見出し画像

日系ホテルの進出地 その1 ソウル

前回まで海外に進出する日系メインプレーヤーの紹介をしてきました。彼らの進出エリアにはある傾向が見て取れます。第一回はソウルについて。

ソウルはビジネスホテルの激戦区

ソウルは言わずと知れた韓国の首都で、日本との距離も近いことから、双方の行き来は活発です。歴史問題含め政治的に関係性がこじれることもままありますが、引き続き両国間におけるビジネスやレジャーの結びつきは継続していくことでしょう。長らく韓国への日本人の渡航者数はアメリカに次ぐ2位でその大半がソウルに集中していますから、日本人マーケットの規模も大きく、多くの日系ホテルが進出しています。

メインプレーヤーはビジネスカテゴリー

ソウルに進出しているメインプレーヤーを見ていきましょう。
・東横イン(8)
・相鉄(4)スプラジール、フレッサ、サンルート
・ルートイン(3)
・西鉄(1)ソラリア
・ドーミーイン(1)
・フジタ観光(1)グレースリー
・ダイワハウス(1)ロイネット
・エイチ・アイ・エス(1)変なホテル

韓国に集中展開している東横インが数では一歩リードですね。海外進出の第一歩としてソウルを選ぶホテル会社が多いのも理由はわかる気がします。

何故かビジネスホテルばかり?

さて、これだけ日系マーケットが大きく、進出が進んでいるソウルですが、何故か進出ブランドは上記のとおりビジネス系ばかり。これまで紹介してきた総合型ブランドであるプリンス、オークラ、ニッコーなどの総合型ブランドは進出していません(注:現地ブランドとの提携等は一部存在する)。

一体何故なのでしょうか?

上述の進出ホテルの出店形式は主に直営での出店です。多くの総合型ホテルの出店は直接出資ではなく運営受託での展開が多いため出店に制約があるのではないかと筆者は考えています。歴史的背景含めて、日系企業への運営委託を選択する韓国オーナーは他のエリアに比べて限定的なのかもしれません。

今日はこのあたりで


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?