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高齢者施設の利用者の不満の声を聞いて想うこと

どこの高齢者施設に行っても一定数の不満の声があります。これは自分の思うように心身が動かなくなった気持ちもあるように感じます。

私の入浴介助の評価はどこでも低いように思います、理由は1人当たり20〜30分の入浴時間を超えて引き継いだ方に負担を与えてしまうからです。

何故遅いかと言えば2つの理由があって衣服の着脱に時間が掛かったり利用さんに説得するのに時間が掛かるからです。着脱時間は慣れと工夫で何とかなると思いますし、拒否の方は他のスタッフも知っているので入浴順番を変える等でクリア出来るように思っています。

2つめは致命的な事ですが浴室で利用者の話しを聞きすぎる事です。他のスタッフは適当に受け流して見守りをしつつ、次の準備をしていますが私は聞き入ってしまうからです。

話しの内容は昔懐かしい出来事だったり、時に施設に関する想いだったりします。不満についてはスタッフに対する個人的な好き嫌いや、スタッフ打合せで直ぐに対応出来ること、会社ルール上の事で変える事が難しい事などあります。

私が勉強させられるのは2つめのスタッフの対応次第で満足度が上がる意見です。不満ではなくご意見のように思います。

介護職員は健常者で介護認定を受けた方とは心身の状態が違います、怪我のリスクを減らすために着席状態を常とする利用者さんとの状況も違う中で「ハッ」とする意見も多いです。

私だけか新人全てかは分かりませんが難しい方や苦情を提言される方の担当になる事が多かったですが、想い1つで辛く感じるか学びのチャンスと捉えるかで毎日が変わってきます。

最初に入って高齢者介護施設ではそれを負担と受け取りストレスから退職して後から会社の良さに気づいた職場の幹部の方が書かれた書籍を最後に載せています。

大声で怒鳴ったり拒否反応の強い方は慣れるまでは大変で辛いですが、関係性をつくり人柄が分かると言動の理由を教えてもらったり、味方になってくれる場合が多いです。

私の介護歴は「障害者」が7年でその前に障害者ボランティアを数十年やっていました。「高齢」介護は2020年12月から始まって現2022年1月で2年目に入りますが障害者と高齢者介護の大きな違いは個別対応と全体対応、そして同性介護の有無かと感じました。

介護研修でトイレや入浴介助を習いましたが、それまで同性の男性介護だけで高齢者施設で女性のトイレ介助や入浴後の衣服の着付け?や髪の乾かした方では色々と指導を受けて悩んだこともありました。

『介護会社の社長のひとり言: 企業に一番大切なのは思想と価値観です (SC文庫)』(カワスケ 著) をぜひ読んでみてください。

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