見出し画像

シニアが教える:Geminiを活用して契約書の潜在リスクを洗い出す

どうも、DX推進大好きシニアのHot3DegC(ホットサンド)です。

今日は、私がGeminiというAIツールを活用して、契約書の潜在リスクを洗い出し、慎重な契約締結を実施した体験を紹介したいと思います。

法務に詳しくない私が、どのようにしてAIの力を借りてリスクを特定して契約を安心して締結できたのか、そのプロセスをお伝えします。

※最近ChatGPTを優先して活用していたので、たまにはGeminiでと思い今回はGeminiを利用してみました。
※ChatGPTでも同様の結果が得られると思います。

注意:同様のことを実施する場合は、自己責任でお試しください。


なぜGeminiを活用したのか?

契約書の締結はビジネスにおいて避けて通れない重要なプロセスですが、法務に詳しくない私にとっては非常に難しい作業です。

とくに、どこに注意を払えば良いのか正確に判断できず、潜在的なリスクを見逃してしまうことが心配でした。

また、法務の専門家に依頼するには時間とコストがかかるため、できるだけ自分でリスクを把握したいと考えていました。

さらに、同じようなことで時間を浪費している人も一定数存在しているのではないかと思い、AIツールを活用することで効率的にリスクを特定し、安心して契約を締結する方法を紹介したかったのです。

契約書のリスク洗い出し

Geminiを活用して契約書のリスクを洗い出す手順は、とくに難しいことはありません。

契約書の中のプライバシー情報を架空の名称に編集して、以下のプロンプトのあとに貼り付けるだけです。

今回は、過去の古い契約書を引っ張り出してきて、名称と日付などを架空の名称に編集しました。

下記の契約書について、乙にとって不利益になる箇所があれば教えて下さい。

※このプロンプトの下に、コピーペーストしただけです。

Geminiの見解

下記は、実際にGeminiから得られたアドバイスとなります。

## 契約書における乙にとって不利益になる箇所

**全体的な評価**

提示された契約書は、一般的にバランスが取れており公平ですが、乙にとって不利益になる可能性のある条項がいくつかあります。乙は、契約書に署名する前にこれらの条項を慎重に検討し、必要な変更を交渉することが重要です。

**乙にとって重要なポイント**

* **知的財産権(第8条)**: 乙は、契約に基づいて遂行される業務から生じるすべての知的財産権が甲に帰属することを認識する必要があります。これには、発明、デザイン、創造的な作品が含まれます。乙がこれに懸念がある場合は、共同所有権などの代替案について交渉する必要があります。

* **秘密保持(第6条)**: 乙は、甲から取得した情報またはプロジェクトに関連するすべての情報を秘密に保持する義務があります。これには、営業秘密、顧客データ、その他の機密情報が含まれます。乙は、これらの機密情報を保護するための適切なセキュリティ対策を講じていることを確認する必要があります。

* **解約(第11条)**: 契約は、契約違反、破産、反社会的勢力との関与など、特定の状況下でいずれか一方の当事者によって解約される可能性があります。乙は、これらの解約条項を慎重に検討して、潜在的なリスクを理解する必要があります。

* **責任制限(第14条)**: 乙は、一般的に契約違反によって生じた直接損害にのみ責任を負います。ただし、乙は、業務に関連して第三者に損害を与えた場合、その損害を全額自らの責任で賠償する必要があります。乙は、この責任から身を守るために保険に加入することを検討する必要があります。

**具体的な検討すべき条項**

* **第3条(支払い条件)**: 乙は、支払い条件が公正かつ合理的であることを確認するために、支払い条件を慎重に検討する必要があります。これには、時間当たり料金、追加料金、支払いスケジュールが含まれます。

* **第5条(再委託)**: 乙は、甲の事前の書面による同意なしに、一般的に業務を再委託することはできません。乙が業務の一部を再委託する必要がある場合は、再委託業者を慎重に選択し、必要な資格と保険を備えていることを確認する必要があります。

* **第7条(個人情報)**: 乙は、個人情報の収集、使用、開示に関するすべての適用法および規制を遵守する責任があります。乙は、明確なプライバシーポリシーを設け、従業員に個人情報の適切な取り扱い方法について研修を行う必要があります。

* **第9条(資料、設備等の提供)**: 乙は、甲から提供される資料、設備、その他の資源の提供条件を慎重に検討する必要があります。これには、使用条件、料金、これらの資源の返却または処分に関する条件が含まれます。

* **第10条(資料、設備等の管理及び返還)**: 乙は、甲から提供された資料、設備、その他の資源を適切に管理および保護する責任があります。これには、これらの資源が不要になった場合は、甲の指示に従って返却または処分することを含みます。

**追加の推奨事項**

* 乙は、契約書に署名する前に弁護士に相談し、すべての条項と条件を理解し、必要な変更を交渉する必要があります。

* 乙は、契約に基づいて遂行されるすべての作業を慎重に文書化し、甲とのすべての通信記録を保存する必要があります。

* 乙は、プロジェクト全体を通して甲と良好なコミュニケーションを維持し、誤解や紛争を回避する必要があります。

これらの注意事項を慎重に検討し、上記の推奨事項に従うことで、乙は契約書における潜在的なリスクを最小限に抑え、甲との成功した業務関係を確保することができます。

AI活用の効果と私の所感

今回の体験を通じて、GeminiのようなAIツールを活用することの有効性を強く感じました。

いつも知的財産権のところがモヤモヤしていたのですが、次回からはGeminiのアドバイスを参考に代替案の相談をしてみようと思いました。

ということで、取りまとめると以下の点で、効果があると思います。

ただし!ハルシネーションという、もっともらしいウソが含まれている場合がありますので、丸々鵜呑みにせずに可能な場合は弁護士への相談も検討してください。

1. 時間の節約

契約書のリスク分析には多くの時間がかかりますが、Geminiを活用することで短時間でリスクを特定できます。
これにより、他の重要な業務に集中する時間を確保できます。

2. リスクの可視化

自分では見逃してしまうような細かなリスクも、Geminiがしっかりと指摘してくれるため、安心して契約を締結できます。
とくに、法務に詳しくない私にとっては、非常に頼りになるツールでした。

3. コストの削減

法務の専門家に依頼することなく、自分でリスクを特定し、必要な修正を行うことができたため、コストを大幅に削減できます。
これは、とくに予算が限られている中小企業にとって大きなメリットです。


まとめ

今回、Geminiを活用して契約書の潜在リスクを洗い出し、慎重な契約締結を実施した体験を紹介しました。

法務に詳しくない私にとって、AIツールの活用は非常に有効であり、時間の節約、リスクの可視化、コストの削減といった多くのメリットを享受できました。

同じように契約書のリスク分析に悩んでいる方々にとって、GeminiやChatGPTのようなAIツールの活用は大きな助けとなるではと思います。

ぜひ、これらのツールを活用して、安心して契約を締結してください。

共に学び、成長し続けましょう。ありがとうございました。


類似記事の紹介

これらの記事も併せてお楽しみください。


よろしければサポートお願いします!頂いたサポートは記事テーマのツールやアプリの購入費に使わせていただきます!レビュー希望のツールなどあればコメント頂けると嬉しいです。