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#75 土に返るその日まで

「お前は顔に汗を流してパンを得る。土に返るときまで。
お前がそこから取られた土に。
塵にすぎないお前は塵に返る」

聖書より

子どもたちの入学式シーズンを待たずして、一気に散ってしまった桜に代わり、家の周囲の山々では一気に新緑が広がってきています。また丘の畑では土がたがやされ、こんもりといい色になった畑が作物の植え付けを待っている状態です。

こんなのどかな春の日常の中に、いきなり飛び込んできたのが冒頭の言葉です。聖書では神が土から人を創造したと書かれていますが、ほどなくして、人は神からこんな宣告を受けてしまうのです。

でも、確かに人は誰もがいずれは骨になり、そして土に返ります。目の前に広がる畑や山を見ていると、いずれは自分も土になって、雄大な自然に抱かれるのでしょうが、それもそんなに悪くはないのかなという想い。その一方で、子どもがもう少し大きくなるまでは待ってほしいかなという想い。いろいろな想いが駆け巡ります。

自分はおそらく50年後には確実に土になる。

この事実を踏まえたうえで、

だからこそ、ダラダラと生きるのか、
あるいは与えられた時を大切に生きるのか。

それを問われているのだとも思います。



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