ライターなんてもう「オワコン」?! AI時代を生きるライターの新たな挑戦と可能性とは
はじめに:不安から始まった学びの旅
2024年6月某日。私は一つの継続案件を切られました。
それは定期的に開催されるウェビナーを記事化する案件であり、その日もわたしは対象となるセミナーをリアルタイムで受講していました。そこではAIの可能性について語られており、リアルタイムでAIを用いて音源からブログ記事や動画がどんどん作られていったのです。
そんな中、セミナーに登壇していたある AI の有識者からの「もはやライターはオワコン」という言葉が私の不安に追い打ちをかけました。たしかに、AIでここまでできるのなら、もう人間のライターは必要なくなるかもしれない…。
そんな不安は的中しました。このウェビナー記事化の仕事はその回を最後に打ち切りになってしまったのです。
「これからはAIにまとめてもらうね」と。
「AIの台頭によってライターの仕事が減少しつつある」
最近、こんな声をSNS上で目にするようになりました。
「わたしはこのままライターとしてやっていけるのだろうか…」。
そんな思いが、私を「AI実践道場」へと導いたのかもしれません。
けれども、この講座を通じて私は新しい気づきを得ることができました。ライターの仕事は、単なる文章作成だけではないということを。AIとライターの持つ知見を掛け合わせることで、新たな可能性が広がるかもしれない。講座の受講により、そんな希望が見えてきたのです。
1.誰にでも挑戦できる AI 活用術=「AI実践道場」
講座が始まって最初に驚いたのは、その取り組みやすさでした。やることといえば、初心者の私でも理解しやすい説明で、書かれている指示を丁寧に実行していくだけ。これって「デイトラ」の講座にも共通しているかもしれません。
コツコツと課題をこなしていくうちに、次はどんな指示が出るのかな、どんな結果が得られるのかなと、毎回わくわくしながら取り組むようになりました。
AI ツールの中でも、特に気に入ったのが「Claude」です。思い切って課金してみると、ライターの仕事に役立つ機能はもちろん、海外案件への対応まで可能になったんです。英文のマニュアルを翻訳したり要約したりする作業が、びっくりするほど早くなりました。
また、ちょっとした副産物として、AIを活用することで、Linkedinを通してある外資系企業のAIチャットボットのトレーニングライターの仕事を見つけました。そしてそこで、最高で月に10万円ほどの外貨を得ることもできるようになったんです。
このようなAI実践道場の受講を通して最も驚いたのは、YouTube 動画を文字起こししてメルマガを作成する作業です。これまで何時間もかかっていた作業が、なんと100分の1ほどの時間で完了。「こんなこともできるんだ!」と、AI の可能性に目を丸くしました。
2.AI がもたらした仕事の変化とは?
講座を受ける前と後では、仕事の質と量がずいぶん変わりました。例えば、YouTube 動画から抽出したテキストの校正&修正作業。以前なら数十分はかかっていたものが、ほんの数分で終わるようになったんです。
こうして単純作業を AI に任せられるようになったことで、より大切な部分に力を注げるようになりました。文章表現を磨いたり、全体的な品質向上に時間をかけたりできるようになったんです。
さらにこうした変化は、自らへの自信にもつながりました。これまで子育て中の主婦という立場から、時間的な制約があってなかなか受けられなかったボリュームのある仕事にも、挑戦できるようになったんです。
特に嬉しかったのは、長年興味はあったけれど手が出せなかった、ある方の講演をまとめて「書籍化」をお手伝いする仕事。AI のサポートのおかげで、この夢のような仕事にも挑戦できるようになりました。
3.AI と共に描くライターの未来像
今回の講座を通して、AI と一緒に歩んでいくライターとしての将来像について、いろいろと考えるようになりました。単純な文字起こしや要約は AI に任せて、それをどう活用するかは人間が考える。こんな役割分担が、これからのライターには求められるのかもしれません。
一方で、企業の方々も AI についてはまだ手探り状態のようです。ある案件でクライアントにAIの使用可否について尋ねたところ、「AIについてはよくわからないけど、文章の質的に問題がないなら使ってもいいよ」という答えが返ってきました。
こういったところにも、新しいチャンスがあるのかもしれません。AI を使った業務の効率化を提案したり、ライターならではの視点を活かした新しい取り組みができるのではないでしょうか。
AI が注目されているからといって、ライターの仕事がなくなるわけではありません。むしろ、私たちライターの知識や経験を活かして、AI とうまく付き合っていく道があるのではないだろうか。そんな風に、自分のキャリアについて考え直すきっかけになったのでした。
まとめ:AIの活用で新しい一歩を踏み出そう
「AI実践道場」の受講は、私にとって大きな転機となりました。50代を目前にした私でも、AI を(ある程度)使いこなせるようになったんです。この経験から、年齢や技術的な背景に関係なく、誰でも AI と向き合える可能性があると信じられるようになりました。
AI が注目される時代だからこそ、人間らしい創造性を発揮して、新しい価値を生み出すことが大切になってきています。ライターが持っているいろいろな能力は、まさにそれに応えられるものだと思います。企業やインフルエンサーの魅力を引き出したり、新しい商品やサービスのアイデアを生み出したり。これらは AI にはなかなか真似できない、ライターならではの価値なのかもしれません。
いわばAIの黎明期である現在の状況を見ていて、私はSNSが流行り始めたころのことを思い出しました。あのときも、
「SNSさえあれば誰でもインフルエンサーになれる」
「SNSの波に乗れない人はもはやオワコン」
といった具合に、SNS万能論のようなものが世間を覆っていたのです。
しかし、実際にはSNSが幅広く普及した現在においても、SNSを自らのビジネスに効果的に活用している人は限られています。さらに、SNSによる誹謗中傷などといった社会問題も後を絶ちません。
AIについても、きっと同様のことがいえるのではないでしょうか。今、AIの台頭により、人々は自分たちがなんでもできる魔法の武器を手に入れたかのように浮かれています。しかし、AIについて正しく学び、理性を持って使いこなさなくては、結局、AIが単なる色っぽいお姉さんの画像生成装置になってしまったり、あるいは他人の権利や人格を傷つけるような恐ろしい道具に成り下がってしまう危険性すらあるのです。
この講座は、ゴールではありません。むしろ、新しいスタート地点だと思います。ですから今後も、AI と一緒に成長し続ける覚悟を持って、挑戦を続けていきたいです。
AIの台頭に、私と同じように不安や期待を抱えている方々に伝えたいのは、「まずは一歩を踏み出してみませんか」ということ。はじめの一歩として、無料の AI ツールから試してみるのがよいのではないでしょうか。最初は戸惑うかもしれませんが、ゲーム感覚で少しずつ慣れていくことで、きっと新しい可能性が見えてくるはずです。
ライターの仕事は、AI の時代だからこそ、その本当の価値を発揮できるのかもしれません。私たちライターの持つ創造性、人間らしさ、そしていろいろな能力は、AI と協力し合うことで、より大きな価値を生み出せるのではないでしょうか。そんな思いを胸に、今後もAIと新しい挑戦を続けていきたいと思います。
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