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どこまでが海で、どこまでが浜か にじみと二分法 大学院を修了しようという頃、とある教授が私の論文を読んでこんなことを言った。 物事というのは2つに分けて考えると良くも悪くも理解しやすくなる。どっちつかずな物事をとりあえずAならA、BならBと置いてみると、なんだかすっきりした気持ちになる。それは燃えるゴミと燃えないゴミのどっちか分からないものを、「もう燃えるゴミでいいだろ」と根拠もなく分別する感覚に近いのかもしれない。そして、それは学術論文だって同じだ。 ただ二分法は暴力的
昨日の夕方、スーパー内に設けられたパン屋で翌朝のパンを買った。 店員は「このパン、焼き立てですよ」と言った。 進められるがままに「せっかくなら焼き立てのパンにするか」となんとなく焼き立てパンを手にとった。 朝を迎えた今、私の前には昨日の焼き立てパンがある。 いや、正確には焼き立てだったパンか。 次の日、スーパーで夕食用の惣菜を買った。 「できたて」のシールが張られている総菜がちらほらある。やっぱり「せっかくならできたての総菜にするか」とそれを手に取った。 夜を迎えた今、