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日系ホテルの進出地 その3 バンコク

日系ホテルチェーンの海外進出地について解説するシリーズ、その3はバンコクです。

日系ホテルの進出状況

既に進出している日系企業は、オークラニッコー系列が3軒(オークラプレステージ、ニッコー、JALシティ)と、西鉄が2軒(ソラリア、クルーム)ですが、ここのところ、日系ホテルチェーンのバンコク出店意欲は盛んです。

手元にある情報ですが、現在、新規開業予定のホテルは以下のとおりです。
・相鉄:グランドフレッサ(2024年予定)
・プリンス: プリンス・アカトキ(2024年予定)
・オークラニッコー: グランドニッコー(2025年予定)

オークラニッコーはチェーンとしてバンコク4店舗目ということで出店攻勢が目立ちますね。チェーン展開というと、ビジネスホテルが同一規格でいくつかのエリアに出店するのとは対照的に、オークラニッコーについては、昨年、海外初出店となるビジネスホテルカテゴリーのJAL シティ、海外では久々の出店(過去にバリに出店)となるグランドニッコーを加え、自社ブランドのラインナップを揃える戦略でバンコクでの展開を進めています。大手外資系の戦略に近いと言えるかもしれません。

バンコクの魅力

世界有数の観光地ということもあり、グローバルチェーンの進出も盛んです。フランス系アコーを筆頭に、マリオット、ヒルトン、IHG、ハイアットなどほぼ全てのチェーンがフルラインナップでのブランド展開を完成させようとしています。日系においては、オークラも自社ブランドのラインナップを充実させ始めています。バンコクの魅力はどこにあるのでしょうか?

いわずとしれば世界有数の観光都市で、世界中からの観光需要が見込めます。多くの観光ランキングでバンコクは常に上位にランクインしています。加え自動車産業など近隣東南アジア諸国のハブとしての機能も持ち合わせております。主に金融中心にアジアのハブとなっているシンガポールや香港と並び、製造業を中心にバンコクの位置づけは今後も増してくるものと思われます。

日系企業の動向

日系企業の進出に伴う邦人居住者数も年々増加、少し古いデータですが、2000年代の不動の位置にあったニューヨーク、ロサンゼルス、上海のトップ3に食い込んできました。コロナの一時的な影響はありますが、他の都市が数を減らす傾向があるなか、タイ(バンコク)は右肩あがりで邦人滞在数が伸びているようで、今後もこの点に着目した日系チェーンの展開が加速するかもしれませんね。

今日はこのあたりで


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