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納経軸には珍しい秘鍵大師のお姿

四国霊場の納経軸にはお大師様のお姿が描かれているものが多いのですが、天蓋に座大師を組み合わせたお姿や修行大師等が一般的です。
今回は非常に珍しい剣を手にしたお大師様のお姿をご紹介します。

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『秘鍵大師』
一般的なお姿は五鈷杵を右手に持たれていますが、「秘鍵大師」として描かれているお姿は右手に剣をお持ちになられています。
この剣は「文殊の利剣」と呼ばれ、苦しみや困難から救うため、お大師様自身が文殊菩薩となり誓願しているお姿とされています。

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818年(弘仁九年)嵯峨天皇の時代、飢饉による疫病が流行し、多くの国民が苦しみました。お大師様は嵯峨天皇に写経をお勧めし、「般若心経」について解説と加持祈祷を行ったところ、疫病がすぐに鎮まったそうです。 

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この時にお大師様が真言密教の奥深い教えを解説された書物として『般若心経秘鍵』を著されました。たちどころに疫病が退散したとされる『般若心経秘鍵』を著作講義されているお姿です。

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納経軸には四国八十八ヶ所、四国別格二十霊場用の2種類ご用意しております。絵師により肉筆で描かれているため、在庫がない場合は数ヶ月お待ち頂く可能性があります。

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