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ブスなのにヘアケアをする意味

<髪の毛を綺麗にすると垢抜ける>というネット記事を読んで、

は?言ったね。ブスな私でも垢抜けるか試してやるよ!くそが!

と勝手にけんか腰でヘアケアを始めた。

ちょうど職場のおばさんから

「髪の毛が鳥の巣みたいになってるわよ」

と指摘されてぎょえっとなっていたところでもあった。


ヘアケアといっても

1.お風呂から出た後に流さないトリートメントをつけて

2.ドライヤーで髪を乾かして

3.翌日は髪の毛をとかす

という簡単なことだ。

ブスのくせにちゃんとしろよと怒られそうだが、

あんまりドライヤーで髪を乾かしたことがないし、

日によって髪をとかしていなかったりした。


元々割と直毛で、美容室にも1年以上行っていなかったので

始めて10日ほど経つとツルツルの綺麗なロングヘアが出来上がった。


結果として、ブスはブス

垢抜けてもいない

ただ、髪の毛だけは綺麗っぽいな

となった。

垢抜けとしては失敗。

だけども、<髪の毛だけは綺麗>の「だけは」が得られたのはいいことかもしれなかった。

今まで何も綺麗なものなんてなかったから。

今まで汚い頭、汚い顔に合わせられていた服も、

頭だけは少しまともになって少し満足そうだ。

顔は依然としてとても不細工で、傍から見たら

髪の毛だけ綺麗にしたところで何も変わらない悲しいブス

だけど、自分の中の美意識が向上した。


ただ、毎日ヘアトリートメント+ドライヤーというのは

お金も時間もかかる。

ブス度120%を119%に下げるために

こんなにも努力が必要だなんて、

ブスから抜け出すのって本当に大変なことなんだなと痛感させられる。

ブスの根深さとそこへの挑戦の果敢さが思い知らされると、

ブスに対峙する自分のことがものすごい勇者に思えてくる。

そこまで思うと、ヘアケア一つも臥薪嘗胆のような重みのあるものになってきた。


まとめ

ブスがヘアケアをしてみたところ、

垢抜けはできないけど、

「ブスから抜け出すのってすごく大変で

世界平和並みに達成不可能なこと」ということが分かって、

それを理解した上で挑戦する自分は「勇者」でありとても偉くて尊い

という謎の自己肯定感に包まれる結果となった。

ブスが自己肯定感を上げるのはなかなか難しいので、

自己肯定感をほんの少しでも上げられるチャンスを得られるのはありがたい。

ちなみに、髪の毛がツルツルになったら、髪の毛本体の痛みが目に入るようになった(痛みすぎて茶髪になってる、毛先がばらんばらん)ので

1年以上ぶりに美容室に行ってくる

ちゃっす!

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