さらに今回は、国見町では、特別に町民や役場の方々が一堂に会してプレコンを見られるような会場設計を行い、その場づくりも生徒たち主体でやってもらいました。構想していたアイデアがかたちになっていくにつれて、生徒たちのワクワクも高まり、より今回のイベントが自分ごと化されていきました。


 プレコンの集客活動の中では、まちの事業者さんや学校の先生、役場の方々に向けて生徒たちが中心となり営業活動をしてくれました。営業の結果、最終的に国見町からは総勢50名近くの方々に参加の意思表明をしていただくことができました。営業の場数を重ねていくうちに、生徒たちの語りは確実に上手くなっていき、町の大人たちの心を動かしていました!

まちのクレープ屋  Korainさん
国見町役場のみなさま
まちの学校の先生方
まちのジェラート屋 Gela319さん

■ プレコン本番まで大変だったこと
 來楠さん
  最初は人に自分の考えたこと、思ったことをうまく伝えることが難しかったけど、プレコンを通じてそれができるようになりました。

 舜也くん
  プレコン営業では、営業で話す内容をスクリプトで覚えて、スラスラ話せるようになるまでが、大変でした。家でたくさん練習をしました。

本番当日

 子どもたちは緊張感に包まれる中、本番を迎えます。(私たち大人側もめちゃくちゃ緊張していました 笑)企画者の生徒が中心となって作りあげた会場に役場や大人の方々、総勢30名が大集合!オンライン上には、20名ほどの町民の方々が集まっていました!
 それ以外にも全国から100名以上の大人たちが集まり、本番がスタートします。

【1F】当日の会場の様子
【2F】当日の会場の様子


 いよいよ登壇者の村上笑平くんの発表。もともと考えていたものが白紙になり、完全に新しいアイデアでのプレゼン。ただ、国見町を盛り上げたいという気持ちは一貫して変わりませんでした。
 彼は、大好きな国見町が盛り上がっている状態を「国見町にさまざまなかたちで濃いつながりがある人を増やすことで人がたくさん来ている状態をつくる」と定義づけ、プレコンを通じて、まずは交流人口をつくりだすためのイベント「ロゲイニング」を企画したい、それが彼の思いでした!

ロゲイニング
ナビゲーションスポーツの一種。
地図をもとに時間内にチェックポイントを回り、得点を集めるスポーツ。

 彼は8月に実施した「フミダス!ツアー」にも参加しており、京都府の宮津市でローカルプレイヤーたちと出会い、「関係人口創出」というテーマを学んできました。宮津市で出会った大人たちのように、自分のまちを盛り上げる = 関わる人が増えている状態をつくりたいと強く思ったといいます。

 その思いを実現する第一歩目のイベントが、今回のプレゼンです。とても緊張しながらも、力強く、そして笑顔でプレゼンを実施してくれました。

 プレゼン後は、企画者チームで考えた、登壇者と、登壇者が暮らす地域にの食を知ることができるレクリエーション「地域食文化クイズ」を実施し、国見町の企画者である來楠さんと舜也くんが司会進行をつとめてくれました。

 オンラインでつながった人たちが、知らない地域を知る機会にもなり、また何よりも、元気いっぱいで堂々とした司会進行で会場が一気にあたたかい雰囲気に包まれました。


そして、いよいよ結果発表。
3か月かけてつくりあげてきたプレゼンの結果はどうなるのか、子どもはもちろん大人たちもドキドキの瞬間でした。

そして・・・

なんと目標金額の2.5倍を超える、68,923円。
フミダス!プレコン史上 支援最高額
で、プレゼン大成功となりました!笑平くんもその金額に驚き、目には涙を浮かべていました。

今回金額の合計も素晴らしいのですが、最後の「923」の数字。
「くにみ(923)」のゴロ合わせになっています。イベント終了後に聞いたお話なのですが、笑平くんの小学校の頃の恩師の方が、国見町が大好きな彼への応援のメッセージとして、「923円」を支援してくれたそうです。

 そんな愛あるメッセージと、たくさんの方々からの応援をいただき、登壇者である笑平くんの挑戦は幕を閉じました。

国見町の会場に集まった人たちで集合写真

これから

 今回のプレコン本番に向けて、登壇者を裏でサポートしつづけてきた企画者チームの2人。大人でも緊張するような大規模なイベントを最後までしっかりやってのけてくれました。今回の経験を通じて得たことを活かして、ぜひそれぞれ頑張っていってほしいです!

■  企画者の感想
 來楠さん :
 登壇者の笑平くんの目標金額を大幅に達成したときが一番印象に残っています。今までみんなで町内の人にイベントに参加してもらえるように営業に行ったり、当日を盛り上げるための企画を考えたりした、頑張りの結果が出たと思います。今度は、私も登壇者のように自分のやりたいこと(空き家利活用や町と海外のつながりをつくること)をかたちにできるようになりたいと思いました!

舜也くん:
人を楽しませることがやりたくて、今回のプレコンに参加しました。プレコン営業では、営業で話す内容をスクリプトで覚えて、スラスラ話せるようになるまでは、とても大変で、家ではたくさん練習をしました。当日は、イベントを盛り上げるレクリエーションの司会をして、会場を盛り上げることができたのはよかったです。




 また無事にプレゼンを終えた登壇者の笑平くん。一旦はお疲れさまというところではありますが、彼の本番はここからです。3月中旬を目処にロゲイニングのイベントを実施できるように準備を進めていきます。プロジェクトの進捗については、noteを通じて発信させていただきます!ぜひご覧ください!

■ 笑平くんの意気込み
国見チームが一丸となって、プロジェクトが実現できるように、たくさんの人にプレゼンを聴いてもらえるように頑張ってきました。ご支援いただいたみなさま、本当にありがとうございました。
みなさんにいただいたご支援で、もっとよりよく、面白く、楽しく国見町を盛り上げていきたいと思います!

さいごに


 今回のプレコンを通じて、多くの町民の方々からご支援をいただきまして、本当にありがとうございました!大変嬉しく思うと同時に、彼らにとっては、いい意味でかなりプレッシャーがかかっています。

 多くの方々の期待と応援をエネルギーに変え、彼のやりたいをしっかりとかたちにできるよう、私たちもサポートしてまいりますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

チーム一丸となって頑張ります!

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