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ボランティア活動豆知識


助け合い・支え合う社会を目指して

「ボランティア活動」等を通して知った事を紹介します、このサイトが最初の一歩を踏み出すきっかけとなれば嬉しいです。

ボランティアについて

「ボランティア」の語源はラテン語の「ボランタール(自由意志)」、フランス語の「ボランテ(喜び、精神)」といわれています。 一般的な意味は「志願者、篤志者、奉仕者、自ら進んで社会事業などに参加する人」です。

- ボランティアの4原則とポイント -

1.自主性・自発性 他から強制されたり、義務としてではなく、自分の意思で行う活動です。

2.社会性・連帯性 誰もが生き生きと暮らしていけるように、お互いを支えあい、学び合う活動です。

3.無償性・無給性 金銭的な報酬を期待して行う活動ではありません。しかし、お金では得られない「出会い」「発見」「喜び」「充足感」が得られます。

4.創造性・先駆性 今、何が必要とされているのかを考えながら、よりよい社会を市民の手で創る活動です。

雑記 もし、活動にいきずまったら・・ 誰しも、活動を続けていけば そんな時のあるかと思いますが、他のメンバーの方と話してみる。 なにより「疲れたら 歩けばいいし、無理せず一休みも」大切ではないかと私は思います。

聴覚障がい・難聴者とのコミュニケーション

指文字勉強

●この指文字は相手から見た状態です。右手を使った場合です。

あ行 あ~

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アルファベットのa 指を握り親や指を横に出す。

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アルファベットのi 指を握り小指を垂直に立てる。

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アルファベットのu 人差指と中指を付けて垂直に立てる。

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アルファベットのe 掌を大きく見せるようにして指を折り曲げる

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アルファベットのo 丸い太めの棒を握った様な形

か行 か~

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アルファベットのk 人差指は垂直に、中指は斜め前、親指は中指の中間に当てる。

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影絵のキツネ形

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手話の数詞(9) 手の甲を相手に見るように親指を垂直に立てる。

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アルファベットのb 手を垂直に見せて親指を曲げる。「1つ欠ける」「ヨと同じ形」

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カタカナのコ 手の甲と親指を直角にして上面は水平にする。

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<濁音>右横に移動する

さ行 さ~

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アルファベットのs 指を全部握る。

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手話の数詞(7)「カタカナのシ」

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「カタカナのス」薬指と小指を折り曲げ残りの指を伸ばす。 (シ)の指字と同じ形で中指をそのま下へ向ける。

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中指を垂直に上げて他の指は握る。 「背高ノッポ」「戦車」

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「それ」指示代名詞 人差指を前に出し他の指は握る。「指をさすしぐさ」

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<濁音>右横に移動する

た行 た~

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アルファベットのt 親指を垂直に立てて他の指は握る

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「カタカナのチ」 小指を垂直に立てて他の指は前方に伸ばしそろえる。「1,000=0の輪が3個」「千」

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カタカナのツ 薬指と小指を垂直に立てて他の指は前方に伸ばしそろえる。「100=0の輪が2個」「塩をつまむしぐさ」

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(て)そのものを示す。 手の平を見せる。

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「貴方と私」の(と) 人差し指と中指を垂直に上へ伸ばし他の指は握る

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<濁音>右横に移動する

な行 な~

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アルファベットのn 人差し指と中指を伸ばして下に向ける。他の指は握る「ニと同じ形」

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カタカナのニ 人差し指と中指を伸ばして左に向ける。他の指は握る「ナと同じ形」

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手話の(盗む)を示す 人差指を上けにして、かぎ型に曲げる。他の指は握る

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木の根(ね) 全部の指を伸ばし下へ向ける。

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カタカナのノ 人差指で空間にカタカナの「ノ」字を書く

は行 は~

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アルファベットのh 人差指と中指を前方右へ伸ばし他の指は握る「ハサミ」

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手話の数詞(1) 人差指を垂直に立てて他の指は握る

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カタカナのフ 親指と人差し指を開いて伸ばし人差指は下へ向ける。他の指は握る。

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カタカナのヘ 親指と小指を開いて伸ばし下へ向ける、他の指は握る。

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舟の帆を形象 全指をそろえて指先を上向きにして舟の帆の形にする。掌は自分に向ける。「おほほっ」と口元に当てるしぐさ。

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<濁音>右横に移動する

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<半濁音>上に移動する

ま行 ま~

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アルファベットのm 人差し指、中指、薬指を開き下へ伸ばす。他の指は握る。「ミ・ユ・ワと同じ形」

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手話の数指の3人差し指、中指、薬指を開き左へ伸ばす。他の指は握る「マ・ユ・ワと同じ形」

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手話の数指の6 カタカナのム 親指と人差指を開いて伸ばす。親指は垂直に上に向け人差指は左向き。他の指は握る

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目を形象する 親指と人差し指で輪を作り他の指は伸ばす。掌は前に向け輪が見えるようにする。「お金」「目にマツゲ」

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手話の(同じ・勿論)を示す。 中指・薬指・小指を握り、親指と人差し指の先をつける

や行 や~

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アルファベットのy 親指と人差し指伸ばし他の指は握る

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温泉の湯気を形象 人差し指、中指、薬指を開き上へ伸ばす。相手に手の裏を見せる。他の指は握る。「マ・ミ・ワと同じ形」

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親指だけを握り他の指は左横に伸ばす。相手に手の裏を見せる「ケと同じ形」

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<ちっちゃいツ>自分の方向へ引きよせる。

ら行 ら~

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アルファベットR 人差し指と中指を伸ばして中指を人差し指に重ねる。他の指は握る。

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カタカナのリ 人差し指と中指を伸ばして開き他の指は握る。空中に「り」の字を書く。

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カタカナのル 薬指と小指を折り曲げ残りの指を伸ばし垂直に上げる。「シ・スと同じ形」

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カタカナのレ 親指と人差指を開いて伸ばす。人差指は垂直に上に向け親指は左向き。他の指は握る

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カタカナのロ 人差し指と中指を鈎形に曲げて他の指は握る。

わ行 わ~

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アルファベットのw 人差し指、中指、薬指を開き上へ伸ばす。相手に手の表を見せる。他の指は握る。「マ・ミ・ユと同じ形」

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アルファベットのO 「お」の形を、そのまま自分の方へ引く。

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カタカナのン 人差指を伸ばし他の指は握る。空中に「ン」の字を書く。

●このコーナーのイラスト等はカルチャー921(北海道士幌町)さんの提供です。

ローマ字式指文字

ローマ字式指文字

聴覚障がいの方とのコミュニケ-ション


聴覚障がいのタイプについて 手話を主として使用される「ろう者」の他に次の方がいます。

中途失聴者とは・・・病気や事故のため、突然聞こえなくなったり、少しずつきこえなくなった方です。 難聴者とは・・・年をとって聞こえなくなった人や、耳の病気で聞き取りにくくなった方です。

!!ちょっと一言!!全ての聴覚障がい者が「手話」を使えるわけではありません。コミニケーションの方法を確認する事が大切です。

手 話


1.手話は,模倣が基本です。 特徴を的確に表現できるよう工夫することが大切です。

2.手話は,顔や表情が特に大切です。豊かに表現しましょう。

3.手話は万国共通ではありません。また、地方によって違いがあり、個人個人のくせもあります。

*手話はろう者の歴史・生活から生まれてきました。これらも一緒に学んでほしいと思います。

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*イラスト:名古屋市社会福祉協議会ボランティアセンター「思いだしてごらん」より

指文字


指文字とは、指を使って五十音をあらわすものです。人や地名など、手話で表現できない言葉を表すときに使います。

要約筆記について


手話を知らない中途失聴者や難聴者のために、話の内容などをまとめて書いて伝えることです。

「要約筆記」には次の方法があります。

*ノートテイク(筆記)・・・紙などに書いて伝える方法です。

*OHP(オーバーヘッドプロジェクター)を使用する要約筆記・・・話の内容を透明なシートに書いて、それをOHPを使ってスクリーンに映し出して伝える方法です。

*現在はOHPの代わりにパソコンを使用した方法もあります。

耳のシンボルマーク


マークは,耳に音が集中してくることをデザインしたものです。 このマークのシールをはったり,バッジを付けた人達に出会ったら,手まねや筆談,大きめの声を使って,手助けしましょう。

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「聴覚障害者標識を表示した自動車に対する配慮」マークです、「平成20年6月1日施行」

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手話時の注意


表情について 手話と併用して表情も大切です。嬉しい顔、悲しい顔の他,首振り→否定,あごを出す→命令,眉→疑問を表現します。日本人は表情が乏しいといわれますが,鏡など利用してを「表情」を表現する練習も大切です。

視線・指差しについて 「あなた」を表現するのに相手を見つめます。日本文化では相手を見つめることは失礼になり,苦手な人も多いですが,手話をするときは相手を見るようにします。指差しも同様で対象を明確にするために使用します。

性別の一致について 日本手話では親指(男性)と小指(女性)で性別を表現します。親指と小指に使う動詞や形容詞では性別を一致させます。

位置の一致について 手話の位置はどこでもいいのではなく,1つの位置が1つの話題やテーマを示します。例えば体の右側で職場(学校),左側で自宅と仮定しますと「職場(学校)で本を読んで家でねる。表現は「右側で本を読む手話,左側で寝る手話」になります。

指文字習得について 表現については指文字を多く使用すること,例として日常生活で状況を指文字で表現することも有効ではないかと思います。 読み取りについては,私も含めて苦手な方も多いかと思いますが,即効性はなく多くの方との会話で手話も含めて読み取り技術を向上させる事が必要かと思います。

視覚しょう害者とのコミュニケーション

点字

凸面から見て

五十音の基本マス

① ④

② ⑤

③ ⑥

アイウエオは基本の行

カ・ろく=カ⑥

サ・ごろく=サ⑤⑥

タ・ごさん=タ⑤③

ナ・み=ナ③

ハ・さむ=ハ③⑥

マ・さごろー=マ③⑤⑥

ラ・ご=ラ⑤

ヤ・みよ=ヤ③④

ユ・さんしろう=ユ③④⑥

ヨ・みよこ=ヨ③④⑤

ワ・さん=ワ③

お・さがり=を・おが下り

ン・みごろ=ン③⑤⑥

あ行~

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や行~ 基本とは少し異なります

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が行~

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ば行~

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促音符 -- ②- --

長音符 -- ②⑤ --

●上記のイラスト等はカルチャー921(北海道士幌町)さんの提供です。

視覚障がい者ガイドヘルパー


初めて会った時には 見える人から軽く握手をして下さい。握手されると相手がどの方向にいるかがわかります。

愛のひと声を</span 目の見えない人が困っている時には声をかけて下さい。

百聞は一触にしかず なにかを見る場合にはなるべく触れさせて下さい。指先は見えない人の目です。

手引きする時には(1)


歩きやすいフォームで、楽しく気楽に歩いて下さい。腕をかして下さい。手を通して相手の身体の動きがよくわかり、安全に歩くことができます。歩くときは、半歩前にいて下さい。

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手引きする時には(2)


階段の上がり降りも安全にしたいものです。手すりがある場合手すりを持ってもらい、階段の前に行った時、「上がります」とか「降ります」とか、言葉をかけてくれると助かります。

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物の位置はどのようにして 時計の文字盤の位置で教えて下さい。「そこのあります」などと言われてもわかりません。時計の文字盤の位置(相手からみて)で教えてもらうと安心して手が出ます。「3時のところにジュースがあります」等

ひとこと 一番手ひきしてほしい時は「ホームを歩く時」「横断歩道を通過の時」と聞きました。そんな場面の時に気楽の声をかけてはと思います。その際には 杖をつかんだり、押したりしないで下さい。

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(壁に触れていると安心) 離れる前には周囲の状況を簡単に説明します。

イラスト 1993年「青い空と白い杖・訪問編」より文献について

こちらの情報は 名古屋市社会福祉協議会ボランティアセンター TEL 052-911-3180 FAX 052-913-8553 発行の社会福祉活動体験講座科目用テキスト 「思い出してごらん」を参考にしています。こちらは学校向けのテキストですが、内容的には社会人向けにも充分な内容かと思いました。

シーン・ボイスガイド


*目の見えない人にとって映画は聴くもの。セリフである程度登場人物の感情の動きがわかったとしても、まわりの場面の様子はわからない。外国映画ならなおさらである。目が見える人も見えない人も一緒に映画を楽しむことができるように、その映画の流れに沿って、目の見えない人に必要な映画の場面の情報を伝えていくガイド。

*連絡先:視覚障碍者の情報環境を考える会(略称 ボイス・ケイン)事務局 AJU車椅子センター内  052-841-8841

盲導犬(中部盲導犬協会)紹介

社会福祉法人 中部盲導犬協会 所在地  〒455-0831 愛知県名古屋市港区十一屋1-70-4 Tel. 052-382-6776 Fax. 052-383-8882

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「名古屋市社会福祉協議会 思いだしてごらん」より

盲ろう者とのコミュニケーション


指点字


指点字/点字 対応について

凸面から見て 五十音の基本マス

① ④

② ⑤

③ ⑥

上記の通り6個の指(点)で表現します。

読み側・表面(凸面)からの記載です。

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あ行 あ~

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か行 か~

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さ行 さ~

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た行 た~

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な行 な~

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は行 は~

ま行 ま~

や行 や~

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ら行 ら~

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わ行 わ~

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数字

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盲ろう者コミュニケーション


一般的の方法を紹介しますが、相手に合わせたコミュニケーションが大切です。

・まず、盲ろう者の肩にそっと手を触れて呼んでみてください。盲ろう者は振り向いてくれるはずですから、やさしく手を取って、何か手のひらに書いてみましょう。まずは、ひらがなで。だめだったら、カタカナで。 盲ろう者の大多数は、手のひらに文字を書いて通じます。とにかく盲ろう者の手をとって、何か文字を書くことから始めましょう。

・盲ろう者と話すときに気を付けること。

☆いつもどこかに触れて、隣にいることを示してください。☆ たとえ1センチメートルだけ離れていても、盲ろう者にとっては真暗闇に一人ポツンといることと同じです。盲ろう者と二人だけの会話ではなく、他の人の発言も伝えたり、周りの状況も説明するといいでしょう。

・盲ろう者と話をする時に、いちばん大切なことは、盲ろう者と自分が話すだけでなく、他の人の発言や周りの状況の説明をすることです。例えば、「赤い花が道に沿ってたくさん咲いています。ちょうちょうが花から花へとまっています」とか。

・「盲ろう者と話しがしたい、友達になりたい」という「心」があれば、きっと相手に伝わることでしょう。

肩の力を抜いて、あなたのできる範囲内でのサポートを!

【神奈川県-視覚と聴覚の両方に障害のある人(盲ろう者)のサポートより】

詳しくは「目と耳の両方に不自由を感じている方(盲ろう者)への理解のために(宝くじの普及宣伝事業として助成を受け作成されたパンフレットより)」をご覧下さい。

東京盲ろう者友の会 東京都盲ろう者支援センターのサイトでは盲ろう者に関する情報が盛り沢山あります。

手書き文字 盲ろう者の手のひらに、こちらの人さし指で、ひらがなやカタカナ、漢字などを書く方法です。

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手話 通常の手話「弱視手話」および盲ろう者が触って読みとる方法「触読手話」があります。

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キュードスピーチ 主に聾学校で教育を受けてきた弱視の盲ろう者に対して、聾学校で使われているキューサインを用いる方法です。指y

指文字 指文字には50音式とローマ字式があります。

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点字タイプライター ブリスタというドイツ製の点字タイプライターを用いた方法です。

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指点字 盲ろう者の両手の人さし指から薬指までを点字タイプライターの6つのキーに見立てて軽くタッチすることで伝える方法。 点字タイプライターの種類によって、大きく2つに分かれます。(ライトブレーラー式、パーキンス式)

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筆記 弱視の盲ろう者が読みやすい字で、ノートなどに書く方法(字の大きさ、使用するペン等の太さを配慮します)。

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音声 難聴の盲ろう者に聞こえやすいように耳元で話す方法(声の高さ・大きさ、話の早さ、語尾の明瞭さを)配慮します。

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パソコン 通訳者がパソコンを用いて入力し、その画面を盲ろう者が読む方法です。

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参考文献

[雑誌]盲ろう者の情報誌「コミュニカ」第13号(1996 秋)特集「盲ろう者のコミュニケーション法」社会福祉法人 全国盲ろう者協会

[イラスト」盲ろう者のしおり2008 -盲ろう者福祉の理解のために- 社会福祉法人 全国盲ろう者協会

盲ろう者に対する通訳


言葉の通訳(耳から入る情報を提供) 状況説明(目から入る一般的な情報を提供)補足説明(言葉のニュアンスや見た目の状況判断から通訳者が感じる情報を提供)

盲ろう者に対する通訳と介助者としての心得 盲ろう者と接する場合「通訳者」ではなく「通訳・介助者」であるというのが一般的な認識である。

原則的に「door to door」である(例外もある)。盲ろう者の自宅から通訳・介助の役割が始まり、また盲ろう者の自宅で終わる。

*盲ろう者の通訳・介助を担当している時は、盲ろう者に断わりなくそばを離れたりしない。離れる際は具体的な理由と離れている時間を必ず伝え、了解を求める。また、仮に傍にはいるが、通訳者が第3者と話さなければならない場合でも、盲ろう者に了解を得る。その際、話題が直接盲ろう者と関係ないないようでも通訳しながら進めるようにする。

*盲ろう者の意志とは関係なく、その場所を移動しなければならない時は、理由を説明した後に移動する。その際、分かる範囲で移動先・移動時間なども伝える。

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通訳体制 通訳者の自己紹介名前は、姓だけでなく下の名前も伝えることが望ましい。男女の区別に役立つだけでなく、同姓者がいる場合の誤解の回避に役立つ。できれば、性別もはっきり伝えた方がよい。

*通訳前の確認コミュニケーション方法 言語などの理解度 接し方(人によって「触れ合い」の適切度はまちまち)担当する盲ろう者の知りたい優先順位

*取り決め 「はい」「いいえ」や発言者の区別、笑い声などの表現方法、記号などを確認する。またはその場で取り決めをする。

*雑談雑談の中で担当する盲ろう者との信頼関係を築く努力をする。お互いに相手を知り、お互いの情報交換をする中で信頼関係を作り、その流れの中でよりよい通訳の糸口を見つけることができる。

一対一の盲ろう者に対しての通訳の場合、盲ろう者のコミュニケーション方法に通訳者が全面的に合わせなければならないので、雑談の中でその方法を知るようにする。また、盲ろう者によっては、雑談(人と話すこと)が直接的な目的で通訳依頼されることもある。精神的な支えも通訳者の役割であることを認識する。

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通訳中 通じているかどうかを常に確認する。(しぐさや表情などを見て) *情報だけを盲ろう者に押し付けない。 → 盲ろう者の発言の時間も作る努力をする。 → 通訳者が発言者の話を止める、聞き直すなどして「間」を作る。

*通訳が間に合わない時は、可能な限り以下の対応ができるよう努力する。声を出しながら通訳をして相手に注意を促す。発言者の話を止める。 耳から入る「言葉」の通訳だけでなく、ところどころで状況説明を加えるゆとりを入れる。盲ろう者の体力・疲労度なども確認しながら通訳する。

通訳方法 「触手話と一般的な手話の違い」 通訳+「介助者」である。→ 通訳以外も共に行動する。目としての役割を果たす。→ 状況説明の必要性手話だけで伝えようとしない。

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TPOに合わせて工夫 → 例えば、以下のように対象によってTPOに合わせて工夫する。

*[人」の場合、握手してもらい挨拶をする。「物」の場合、触ってもらう。 「部屋の広さ」などの場合、歩いて確認する。

*手話表現一対一、または、一対二の場合の通訳は原則があるので、その盲ろう者の能力や手話方法に極力合わせる。

表情を補う方法として強弱・速さ・反復・距離などの工夫があるが、長時間の場合は、お互いに疲労するので注意が必要である。 口話を補う方法として、指文字を使用する(指文字が理解できる盲ろう者に対してのみ)。また、手のひら書きなどの方法もある。

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その他

盲ろう者に通訳する上で特に難しいのはビジュアル的な通訳も要求されるということです。 「犬が走っている」と通訳を受けた盲ろう者のAさんと「子猫のように小さくてかわいらしい白い犬が水溜まりを飛び越えて元気に走っています。それを子供たちが笑って見ています。」と通訳を受ける盲ろう者のBさん。

通訳者の気持ち一つで1人の盲ろう者の一日を豊かにもできるし貧しくもしてしまうのだということを常に頭に入れて置いて欲しいと思います。

盲ろう者向け通訳者・介助マニュアル


参考文献として「全国盲ろう者協会 盲ろう者向け通訳・介助マニュアル」より転機させて頂きました。

盲ろう者と手書き文字


1.通訳、コミュニケーションの種類及び方法 (1)盲ろう者の手のひらに話し手の指で文字を書く (2)盲ろう者の左手の平に盲ろう者の右手の人差し指を持って書く。 (3)盲ろう者の右手の指を持ってテーブル等に書く (4)盲ろう者の背中に話し手の指で文字を書く(気持ちの問題で普段はやらない)

2.字の筆順は正しく書く 正確な筆順こそ盲ろう者によって読み易いものです。

3.手書き文字の種類 (1)ひらがなだけ書いて読み取れる (2)カタカナだけ読める (3)ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベット、数字何でも読める

4.通じる書き方 (1)きちんと指を使って適度の圧を加えて書く (2)爪がのびている人は、爪の先で書かず、指の腹で書く (3)てのひらに文字を書く場合、真ん中に大きな字を書く (4)書く位置は並んだでも、向かい合わせでも書いても良い (5)1対1で会話の時はしゃべりながら書いての良い。ただし しゃべりにつられて書く字がいいかげんになったり、お留守になったりしないように注意する (6)盲ろう者の読み取り易い字の種類を確認する (7)濡れた手、汚れた手はきれいにして書く (8)急ぐときのサインを決めておく。例えばトイレとか、危険な状況を説明する時

5.要約について 話しての内容を、そのまま一言ももれなく正確に通訳したり、周囲の状況をそのまま盲ろう者に伝えるのは不可能です。 そこで要約します。要約では客観的に伝えることを原則とします。

6.話し言葉の通訳 通訳の際には話し手の名前を必ず最初に書きます。

盲ろう者と筆記・パソコン


【筆記通訳について】

長所 ・内容が残るので読み返しができる ・中途弱視ろう(難聴)者のとって、分かりやすく、コミュニケーション技術習得の訓練を要しない ・通訳介護者にとっても、すぐに活動可能 ・絵や図形が使える

短所 ・通訳スピードが遅い ・内容が要約される率が高い ・紙とペンを使うので荷物がかさばり経費もかかる ・歩行中の会話が困難

1.筆記技術として

(1)早く書くための工夫 略語、略号を用いる カードを用いる 紙のサイズを小さくする 通訳者の交代の方法を変える

(2)修正の仕方 1本の線で消すのでなく、なるべく黒く塗りつぶす 2.通訳技術として a.スピードの管理 b.発言者が代わったことを明確に c.状況説明(二重カッコなどで本文と区別)

(3)事前打ち合わせ ・文字の濃さ、太さ、大きさ ・紙のタテ、ヨコ書き、色 ・要約について(ポイントのみか詳しくは) ・ページ番号 ・座る位置 ・通訳者同士の役割分担など

【パソコン通訳について】

長所 ・文字が均一 ・スピードが速い ・情報量が多い ・話し言葉をそのまま通訳できる ・画面の変換が自在 ・暗い場所でも文字が見易い ・数人の通訳者が送り出す情報を、複数の弱視(難聴)者で共有できる

短所 ・視力のない人には難かしい ・機材の金銭的負担と運搬に労力を要する ・セッテング、片付けに時間がかかる ・セッテングのやり方によっては通訳者と遠く離れ、盲ろう者が孤独感を感じることもある

事前打ち合わせ ・白黒反転 ・字体(ゴジック体等) ・文字の大きさ ・文字と背景

盲ろう者と手話

1.ろうベースの盲ろう者について

(1)視覚や聴覚の障害の程度による「盲ろう」の分類 ・全盲ろう ・弱視ろう ・盲難聴 ・弱視難聴

(2)「盲ろう」になるまでの経過による「盲ろう者」の分類 ・ろう→盲ろう者(ろうベースの盲ろう者) ・盲 →盲ろう者(盲ペースの盲ろう者) ・健常→盲ろう者(中途盲ろう者) ・幼少の頃からの盲ろう(幼少期盲ろう者)

2.ろうベースの盲ろう者と手話について (1)手話読み取りの種類

見る手話(弱視手話) (A)少し離れたことろから読み取る場合 ・視野は狭くなっているが、視力がかなり残っている場合 ・アッシャーシンドロームの初期から中期の人に多い

(B)ごく近いところから読み取る場合 ・視野はあまり狭くないが、視力が弱い場合 ・アッシャーシンドローム以外の人に見られる

触る手話(蝕読手話、蝕手話) (C)手指に直接触って読み取る場合 ・手指の動きが見えにくくなっている場合

(2)手話読み取りの変化 ・進行性の視覚障害をともなっている場合は、見る手話からいろいろな曲折を経て、触る手話へ変わって行く。 ・アッシャーシンドロームの盲ろう者の場合、見る手話Aから触る手話Cへ移行するケースが多い。 ・見る手話から触る手話への移行には、「触る」・「触られる」ことへの抵抗を感じる人も多いが、時間をかけて慣れるようにする。

3.読み取り易くするための留意点

(1)見る手話・触る手話共通 ・普通の手話より腕の動きを小さくする ・視野からはみ出さないようにする ・普通の手話よりゆっくり表す ・手話の形で区別のつきにくいものは、指文字や手書き文字で示したりする ・爪は短く切っておく。長い爪はけがのもとになりやすい。強い香水などさける。

(2)見る手話の場合 ・光の当たり具合に注意する ・衣服や背景の色に注意する

(3)触る手話の場合 ・身体の一部、特に胸や腹に触れる手話は、少し浮かせたところで表すなどして、お互いに不快感をかんじないようにする(例:大丈夫、分かる)

4.手話表現や通訳に関する留意点

・話しかける時は、話し手の名前を伝える ・本人に合った手話表現を行う。 ・周囲の様子を使える状況説明や補足説明も必要である。また盲ろう者本人と周囲の人との橋渡しもたいせつである。 ・発言者の言葉を伝える時は発言者の名前をあげてから話しの内容を伝える。性別を示す「男」「女」という手話を添えるようにする。 ・発言者や話題が変わる時には、それまでの発言や話題と混用しないように「ところで」とか「さておき」という手話を間に挟む。 ・腕や手指の動きに強弱をつけて、その時の雰囲気が伝わるようにする。 ・顔や表情から分かる冗談でも相手の反応を見ながら必要に応じて「冗談です」と添える。

盲ろう者と点字

1.点字の仕組み 点字は6つの点からなっています。点の組み合わせで出来ている「点字」に対して、インクで書かれた文字や印刷された文字を「墨字(すみじ)」といいます。 点字は6つの点は、たてに3つ並んだ点が横に2列に並んだ形になっています。読む場合は凸(とつ)面を左から右に読んでいきます。

2.点字と指点字 点字を書く道具に、点字器と点字タイプライターがあります。このうち、点字タイプライターで書く方法を応用したのが指点字です。 一般的には、点を読む側からの配列で通訳を受ける盲ろう者が多いので、最初に、向かい合わせで通訳をするか、横に座って同じ方向を向いて通訳をするか決めておけばよいでしょう。

3.指点字の打ち方 指点字は、タイプライターで点字を打つ方法を応用したものです。1回で1文字を打ちます。 手の甲を上にして6本の指を出し、だいたい指先のあたりを軽くポンと打ちます。指点字にあまり慣れていない盲ろう者の場合、弾むように打つとわかりにくいので、押しつけ気味に打ったほうがよいでしょう。 どのくらいのスピードで打つのが分かりやすいのか、よく確かめて通訳にかかる必要があります。

4.指点字通訳のマナー 指点字を使って通訳する場合、様々な決まりがあります。 これらのことは自己流で経験を積んだだけでは身につけることは出来ません。講習会等を通じて、はじめに基本的なことをきちんと理解してから通訳にかかる必要があります。

5.点字タイプライターを使った通訳 点字を使った通訳では、指点字のほかに、特殊なタイプライターを使った通訳があります。「ブリスタ」と呼ばれます。 通訳する場合は、点字の「マスあけ」という規則を覚えなければいけません。仮名文字だけで文章をつづる場合には、語と語の区切り目が分からず、非常に理解しにくくなります。 一語ごとにスペースを空けて書くことが行われます。これを「マスあけ」といいます。 点字を完全に取得するのには、半年から1年くらいかかりますが、その大半は「マスあけ」の規則を覚えるのに費やされます。

6.点字を習得するために 指文字で盲ろう者と会話したり、通訳をするためには、マスあけを覚える必要もありませんし、50音だけ覚えればよいとおもわれがちですが、実はそうではありません。 たとえば、「一人」と書くのに、数字を使って「1り」と書くのか、仮名で「ヒトリ」と書くのか分かりません。この場合は、仮名で「ヒトリ」と書くと言う規則がります。 点字は仮名文字ですから、ふだん漢字交じりの文章を書いている私たちでは気づかない仮名遣いがたくさんあるのです。

盲ろう者とローマ字式指文字

1.「ローマ字式指文字」とは (1)日本語式指文字と比べ、表記するために用いる指文字の数が少ない (2)日本式指文字と比べ、動きが少ない (3)ローマ字式指文字を点字の表記方法に関連性が高い

2.ローマ字式指文字の表記方法 (1)静音、濁音、半濁音の表記 母音単独、または子音と母音を組み合わせてあらわします。

(2)拗音の表記 子音と母音の間に"Y"を組み合わせて表します。 (例)きゃ、きゅ→KYU,KYU

(3)促音の表記 次の子音を二つ重ねて表します。 (例)こっぷ→KOPPU

(4)長音の表記 ひとつ前の母音を二つ重ねて表します。点字表記にならいます。 (例)ジュース→ZYUUSU

(5)助詞の表記 点字表記にならいます。

(6)数字の表記 数符として"L"を前置きして、点字表記にならいます。 (例)1→L+A(ア) 7→L+RE(レ)

(7)アルファベットの表記 上下に位置した人指し指と中指の2本の指先で受信者の掌をたたくことで「外字符」を表し、点字表記にならいます。

(8)特殊音の表記 外来語などを表す際に、"F"などを用いて表します。 (例)ソファー→SOFAA ファックス→FAKKUSU

(9)記号の活用

点字表記にならい、記号として用いることも可能です。 (例)疑問符"?"に「X」を用います。

継ぎ符は、受信者の掌を人指し指で軽く2回たたくことで伝えます。

3.ローマ字式文字を用いて

(1)ローマ字式指文字の発信 盲ろう者の軽く開いた片手掌のあてるように指文字を出します。ローマ字式指文字は単独、あるいは複数の異なる指文字を組み合わせて構成される表音文字です。一音をまとまりとしてとらえ、分離しないように注意しましょう。

(2)ローマ字式指文字の受信 盲ろう者から指文字を触覚でよみとることが難しい場合、眼前で表してもらう方法があります。盲ろう者から指文字を受けた後、同一の指文字を盲ろう者のもう片方の掌に出し(フィードバック)、正確に読みとれているかどうかを両者で確認しあうことが大切です。

全国盲ろう者協会の紹介

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盲ろう者の言葉

全国盲ろう者協会は、視覚と聴覚と両方に障がいをもつ重複障がい者「盲ろう者」が十分な社会福祉サービスが受けられるように支援することを目的として設立されました。

事業のご案内 相談業務 電話、ファックス、直接面談等により盲ろう者や、そのご家族等から、様々な相談をお受けし、必要な情報の提供を行っています。

盲ろう者等の登録促進業務 当協会では、盲ろう者の方や、通訳・介助者の方に其々の所定の様式で登録をしていただいております。

登録していただいた盲ろう者の方にたいして、コミュニカや、協会便りを無料でお届けしています。 重度盲ろう者には、更に「利用登録申込書」を提出していただき「通訳・介助」を派遣しています。 登録の諸用紙は、当協会までお問い合わせ下さい。

全国盲ろう者協会の紹介2

「通訳・介助者の派遣」 重度盲ろう者の生活に欠かせない「通訳・介助者」を派遣しています。(通常、通訳・介助者を「訪問相談員」と呼んでいます。)

全国盲ろう者大会の開催盲ろう者自信の対話能力の向上を図るため、全国盲ろう者大会を開催しています。この大会は、通訳・介助者の技術の向上にもなっています。専門誌「コミュニカ」の発行 盲ろう者に対しては、種久の情報を提供し、同時に一般の方々に対しては盲ろう者について理解を深めていただくために、専門誌「コミュニカ」を発行しています。 

盲ろう者友の会に対する支援定期の盲ろう者同士の活動の拠点となる「盲ろう者友の会」が全国各地にできるようお手伝いをし、設立後の運営一部を支援しています。

全国盲ろう者協会の紹介3

盲ろう者向け通訳者要請研修会の開催; 重度盲ろう者に「通訳・介助」のサービスをする「通訳・介助者」(ボランティア)の要請を図るため、通訳者要請研修会を開催しています。(各地で行われている同研修会のモデルです。)

福祉機器ブリスタの貸し出し 

盲ろう者や通訳・介助者等に対して、通訳用点字タイプライター・ブリスタをお貸ししています。(重度盲ろう者の日常生活用具になっています。) 

・ご協力のお願い  協会の目的にご賛同してくださり、継続的にご支援をくださる団体・個人賛助会員を募らせて頂いております。 協会の事業運営を安定したものとするためには、多くの方々のご協力をいただくことが是非とも必要です。 

広く皆様にご助力いただけますようお願い申し上げます。 年会費は、団体賛助会員一口5万円、個人賛助会員一口3千円とさせていただきます。会費以外のご奉仕も喜んで受けさせていただきます。

全国盲ろう者協会の紹介4

賛助会員等につきましての、お問い合わせ、お申し込み電話は、下記にお願いいたします。 

・お問い合わせ先とお申し込み先 ~日本のヘレン・ケラーを支援する会~ 社会福祉法人全国盲ろう者協会 住所:〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2丁目5番地 神保町センタービル7階 TEL:03-3512-5056 FAX:03-3512-5057 郵便振替口座:00190-7-32546 E-mail:info@jdba.or.jp

盲ろう者通訳・お勉強のヒント 通訳・介助者は盲ろう者と社会をつなぐ架け橋です。

やさしさは、手から手へ「触読手話、指点字」の写真

(社)全国盲ろう者協会 協会だよりNo.19より

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ここをクリックすると上記のPDFが見れます。

なおご覧になるにはAdobe Reader(free・無料)ソフトが必要の場合があります。

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発達障がい(児)者理解のため


コミニュケーションするためには、まず理解することが大切では。

高機能広汎性発達障害
アスペルガー症候群・高機能自閉症
・知的には標準またはそれ以上 ・社会性の欠如(簡単なルールがわかりづらい) ・コミュニケーション障害(会話が一方的で自分の興味関心事だけ話す) ・想像力の欠如(暗黙のルールが分からない) ・こだわり行動(しつこい・場にふさわし行動がとれない) ・不器用もしくは手先がとても器用

学習障害
・知的には標準またはそれ以上 ・学力の著しい偏り(読み・書き・計算などの一部だけ出来ない) ・注意集中力や落ち着きがない場合もある

注意欠陥多動性障害(ADHD)
・知的には標準またはそれ以上 ・注意集中力がない、落ち着きがない ・多動 ・落ち着きがない ・衝動的。思いついたら行動に移してしまう

知的障害
・理解力が乏しい ・反応が遅い ・指示が理解できない ・年齢が高くなると理解の差が広まる

発達障がい児・者を理解するため


長所個性はそれぞれですが、その子ごとに活用できる能力があります。適切な配慮の下では、充分に就労し社会的な自立を成し遂げられます。

困ったときの対処方法子どもの個性、障害を理解する子どもの苦手な刺激や状況を避け、分かりやすい環境を作る問題が起きた場合、状況を原因から順序だてて把握し、迅速に対応する。パニックが起きた場合、まず興奮を下げ、落ち着かせる。その後、本人とどうすれば落ち着くか話し合う .

参考文献 アスペ・エルデの会 案内紙http://as-japan.jp/ (PC) ・http://as-japan.jp/m/index.htm(携帯電話)

自閉性障害(自閉症)とは


1,000 人に 1.5 ~ 2 人以上生まれる発達障害のひとつだと言われています。人や物との変わった関わり方をしたり、大人や同年代の子どもとのコミュニケーションがうまくとれなかったり、興味や関心が非常に偏っており、同じことを繰り返したがる特徴をもっています。自閉症は生まれつきの脳障害で、心理的な原因で生じる情緒障害ではありません。

「日本自閉症協会東京都支部 資料集 」より

自閉症の人に街で出会ったら  自閉症の人たちが街に出ても、特に問題はありません。性格的に極めて純朴で要求や感情をありのりままに表す人たちですから、付き合って見ると楽しい人たちでもあるのです。  

しかし、時には、こだわりや癖が、何も知らない人には、おかしく見えることがあるかも知れません。自閉症者の癖などは、不安定になっているときに、自分の気持を安定させたり回復させるためにしていることも多いのです。おかしな言動も「そうせざるを得ない事情がある」のだということを、理解してやっていただきたいのです。 次のようなことを参考にしてください。

1 笑ったり、指差したりしないで ~  彼らのプライドをきずつけないでください。 

2 社会的ルールに従わないとき ~  「列に並んで待ちなさい」とか「お金を持って買いに来なさい」とか、はっきり教えてやってください。

 3 話しかけてきたら ~  聞いてやってください。   あなたが外国人に道を聞かれたとき、丁寧に教えるように、「この人は何が言いたいのかしら」と考えて、話し相手をしてやってほしいのです。 

4 困ってる様子が見えたら ~  どうか、放っておかないでください。  いかにも自分の意志でなくそこにつれてこられたような感じで一人でいたり、しばらく同じ場所でふらふらしていたり、電車の中で一人で歩き回っている人がいたら。疲れ果てた様子で道端に座りこんでいたり、寒空に裸足でいる。服の着方が異様だ。こだわりや、奇妙な手付きを操り返しているなど。  時には駅などで、自動販売機の使い方がわからないのかも知れない。声を掛けて手伝ってやってください。大人の迷子かも知れません。迷子なら、交番につれていってください。

「財団法人 日本自閉症協会  自閉症の手引き 14.自閉症の人に街で出会ったら」より *お気に入りリンク集 「日本自閉症協会」サイトに更に詳しい資料が多くあります。

*以下 「社団法人 [日本自閉症協会]ホームページ 自閉症について はじめて出会った自閉症」より引用させて頂きました。

私たちは、はじめて自閉症という名前に出会ったご両親に、ひとつだけアドバイスすることができます。それは、「話し合うこと」です。ご夫婦で話し合う、気心の知れた友人と話し合う、保健婦や小児科・専門医と話し合う、保健所や療育センターで知り合った親と話し合う... 話題は、自閉症である必要はありません。子育てして行く上での悩み、兄弟のこと、専門機関や相談先について、思いつくままに素朴な疑問をぶつけてみましょう。

子どもと1対1で向き合い、一生懸命子育てすることも大切です。でも、いろんな人と話し合うことで、自分のやっていることを冷静に見つめることができますし、子どもの成長や変化に気づかされることもあります。

また、話す相手は、いろんな情報をあなたに提供してくれます。専門家は、多くの子どもたちの成長や発達と比較して、お子さんがどのような位置にいるかを教えてくれます。友人や祖父母は、子育てをしているあなた自信の身体的・精神的なリフレッシュの大切さを教えてくれるかもしれません。ご夫婦での話し合いでは、自分たちにあった専門機関について意見交換できます。

そして、少し余裕が出てきたら、自閉症を育ててきた先輩のご両親の話しや、自閉症に関するいろいろな書籍、そして私たち日本自閉症協会の活動に耳を傾けてください。

お子さんの成長を楽しみに、いっしょに歩んで行く人はたくさんいます。

内部障害について

指筆談・指談

白雪姫プロジェクト」は「誰もが思いを持っていて、回復する可能性がある」ということが当たり前になっていく世界をめざします。

きんこんの会

重度の障害のあるメンバーの内なる言葉を柴田先生が聞きとることで、メンバーが話しあったり交流したりする会です。きんこんの会の開催は、不定期ですが1~2ヶ月に1回程度、国学院大学たまプラーザキャンパスの410番教室で開催しています。参加は自由です。

車いすのお手伝い


・まず、介助が必要かどうかを確認し、次にどのように介助したらよいか聞きましょう。 ・安全を第一にして、無理なことはしないでおきましょう。 ・障がいの程度により皆ちがいます。何をするにもまず声をかけ、本人の気持ちを大切にして、あなたの気持ちをおしつけないようにしましょう。

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文献について こちらの情報は 名古屋市社会福祉協議会ボランティアセンター TEL 052-911-3180 FAX 052-913-8553 発行の社会福祉活動体験講座科目用テキスト 「思い出してごらん」を参考にしています。

認知症の方との関わり


名古屋市・いきいき支援センター」認知症サポーター要請講座」テキストより抜粋しました。

認知症の介護について

1.ご本人の助言を一方的に非難しない おかしな行動に見えても、ご本人は正しいと思って行動していることがあります。接する人がいら立って叱ると、ご本人は驚いたり、悲しんだりして、混乱と不安が増幅します。

2.従前と変わらない「個人」として接しましょう 認知症になっても、過去のブライドを失うとは限りません。子供に接するような態度や、命令口調になりがちですが、こうした周囲の助言が、ご本人の自尊心を傷つけ、心理に大きく影響します。

3.重いを共有しましょう 不安と混乱から、介護者に対し無理難題を持ちかけることがあります。無理に現実を認識させようとせず、始めはその「困った」「してほしい」という感情と向き合ってみましょう。 ご本人の『しんどさ』に寄り添ってみると、必要以上の自己防衛反応を防ぐことができます。

具体的な対応の7つのポイント

●まずは見守る 認知症と思われる人に気づいたら、本人や他の人に気づかれないように、一定の距離を保ち、さりげなく様子を見守ります。近づきすきたり、ジロジロ見たりするのは禁物です。

●余裕をもって対応する こちらが困惑や焦りを感じていると、相手に伝わって動揺させてしまします。自然な笑顔で応じましょう。

●声をかけるときは1人で 複数で取り囲むと恐怖心をあおりやすいので、できるだけ1人で声をかけます。

●後ろから声をかけない 一定の距離で相手の視野に入ったころで声をかけます。唐突な声かけは禁物。「何かお困りですか」「お手伝いしましょうか」「どうなさいましたか」「こちらでゆっくりどうぞ」など

●相手に目線を合わせてやさしい口調で 小柄の方の場合は、体を低くして目線を同じ高さにして対応します。

●相やかで、はっきりした滑舌で 高齢者は耳が聞こえにくい人が多いので、ゆっくりはっきりした滑舌を心がけます。早口、大声、甲高い声でまくしたてないこと。その土地の方言でコミュニケーションをとることも大切です。

●相手の言葉に耳を傾けてゆっくり対応する 認知症の人はせかされるのが苦手です。同時に複数の問いに声たることも苦手です。相手の反応を伺いながら、会話をしましょう。相手がたどたどしい言葉でも、ゆっくりと聞き、何をしたいのかを相手の言葉を使って推測、確認していきます。

「ユマニチュード」って知っていますか?

日本ユマニチュード学会ホームページより転機(https://jhuma.org/humanitude/

ケアの現場を振り返ったとき、冒頭で述べたような「点滴や清拭、与薬、食事介助など、いつもなら戦いのようなやりとりとなりかねない状況」においても、ケアを受ける人とケアを行う人との間に自由・平等・友愛の精神が存在するのであれば、ケアを行なっている人が掲げる理念・哲学と、実際に行なっている行動は一致せねばならず、「自分が正しいと思っていることと、自分が実際に行なっていることを一致させるための手段」として技術を用いるのだ、と二人は考え、その哲学を「ユマニチュード」と名付けました。ユ

マニチュードとは「人間らしさを取り戻す」という意味をもつフランス語の造語です。

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