福丸小糸から見えた自己回想

2020年10月21日 シャニマスのゲーム内アップデートが行われた。今回はホーム画面での会話機能でノクチルと他ユニットのメンバーとの会話が追加された。

これによって現在登場しているキャラのユニット内外のキャラとの会話、特にユニット外に関しては越境と俗に言われるものを全て確認できるようになった。

自分のプレイングとしてはホーム画面のキャラはランダムで二人並べる構成にしている。今回実装されたノクチルとそれ以外のパターンになった際はタッチによる確認をしてみたのだが、特に福丸小糸の会話を見て自身の過去を呼び起こすような気分をもたらした。

※今回の記事は自身の過去を振り返りが含まれているので福丸小糸が同じような体験をしただろうという考察ではありません

越境会話を見ると小糸は怯え、たどたどしい傾向がある。ノクチル参加後の初の越境イベントアジェンダ283でもそのような反応をしていたがそれを踏襲する形となった。

このような描写を見ていると自らの気弱であった過去を思い出す。

話しかけることをためらう。それは成功体験がなかったことにも起因している。指導を優先する母親に話しかけた際のリアクションは常に叱られるという反応しかなかった。だからこそ会話を最低限にする。学校で会話をしてみても思うような返事を得られず不満を抱える。自分のアプローチが失敗で終わることが多かったために、会話では失敗を恐れ不安が先立つ。会話へのネガティブな感情があったために、そのようなものであるという認識になったのだ。

振り返ってみるといい思い出というのは記憶から薄まってしまい、良くなかったことが残される事もあった。元来の体質というのもあるのかもしれないが、失敗体験からの修正であり、成功体験から広めようという発想とは真逆の位置にある。

自分は褒められる事になれていない。前述の不安の積み重ねもあって、素直に褒め言葉を受け入れていいものか、自分の実績は大したものではないんじゃないかという疑問が頭に残る事もあって人の優しさが伝わらなかった。

頭に残る不安や恐怖が抜けきったわけではないにしても、改善ができたと言えるのは前提条件の払拭であろう。最初の職場はそれこそ内容がわからず叱られてばかりでやる気も下がり様々な思想が巡った結果退職に至った。新しくなった環境では強く叱るような状況を見る、されることはなくなった。会話では当たり障りのない話も多かったがそれが功を奏したとも言える。不安を抱えずともいい会話を繰り返す事によって話すことへのイメージが改善された。自分の仕事への姿勢も変わったのかもしれないが、今とかつての自分は違っている箇所があることは実感できる。ホーム画面の設定であるため、キャラのベースとなる訳だが今後はどのような展開をするのだろうか気になるところではある。

今回の小糸の挙動は自分の過去の経験を彷彿とさせ、「小糸も似たような感情を抱いたのではないか」という勝手な共感をもたらすことになった。結局のところ小糸には庇護欲を掻き立てるものがありそれも一つの魅力とも言える。時間軸的進行の少ないゲームのキャラクターである以上は表立った成長は見込めないのかもしれないが進展できるところはしてほしいと切に願うばかりである。

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