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日系ホテルの進出地 その2 台北

日系ホテルチェーンの海外進出地について解説するシリーズ、その2は台北です。日本から3時間弱、温暖で食事も美味しいと日本人にとって手軽な観光地として人気の場所です。

日本人の人気海外旅行先

昨年末にある旅行会社による調査によると、台北は年末年始の旅行先でソウルに次ぐ2位だったそうです。飛行機で3時間という距離感の近さもあり週末海外旅行の代表的な都市です。ビジネスでの結びつきも深く、レジャー・ビジネス両面での日本からの集客が期待できる街です。

日系チェーンの進出状況

進出日系ホテルの主な顔ぶれは以下の通りです。
・オークラニッコー(2) ニッコー、オークラプレステージ
・サンルート(1) サンルート
・藤田観光(1) グレースリー
・三井不動産(1) 三井ガーデン
・JR東日本(1) メトロポリタンプレミア
・西鉄(1)ソラリア

ソウルに比べるとプレーヤーの多様性があるように見えます。

総合型ホテルの参入も盛ん

台北への日系ホテルの進出の歴史は長いです。今年40周年を迎えるニッコーホテルを皮切りに日系企業の進出が徐々に進んでいますが、特にコロナ禍前後での出店が活発になり、2020年に三井ガーデン、2021年にメトロポリタン、2023年にソラリアとその勢いはまだまだ続きそうです。ソウルはビジネスホテルの進出が目立ちますが、台北は対照的に総合型ホテルの進出が盛んです。このあたりは、親日色の強い土地柄というのが影響しているのでしょう。

日本語が通じる街

一般的に、日系ホテルの売りとして、「日本語対応」がありますが、台北については歴史的背景もあり、ローカルホテルにおいても簡単な日本語対応ができるホテルが多いです。日本語が通じて安心なホテル、は日系ホテルだけの専売特許ではないマーケットです。さて、「日系」であること、「日系」としての差別化はどこでできるのでしょう?

キーワードは和食

やはり筆頭は何といっても「和食」の存在でしょう。各チェーンとも朝食に和食提供を売りとして唄っており、特に総合型ホテルでは、本格的な日本料理を提供している店もあり、接待利用として現地のビジネスマンのニーズにもこたえています。このあたりの要素は、日系チェーンのキーワードになってきますので、改めて別の項目にて整理を進めてみたいと思っています。

今日はこのあたりで




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