1年間の研修医生活④ ~専攻科目を決める~

こんにちは、堀田です。
前回からの続きを書きたいと思います。


点滴の技術も上達し、研修医生活も残り少なくなってきた1年目の冬。

どの診療科に進むのかを考えなくてはいけない時期になりました。


基本的にはどの科も人手不足で、研修医は売り手市場でした。

そのため、昼の仕事以外でもプライベートで先輩から勧誘を受ける日々でした。


そんな中僕は、最終的に循環器内科か外科、どちらにするかで迷っていました。


どちらの科も命の瀬戸際に医師としての技術が問われ、その技術による成果を通じて患者さんに貢献できるという点で、非常にやりがいのある仕事だと感じていました。


循環器内科は、救急車で運ばれてきた狭心症や心筋梗塞の患者さんに対し、心電図から始まる一連の検査による適格な診断を、1分1秒を争う中、行います。

そして、神業テクニックで心臓の血管を治療し、患者さんの命を助けることに誇りを持っている医者集団でした。

現場で実習させてもらった時には、患者さんの劇的な回復のプロセスに参加することができ、命を救う瞬間に立ち会うことができました。

医者冥利に尽きるとは、まさにこのことでしょう。

この現場に命を捧げたいと感じました。


一方外科の魅力は、何といっても最終的に病院中の命を守る砦のような役割を担っていたところです。

まるで病院を背負って立つような、そんな感じです。

そして、患者さんに下した自分の診断が本当に正しかったのかどうかを、手術によって確認できるのが最大の魅力だと感じていました。


最終的に、自分の診断を自分で確認できるというのが決め手となり、僕は外科に進むことを決めました。

外科で自分の診断結果をきちんと確認し、自分自身を高めていくことにしたのです。


本日もお読みいただきありがとうございました😊

 

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