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#16【相談】うちのママが「CryptoNinja」とやらにダマされていないか心配です(12歳女子)

きょうは、うちのママ、自称40歳(むかしからずっと40歳だと言い続けています)についての相談をしにきました。

うちのママはかなり不器用で、わたしが何回教えてあげてもスマホの音量調整や画面拡大すらうまくできない人です。

そんなママが近ごろ、
「サンタ岩爺のNFTが手に入るかもしれない」
とワケの分からないことを言い出しました。

わたしはまだ自分のスマホを持っていないので、YouTubeを見るときにはママのスマホを貸してもらっています。

そのついでにこっそりママのTwitterやkindleを見たりもするんですが、NFTって、あのちょっと変わったドットの絵ですよね? いつだったか、わたしより小さな男の子が描いたNFTが何百万円で売れたって、テレビで見たことがあります。

でも、たしかNFTを買おうと思ったら仮想通貨が必要で、それにはママいわく「めちゃくちゃワケがわからない」手続きが必要なんだそうです。

ちなみにうちのママは、仮想通貨どころか、ペイペイすらも使いこなせていません。

わたしたちの住んでいるところでは、野菜は畑のそばに置いてあるものを、箱に代金を入れて自由に持って行くシステムだし、電車も2つとなりの駅からはICカードが使えません。だからママは「やっぱり現金が一番ね」なんて言っています。

そんな機械に弱く、おっちょこちょいなママですが、最近は「フリーランスのなんとか」で、すごく楽しそうにパソコンに向かっています。お仕事も少し増えたそうで、たまに2人でおでかけしたときには、パパにないしょだよと言って高級ケーキをおごってくれたりもするんです。

でもそんなママが、どうしてあのちょっと目つきのコワいサンタさんのNFTを手に入れるチャンスがあるのか、わたしにはぜんぜん分かりません。NFTって、たしかとっても値段が高いんですよね?

先日学校でも、「タダでお金をあげる」というようなインターネット上の怪しいメッセージには絶対に返事をしてはいけません、と習いました。

わたしは、ひょっとしたらだれか悪い人が「特別なNFTをあげるよ」とかいってママをだまそうとしているかもしれないって思っています。

NFTには少しだけ興味があるけど、その一方でママがだまされているのではないかと心配でなりません。どうしたらいいでしょうか?(A子・小6・12歳)

質問ありがとう。
ぼくはNFTをみんなに広めたいという思いから生まれた、NFTの妖精です。決してあやしいものではないので、「NFTおじさん」とでも呼んでください。

まず最初に言っておきたいのは、あなたのママは決して悪いことやあやしいことをしているワケではありません。だから、安心してくださいね。

Aちゃんは12歳ということですが、「りぼん」とかのマンガ雑誌は読みますか? そこには、本を買ってハガキを送ってくれた人に、無料でプレゼントが当たる「読者プレゼントコーナー」があると思います。

読者プレゼントが当たるとうれしいですよね

では、どうしてハガキを送るだけで、タダでプレゼントがもらえるんでしょうか? それは、本を作る人たちは、本を読んでくれるこどもたちが、どのマンガをおもしろいと思ったか、どんなことに興味を持っているかをとても知りたいんです。その情報は、おもしろい本をつくるためにとても役立つから。そして、それを教えてくれたお礼として、抽選でプレゼントをあげているというわけです。

実はおじさんは、「CryptoNinja」のことを少しでもたくさんの人に知ってもらいたいと思っています。(その理由は後から説明しますね。)

でも、一人でお知らせしてまわるよりも、みんなに手伝ってもらって、大勢の人でお知らせしたほうがより多くの人に伝えられますよね。そこでおじさんは、ママをはじめとするたくさんの人たちに「CryptoNinja」のことをお知らせする文章を書いてほしいとお願いしたんです。

そしてそのお礼として、記事を書いてくれた人の中から、全員ではないですが、「目つきのちょっとコワいサンタさんのNFT」をプレゼントしますという企画をしたんですよ。

では続いて、どうしておじさんが「CryptoNinja」を少しでもたくさんの人に知ってもらいたいのかについて、お話しますね。

NFTってなあに?

NFTとは「Non-Fungible Token」の略です

そのまえに、「NFT」とは何かについて、少しだけ説明します。
簡単にいうと、NFTは「特別な番号で管理されている、世界に1枚しか存在しない画像」のことです。正確には1枚だけじゃない場合もありますが、いま流行っているのは1枚しか存在しないものですね。

たとえば、故・不二子・F ・不二雄先生が描かれた、世界で1枚の「ドラえもん」の絵があったとします。でも、普通に紙に描かれた絵だと、こっそりと知らない間に誰かがコピーして、知らないところで勝手に売られてしまう危険性がありますよね。

さらに、不二子・F ・不二雄先生から「ドラえもん」の絵を買った人が、また別の人に絵を売る。これを買った人がまた別の人へ売って(これを「転売」といいます)…といったことを繰り返していくとします。

すると、転売をした人はたくさんのお金を手に入れることができますが、最初に絵を描いた不二子・F ・不二雄先生のところには、最初に絵を売ったお金以外のお金は1円も入らないんです。

その点、NFTは、たくさんのコンピュータを使って、
・この絵が世界に1枚しかないことの証明
・この絵がいつ、だれに、いくらで買われていったか

などをしっかり記録して管理しています。たとえコンピュータのうち1台がこわれてしまうようなことがあっても、ほかのコンピュータでも管理していますから、その記録はずっと消えません。多分、あなたが大人になっておばあちゃんになって、そのずっと先までもこの記録は消えることがないといわれているんです。

だから当然、勝手に絵をコピーするようなことはできません。
さらに、不二子・F ・不二雄先生から絵を買った人が、別の人に絵を売る=転売するときには、絵を転売した人だけでなく、最初に絵を描いた不二子・F ・不二雄先生のところにもちゃんとお金が払われるしくみになっているんですよ。

しかも、今までのように紙に描いた絵として売るよりも、NFTとして売るほうが、とっても高い値段で売ることができるんです。1点が10万円とか、人気のあるクリエイターさんの絵だったら、1枚60万円とかで売れることも全然めずらしくありません。

どうして「CryptoNinja」を広めたいの?

「忍者」のイメージはこんな感じ?

では、次に、どうしておじさんが、「CryptoNinja」のことをたくさんの人に知ってもらいたいと思っているかについてお話ししますね。

それは、簡単にいうと、おじさんはこれからの日本を元気にしたいからなんです。

あなたのパパやママは40代だということですが、じつはパパやママが小学生だった30年前と比べて、この日本という国はかなり元気がなくなってきているんです。

いまの日本では、学校を卒業して就職したときに初めてもらえるお給料の金額が、30年前とほとんど変わっていません。

一方で、消費税は3%から10%になりましたし、社会保険料といって、お給料から引かれる金額も倍以上になった。さらに、最近ではガソリンをはじめとしていろいろなものの値段がどんどん高くなってきています。

もらえるお給料の金額が変わらないのに、生きていくために必要なものの値段がどんどん上がっているということは、自由に使えるお金が少なくなっているということですよね。

だから、いまの日本では、一生懸命働いても、お家を買ったり、こどもを育てていくだけのお給料がもらえないからと、結婚することをあきらめてしまう若い人も増えているんです。

そこでぼくは、どうしたら日本の国をもっと元気にできるかを一生懸命考えました。でも日本は土地がせまいし、人の数もどんどん減ってきている。アラブの国々のように、地面を掘れば石油が出てくるわけでもない。

そこでぼくが目をつけたのが、日本が世界に誇れる文化、「アニメやマンガ」なんです。日本のアニメは海外でも人気が高く「ドラゴンボール」や「新世紀エヴァンゲリオン」、また忍者を主人公とした「NARUTO」などは、全世界において大人からこどもまで幅広い人たちに愛されています。

ぼくが今運営をしている「CryptoNinja」も、その名のとおり、日本の忍者をモチーフとしています。でも、海外に比べると日本国内でNFTのことを知っている人はまだまだ少なくて、さらに実際にNFTを売ったり買ったりしている人はもっともっと少ない。「日本のNFT市場はゴマ粒!」という感じなんです。

だから「CryptoNinja」では、ここで生み出されたキャラクターをもとに、クリエイターさんが自由にマンガや小説を書いたり、ポスターやカードにしたりといった「二次創作」をOKにしています。

ただこれは、どんなキャラクターでもやっていいことではありませんよ。人気があるからといって、ピカチュウのNFTを勝手に作って売ったりしては法律的に一発アウトなんです。

でも、「CryptoNinja」では、あえていろいろなクリエイターさんに参加してもらい、日本におけるNFTを盛り上げるために、どんどん「二次創作」してくださいね、といっています

いま日本でアニメやイラスト制作に関わっているクリエイターさんたちの中には、十分なお給料をもらえていない人たちがたくさんいます。それだけでは生活していけないからと、創作活動をやめてしまう人もいるんですね。

そんな中において、今後「CryptoNinja」とそれを取り巻くクリエイターさんたちの世界が広がっていけば、クリエイターさんたちも十分な収入を手にすることができ、創作活動を続けられるようになりますし、社会全体が元気になっていくと思っています。

NFTの未来とは

将来はスマホアプリにもNFTが入る?

おじさんは、これからNFTはみんなの生活の中でどんどん当たり前な存在として広がっていくと思っています。たとえば以下のように。

  • SNSアイコンがNFT化

  • パスポートや免許書、会員証などがNFT化

  • NFTがスマホアプリの中に収納できる

「でも、今、わたしのまわりでNFTを持っている人なんてだれもいないんだけど」
Aちゃんは、こう思っているかもしれませんね。

でも、2022年にはキティーちゃんのNFTが登場する予定だったり、EXILEのメンバーである関口メンディーさんが「CryptoNinja」の中の作品を買ってくださったりするなど、NFTはほんの少しずつではありますが、わたしたちにとっても身近な存在になりつつあります。

そもそも、実は今やみんなにとっては当たり前の存在であるスマホでさえ、初めて世の中に登場したときには「なにこれ」「こんなものはだれも持たないよ」などとさんざん批判されていたんです。

だからおじさんは、NFTもスマホとおなじように、世の中にとって当たり前になる時代が絶対にくると信じています。

それまで世の中に存在しなかったもの、つまり「産業」が登場し、みんなに知られ、それによって世の中がどんどん変わっていく。ぼくは、これはとってもおもしろいことだと思うんです。

だからこそ「こんなにおもしろい瞬間に立ち会える機会を逃すのはもったいないよ!」って、声を大にしてみんなに言いたいですね 。

おわりに

「これが好き!」という感覚を大切に

Aちゃんがこれからいろいろなものに出会うなかで、「先生やママが言ったから」ではなくて、自分の目で見て、聞いて、感じて、自分の頭で考えたことを大切にしてください。

NFTに限らず、「これおもしろいな」「これが好きだな」という感覚は、宝物なんです。

おじさんは、これからの時代は、これまでのもの(固定概念といいます)にとらわれない、自由な心を持ったこどもたちがつくっていくと考えています。

Aちゃんには、自分の目で見て、自分の頭で考えたことを大事にしながら、あなたのママの、そして「CryptoNinja」の応援団になってくれるとうれしいです。

もうすぐクリスマス。
おじさんは、サンタクロースはこどもたちのところだけでなく、大人たちのところにだって来てもいいと思っているんです。

そう、新しいものに心をワクワクさせて、「いい年して」挑戦し続ける大人たちのところにも、どこかのサンタがステキなプレゼントを持ってきてくれますように!




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