山口戦の前夜、とあるパンクのライブに行ったという話。

おつかれさまです。早速ですが、今回は応援や試合とは直接関係ないテーマで書かせてもらいました。サッカーと音楽とライブの話です。「サポーターグループのアカウントでなんでまた？」と思う方もいるかもしれませんが、まあそこらへんもこのあと説明するとして、暇でしたらお付き合いください。

突然だけど、みんなCOCKNEY REJECTS(コックニー・リジェクツ)ってバンド知ってます？読んでくれてる方の99%にとっては「誰？」ってなりますよね。
先日、そのバンドがイングランドから来日してくれたということでライブに行ってきました。

まずは簡単にバンドの紹介を。COCKNEY REJECTSはロンドン出身のPUNKロック・バンド。イングランド・プレミアリーグに所属するウエストハム・ユナイテッドというチームのフーリガンによって1979年に結成されました。
ウエストハムというと、リバプールFCやマンチェスター・ユナイテッドと比べたらいまいちパッとしない印象があるかもしれませんが(←ファンのひと怒らないでね)、一部界隈の、本当にごく一部界隈のミュージシャンから熱烈に支持されているクラブだったりします。
余談だけど10年以上前、オレ達の前田遼一がウエストハムへの移籍目前まで話がすすみながら結局契約に至らなかったニュースを覚えている人は何人いるんだろうか…。

で、COCKNEY REJECTS(以下・リジェクツ)の話に戻ると、彼らの曲って応援するチームやフーリガンのケンカを歌った曲も多く、フットボール(サッカーという呼び方はせず、英国っぽくフットボールと呼ばせてもらいます)とは何かとつながりの強いバンドなわけです。

サッk…じゃねえや、フットボールはそれ自体だけでもとても楽しいのは言うまでもないこと。ですが、そのフットボール周辺をとりまく文化なども知っていくと、また普段と違った新しい楽しみ方もできるのではと思ったのがこのブログを書こうとした動機の一つだったりします。(書いてるオレ自身もそこらへんまだまだ勉強中ですが汗)

彼らのサッk…じゃねえや、フットボール愛を感じさせる個人的に好きなエピソードを一つ。
バンドがデビューして間もなかった40年以上前。当時イギリス国内で大人気だった音楽番組に出演したリジェクツはメンバー全員がウエストハムのユニフォームを着用し、そこで披露した曲はチームの公式応援歌(を、ちょっとアレンジしたもの)でした。

白いのはビジターのユニね。

このパフォーマンスはわかりやすく言い換えると、例えばスピラ・スピカがミュージックステーションにジュビロのユニフォームを着て出演するみたいな…。なんか違うか(笑)
さらにオレ的に胸熱なポイントですが、↑映像をよく見ると気付きませんか？
そう！ユニフォームがAdmiral！(｀・ω・´)

説明が長くなりましたが最後にざっくりライブのレポを。

当日のチケットは早々に完売。観客の大部分は普通のパンク好きな人達ですが、ウエストハムのマフラーを巻いた人もちらほら。
ライブ開始前には久しぶりに会えた知り合いのセレッソサポさんやサンガサポさんとも音楽やフットボールの話で盛り上がります。今年はこういう時くらいしか会う機会ないかもしれませんからね…アハハハ…(涙)

そんなこんなでライブスタートです(｀・∀・´)

満員御礼でギュウギュウ詰めの会場で盛り上がらない理由がないっ！オレンジ色のあのチームはリーグ優勝したことすらないっ！
閑話休題。客側のテンションに応えるかのようにバンドのほうも序盤からブチかまします。
オレはリジェクツが来日するたび欠かさず見に行くんですが、彼らのライブの一番楽しい瞬間は客も参加して大合唱するところだと思っています。その時の気分はまさしくスタジアムでチャントを歌っている感覚そのもの。

公演によってはお客さんがウエストハムのチャントを合唄しながらバンドの登場を迎えるなんて時もあってフットボール好きからしたらたまらんのですよ。
時折り客席側からウエストハムのユニ、マフラー、フラッグなんかが広げられるイカした光景もありつつ大盛況でライブは終了。
この時はレノファ戦の前夜だったため、高揚したオレは「いやこれもう明日やってやるっしょ！勝つっしょ！」と今思えばずいぶん能天気にブチ上がっていたという。

と、まあそんな感じで読んでいただきありがとうございました。
説明足らずなとこもありますが、1000人読んでくれた方のうちの1人くらいにとって何か興味を持つきっかけになればホントに幸いです。(そもそも1000人に読んでもらえるのかって話だが)

フットボールにまつわる文化を知ることで今までの観戦が2倍も3倍も楽しくなるものです。偉そうなこと言いながら、さっきも書いたようにオレ自身これから勉強すべき余地が大アリなんですけどね。

シーズンまだ始まったばかり。大変なことも多いですが、基本は楽しくやっていきましょう。今後の試合でもよろしくお願いします。