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『氷の城壁』第10巻購入・紹介・感想(その1)


ネタバレそれなりにありますのでご注意を!!


第10巻(83話から90話で構成)についての感想が先にまとまったので今回アップします。
第1巻から第9巻まで、これまで書いた感想等は、マガジン化していますのでこちらをご覧ください。

第10巻は五十嵐が表紙だったのでどんなのがいいかなぁ、ということで、ふと思いついたのが昨年撮影したこの画像です。ちなみに縦で写した元の画像は下記のとおり。ということですでに川島橋をわたることはできません。

まもなく完全に通行止となる川島橋は、完成後70年も経過しているので撤去の予定。

もちろん現在は、この看板自体がなくなっているか、内容が変わっている(この先通行止めまたは撤去工事中なのかな?)ことでしょう。ちなみに架け替えの全容は国交省サイトでのPDFの2ページ以降をご覧ください。

採用の理由は、「五十嵐」ということで国道50号を思いつき、偶然昨年に撮影したものにこゆんの旧姓である「結城」(ただしこゆんの旧姓は、ゆいしろ、とルビがふられています)も含まれている、という画像であったことにつきます。
まもなく川島橋が通行できなくなる、というのをツイッターでみかけ、日帰りツーリングにいってたまたま撮影したものでして、この写真をとったときには、まさかnote記事のトップ画像として使うことについて考えも及びつきませんでした。
またこの時点ですでにwebtoonで五十嵐とこゆんが対峙する87話を読み終えていましたが、五十嵐とこゆんが結びつく画像であったということについても、あたまの片隅にもありませんでした。

川島橋のたもと。一方通行化されていますが、かつてはこれが両側通行可の国道50号でした。
ちなみに右手に少し見える橋は歩道・自転車専用道として追加で架けられたものです。
15t制限の画像。震度5弱以上などの通行止条件も前の画像で出ています。

こんな画像も実は撮影していました。最初の画像と3点合わせると、
①中学時代はお互いの心の交流はできておらず(左の通行止め表示)、高校2年の夏休み時期である87話の口ゲンカを通じてようやく対人関係を結ぶことができた(右の50結城バイパスの表示)。
②中学時代は五十嵐の一方通行といえる状況であった。
③15t制限の表示を見ると、こゆんには受け入れるだけの基盤がなかった。
なんてことも連想できてしまうほど、『氷の城壁』という作品には影響力があるとも言えます(笑)。

さて本題にもどりますが、第8巻、第9巻と続いてきたちょっと重めの話は大幅に減り、この第10巻から笑える箇所も相当あるこれまでの路線に戻ってきているものといえます。五十嵐の登場の仕方も、つっこちんのなにげないセリフに対応した場面の転換で出てきて、この処理の仕方すげえなぁ!!とものすごく感心しました。
ということで、8・9巻の購入をためらっていた方も第10巻は忘れずに購入すべしですわ。

まず83話の概要としては、秋音が話したいことがある、ということで優希に物理的に持っていかれた(笑)こゆんが、つっこみどころ沢山で情報過多すぎる秋音の懺悔のことばを聞いて、熱川姉との関係でこれまで自分のなかにあった多少のわだかまりを解くとともに、秋音に素晴らしいアドバイスを与えたというところでしょうか。
最初に読んだ時点(Webtoon時)での面白かった点としては、いつも冷静な秋音が、推しの優希から一緒に帰ることを誘われ、さらにメシも食っていかないと言われてなんとも戸惑う絵柄がよろしかったこと。そして秋音がこれまで思い込んでいたことが優希のことばでそれは違ってた・・・とわかったときの背景コマの絵柄の2点。
そしてよくよく読んでみてわかったのは、こゆんが受け取った情報過多のなかで、一番肝心な情報が文言上出てこなかったというところのストーリー的な面白さ。テンポがいいから最初読んだときには一番大切な情報である「ミナトとこゆんが両想いと優希が言った」のうち、優希には自分のミナトへの想いを感知されていたことは認識していても、ミナトが自分のことを好きになっているということが抜け落ちていることが、読み手の自分すら気づかなかったことの2点。

つまり言いたいことは、いくども読み返すべき面白さが『氷の城壁』にはあるということです。

文字数もだいぶ多くなってしまったので84話以降は次回に回したいとおもいます。


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