山形県の大動脈、国道13号を行ったり来たり。【旅行記#10】
皆さんこんにちは。たんぼです。記念すべき旅行記シリーズ10作め。ついに2023年の振り返りもラストです。過去作はマガジンに追加してあるので、下からご覧ください。
今回は2023年秋(11月)の旅です。友人とゆっくりする旅がしたい、という話になり、温泉地でゆっくりしてきました。
癒しの湯を求めて
私にはかれこれ10年来の友人がいる。インターネット経由ではあるが、受験生の頃からの付き合いだ。学生時代は疎遠になることもあったが、コロナ禍を機に再びオンラインでコミュニケーションをとるようになった。Discord上でゲームをしたり雑談をしたりというのが普段の流れなのだが、その雑談の中で、グループで旅行に行こうということになった。記事には上げていないが、22年もこのグループで伊豆半島を訪問している。その流れで今年も旅行に行こう、ということになった。行先を決める経緯は記憶から消えてしまったので詳細は割愛するが、「温泉でゆっくりしたい」というモチベーションをもとに山形の蔵王温泉に行くことになった。
Day 1
山形駅まで新幹線で向かう。東京から1本で行けるのはありがたい。在来線並走区間には初めて乗ったが、家々がならぶローカル線沿いを疾走していくのは少し違和感がありながらも爽快感があった。
早速昼食を求めて駅の外へ。バスが集まる交通センターの上には焼肉屋などもあったが、夕食の内容も考慮してラーメンを食べることにした。なんと山形県はラーメン消費量が日本一らしい。各地域・店舗で特色を出そうとしているため、「山形といえばコレ!」というものがあるわけではない。
食後にレンタカーの手続きを済ませ、紅葉を見にもみじ公園へ。11月初旬ではあったが下の写真のようにまだピーク前だった。連休だったので人は多かった。
日没まで時間があったので、次なる紅葉スポットを目指し国道13号を南下する。ワイナリーがあるという南陽市へ。道中の上山市では田畑の中にぽつんとそびえたつタワーマンション「スカイタワー41」が見える。これも観光スポットかもしれない。
日も暮れてきたので、再び国道13号を北上して蔵王温泉街方面へ。山道を抜けて宿に着くころにはもう暗くなっていた。暗さでホテルの駐車場案内が見えず少し右往左往したものの、無事にチェックイン。本館と離れにそれぞれ温泉があるらしく、夕食前に離れの湯につかった。酸性の硫黄泉なので、いたるところに硫黄のにおいがつく。しかし周りも同じ条件なのでここでは気にならない。
さっぱりしたところで夕食。メインは山形牛のしゃぶしゃぶ。舌触りが柔らかく、かめば脂の甘みが広がる。控えめに言って絶品だった。
食後は本館の風呂に入り、併設のサウナも満喫した。本館のほうが硫黄成分は弱かった気がする。その後はゲームをしながら道中で購入したワインを空けて床に就いた。バランスの取れた味わいのオレンジワインだった。
Day 2
丸一日時間があるので、ゆっくりとしたスタートができる。朝食バイキングを済ませ、離れでひとっ風呂浴びる。これだけでも最高だが、せっかく山形まで来たということで、あの有名な銀山温泉を一目見に行こうということになった。
市内に戻り数時間ぶりの国道13号を北上すること1時間半、昼頃に到着である。車で行く場合は手前の「大正ろまん館」で停めるようにと強めの圧を受けるので、それには従っておいたほうがいい。奥まで行こうとすると並ぶ。みんな楽したいのは一緒だから。日帰り入浴ができるところも限られているため、事前のリサーチを忘れないように。
その後は再び国道13号を南下して宿に戻る。再び外湯→夕食→内湯(+サウナ)の優勝コースである。
Day 3
例によって前日と同じモーニングルーティン(1日やっただけで呼ぶな)を済ませ、宿を去る。合計5,6回入った硫黄泉との別れが名残惜しい。チェックアウトの際にホテルの方が眠気覚ましのガムをくれた。食事から客室、サービスまで至れり尽くせりであった。ありがとうございました。
最終日は天童に寄った。山形の名産品は牛肉、洋ナシとあるが、将棋駒は何番目に思い浮かぶだろうか。自分も友人に提案されるまでは失念してしまっていた。天童市の皆さんごめんなさい。
駅併設の資料館では将棋の歴史から駒づくりの変遷等あらゆる展示があり見ごたえがあった。時代の流れとはいえ、精密な手作業が機械にとって代わられる瞬間を見るのはいたたまれない気持ちになった。
おわりに
ふりかえると、「友人と温泉地までドライブし、うまい飯と酒を堪能した」という味気ないものになってしまうかもしれないが、そこには収まらない温泉からの景色やにおい、友人との話等々ハイライトは他にもある。それを記録するための企画だったはずなのだが、時間が経ってしまうとその内容はどんどん薄れていってしまう。写真や動画で目を引こう、という昨今のトレンドに対抗すべく取り組んでいたが、やはり限界があるのだろうか。写真には写らない美しさを伝えるには言葉の力を生かさねばならない。インプットの習慣とアウトプットの鮮度を大事にしよう。あれ、なんか意識高い系っぽくなっちゃった?とにもかくにも、次回以降はタイムリーに記事を出していく予定なので引き続きお楽しみに。
続編へのご期待、ありがとうございます! いただいたサポートは旅費の足しとして宿・現地での飲食・交通手段に使わせていただきます。その内容も記事にしますので楽しみにして待っていてください。