疲れたら振り返る

後々まわり道だったとしても、なんでもやってみないとわからないことってたくさんあるんだなぁと最近改めて思います。

私はきっとこうしたい！

私の夢はこれなはずだからこうする！

そうやって行動したって、実際違う時あるよね。
これは子供の気持ちをわかってると思い込んで突っ走る親の原理に似ているのかもしれない。

最近落ちるとこまで落ちて、自分でもなんでそこまで落ちたのかわからなくて、毎日消える事ばかり考えていた。

気持ちがちょこっと上がった時に思い切って、少しだけ遠くに出かけた。
電車で20分のとこだけれど、私鉄だからめちゃくちゃ電車賃が高い。
高いけれど、この先そのまま自分の気持ちを放置して鬱になって働けなくなるよりは安いと思った。

この効果はかなり抜群で、私の気持ちに少し気がつく事ができた。

私はクリエイティブな仕事で、家から出ずに生計を立てたいわけでも無ければ、フリーランスになりたいわけでもなかった。

ただ、家の外…今いる地域から1秒でも早く逃げたかった。

家の中ならまだいいけれど、退職予定の今の会社の人がたくさん住んでいるこの地にいると、まるで、監視されているような気持ちに陥って怖くて外に出れなかった。

実際、有給消化が始まる前に付き纏われたり、今後の動向を調べられたりすることは多々あった。

離職率の異常に高い職場なので、割と半年はいろんな人の情報網でマークされる。たまに過去やめていった人と食事をすると口をそろえて、被害に遭っていたという。

これ以上は恐ろしくてここでは言えないけれど、とにかく人目につかないように2ヶ月生きてきた。
今の職場についてからは住んでいる地域では、人目につかないように生活していたけれど、それ以上に神経質になっていた。

電車で20分の場所なんて近い範囲のうちではないかと思われるけれど、案外ここは落とし穴。

車社会の地域なので、子供の送迎にだって私が降りた駅には来ない。
そこにいくなら学校まで送る。
車を停車するには忙しすぎるから。

そこからＪＲに乗り換えればさらに誰もいない。というか人が多すぎて多分気が付かれないし、やっぱり私の住む地域の人は電車には寄り付かない。

どこに行くにも車から降りて電車になんか乗らないらしい。

なら駅近にアパート借りて、駅近の短期契約のら派遣社員やればもっと気持ちが楽になるんじゃないかと気がついた。
短期なら、何があっても逃げられるし、派遣ならアパート代もなんとか安定して払える。

そうなると行動は早い。
1週間もしないうちに家が決まり、仕事は面談まで行き着いた。

まだ入居者がいるので、実際は三月からしかアパートには入れないし、今の家には私以上に世間知らずな危ない母が1人になるので、長期間放置したら自己破産までお金借り続けそうだし、猫の入居は2頭までで、5頭はダメと言われてしまったので2拠点生活にはなるけれど、逃げ場が出来るだけで精神がかなり安定してきた。

もうすぐ、人生見直し期間2ヶ月半に幕を下ろそうとした矢先の展開。

でもまだ自分探しの旅は終わっていない。
病みすぎて、うっかり申し込まなかった2月のコミティア。
私はこの先も細々絵を描くことを続けていくのか、それは必要で楽しいことなのか自問自答していたけれど、やっぱりほどほどが1番楽しいという結論に辿り着いた。

中途半端だけど、このぐらいがいいのかも。

ぼちぼち残業もせず働き、贅沢はせず、少しだけ蓄えが出来る環境で生活をする。

たまに慣れ親しんだクライアントさんが絵の依頼してきた時だけ、絵の仕事をして、余裕があれば自分の作品も出展する。

プチ隠居のような暮らし。

今まで生き地獄だった分、必要な分だけ手に入れて静かに暮らしたい。

いつだって心の底の私は叫んでいたはずなのに、どうして忘れていたのか。

見上げた空が青いだけで幸せだった私が少しずつ帰ってきた気がする。

年末まで色々決めることたくさんでバタバタするけれど、自分の気持ちを確認しながら行動したい。