納経軸には珍しい秘鍵大師のお姿
四国霊場の納経軸にはお大師様のお姿が描かれているものが多いのですが、天蓋に座大師を組み合わせたお姿や修行大師等が一般的です。
今回は非常に珍しい剣を手にしたお大師様のお姿をご紹介します。
『秘鍵大師』
一般的なお姿は五鈷杵を右手に持たれていますが、「秘鍵大師」として描かれているお姿は右手に剣をお持ちになられています。
この剣は「文殊の利剣」と呼ばれ、苦しみや困難から救うため、お大師様自身が文殊菩薩となり誓願しているお姿とされています。
818年(弘仁九年)嵯峨天皇の時代、