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#63 「あぶく銭」の使い方

会社員時代、社員の3分の2は必ず当選すると言われる福引大会で、7年連続何も当たらなかった歴史を持つ、ながれのほとりです。

そんな私が先日、くじ引きではないものの、幸運にもほとんど労することなく小労所得を得ることができました。

なんと、所属しているWebライターラボ内で開かれた川柳大会にて、1位の大賞を受賞したのです。

受賞作品はこちら。

コピペ率
ああコピペ率
コピペ率

実は制作時間約30秒でひねり出したもので、ほとんど手をかけてはいないんですよ。

それでも大賞受賞ということで、なんと主催者の中村昌弘さんより、金一封をいただけることになりました。

「このようにして自分の手元に転がり込んできたお金を、どのように活用すればいいだろうか」

普通に考えれば「生活費の足し」、あるいは「貯金」が無難。でも、せっかくのWebライターラボのみなさん(と中村さん)からの思いのこもったお金なので、ここは自分の使いたいことに全額投入しようと決意しました。

結論からいうと、それは「大学生時代からの友人の活動支援」です。

友人はキリスト教の牧師先生であり、奥様はウクライナ西部にあるハンガリー人の村で生まれ育たれました。ハンガリーは、第一次世界大戦の敗戦国となって領土を占領され、人口の半分以上がウクライナやルーマニアに取り残されてしまっているという歴史があります。

お二人はアメリカ留学中に知り合ってご結婚。
「ゆくゆくはハンガリーの国内外を結ぶ架け橋になりたい」
と、この5月からはハンガリーに家族で移住し、現地の教会で働かれる予定だったんです。

その最中に、ウクライナにロシアが侵攻。ウクライナの隣国ハンガリーは、24時間国境を開放し、国を追われた難民の方々の受け入れを実行しています。ハンガリーの教会では、難民の方々への食糧や日用品、医薬品、移動手段の支援、さらに避難場所の提供や、被害を受けられた方々への精神的ケアなど、さまざまな活動に取り組んでおられるそうです。

ということで、今回、賞金としていただいたものに自分のお金をいくらかプラスして、この活動を支援するため、全額募金させていただくことに決めました。

もちろん、Webライターラボはあくまでもライティング力向上を目的とした集まりです。だから、皆さんからいただいた賞金をこのような用途に用いてよいのかという葛藤も。

しかし、私たちが日々行きたいところに行き、会いたい人に会い、そして書きたいことを自由に書いて発表できるのも、この国が平和だからです。

わたしには政治的な難しいことは分かりませんが、困っている人たちが目の前にいれば、その人たちに手を差し伸べるのは、人として当たり前のことではないでしょうか。

「私たちには今こそ、やるべきことがある」
ご夫妻は予定どおり、5月18日にハンガリーへと出発されました。日本で生まれた4歳から中学生までの4人のお子さんも一緒です。

ご一家の無事と現地でのお働き、そして一日も早い紛争の終息を願います。



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