インド旅行記 2023年6月 7日目
こんにちは。レインボーマンネタが尽きてきたアラ還トラベラーのホタテマンです。
さて、とうとう7日目です。今朝はまだ少しは涼し朝方にインド門(Gate of India)に一人で行ってきました。何気に一人での散策はこれが初めて。一人は気楽で好きです。
少し歴史の話になります。大航海時代より欧州からインドへの航路は基本西からインド洋のアラビア海経由でした。その後、スエズ運河開通に伴い、アフリカの喜望峰経由が必要なくなったので、更にインドに行きやすくなりました。そんなインドの海の玄関口がここムンバイ(ボンベイ)。そして入港する港にそびえ立つのがインド門です。
ここは超一級観光名所。インド国内外から常に観光客が訪れます。今回、滞在先のマンションからインド門までは徒歩5分。ぷらっと行くには最高です。
インド門に向かう途中、初めて喧嘩を目撃しました。タクシーと配達用のトラックの運転手どうしでしたが、どうやらトラックの運転手がタクシーの運転手に切れてた模様です。あの混沌とした道路事情で何に対して怒っているのかわかりませんが、タクシーの運転手を引きずりだして喧嘩が始まりました。と言っても、拳で殴りあうのではなく、履いていたサンダルでお互いを叩く感じです。まるで子供の喧嘩でしたが、どうやら足の裏はもっとも不潔で相手に見せるのも失礼だそうです。ましてやそれで殴るなど最大の侮辱らしいのでこのような喧嘩の形になるのだとか。所変われば何とやらですね。
まだ早朝でしたが、既に大勢の人が居ました。入口には金属探知機のゲートがあったのですが、良くわからなかったので出口側を通ってしまいましたが誰からも何も言われませんでした。入口の手前には公衆トイレがあり、露天商らが店を開く前に行水してました。その更に手前には策で囲われた場所があり、そこに大量の鳩が居ました。どうやら餌をあげる場所のようです。
この倍以上いました。
中に入ります。
朝の逆光ですが、立派です。今や何の機能もない門。観光の為だけに存在している感じです。
門の中には入れませんが、下から覗くことは出来ました。建築物としてはとても興味あります。
インド門の横には沢山のフェリーが停泊しています。このフェリーは沖にあるガラプリ島のエレファンタ石窟群へ行く観光フェリーです。今回はパスしましたが、次回は是非行ってみたいです。
こちらもムンバイのランドマーク、タージマハール ホテルです。左が旧館で右が新館。
ここで少し最近の出来事。2008年11月26日夜、ムンバイにて同時多発テロが発生しました。次の投稿でもこの件で少し触れますが、その時、このタージマハール ホテルも被害を受けました。ホテルの上層階から煙が上がっている映像がウェブに転がっているので是非一度見てください。
犯行はイスラム系過激派テロ集団。実は前回の投稿で紹介したV.T.駅も10件発生したテロ事件現場の一つでした。前の記事でも紹介した通り、インドの宗教はイスラム教が14.2%。総人口は既に14億人を突破しているので2億人程のイスラム教徒がインドには居ます。これは世界各国のイスラム教徒数で言うと一位インドネシア、二位パキスタンに次ぐ第三位ですが、インドの人口増加率を加味するといつ一位になってもおかしくありません。また、ヒンズー教とイスラム教のハイブリッドのシーク教も居るので、潜在的にはインドのイスラム教徒は既に世界一位と言っても過言ではないでしょう。そんな中、アメリカで発生した同時多発テロ事件と同じ構図でインドでも2008年11月に同時多発テロが発生したのです。
そんなこともあり、インドでは至る所でテロ対策の検問所が設けられていますが、その運用状況は前述の通りです。色んな意味で舵取りが難しいお国柄です。
マンションに戻る途中にマックがありました。インドのマックはVeggieかChickenのみ。そしてこちらが新商品。
どうやらインドのピリピリも日本語のピリピリと語感は一緒のようです。日本語だと「ピリ辛チキンバーガー」で良いのでしょうか。
さて、インド門から戻ると朝食の時間です。今朝はサフランかターメリックで色付けした押し米(押し麦の米バージョン)に新鮮なザクロをまぶし、更にレモン汁をかけて食べる軽食です。不思議な味でしたが美味しかったです。
この後、今日は買い出しだとのことで地元のマーケットに連れてってくれました。
先ずは果物屋さん。バナナ、マンゴー、リンゴ、桃、パパイヤ、レモン、スイカ等が並んでます。
こちらには更にオレンジやナシもあります。
ゴーヤ、トウモロコシ、ヘチマ、赤ビーツ、インゲン、ナス、ニンジン、キャベツ、カリフラワー等
更にタロイモ、サツマイモ、色んなナスが売ってます。キャベツが小ぶりでした。大根もありました。
左がエボダイの仲間のバターフィッシュ、手前がサバの仲間、その右がサワラ、右奥がワタリガニ(ガザミ)皿の小魚は不明で真ん中のエイリアンが多分日本で言うウラスボの近縁種
こちらは淡水魚ですね。右がハクレンっぽい魚。その隣がナマズ。そして真ん中は良くわかりませんがボラっぽい魚、左端がピラニアの近縁種でメティニス(日本では観賞魚)だと思います。
こちらはマトン屋さん。通常マトンと言えば大人の羊。しかし、インドでは羊を見ません。多分暑過ぎるのではと勝手に思ってます。代わりにマトンと言えばヤギです。ここではヤギが売ってて、必要な部位を必要な量注文すると裏で〆て捌いてくれます。
鳥も生き〆です。手前の水は暑いので定期的に鶏にかけてます。籠には自宅配達無料とあります。
同じく食用鶏肉の販売店。
肉類がこのように売られているのは多分冷蔵設備の問題だと思います。鮮度は良いですよね。魚は黒い天使(ハエ)が沢山たかってましたが。。。
野良かペットか商品がわかりません。猫は魚屋さんに沢山います。捌いた魚の内臓は猫の餌。
比較的整頓された店。
買い物の後はお昼です。ココナッツやバナナの葉を買ってオシャレな飾りつけをしてくれました。
手前なシラントロ、奥がココナッツです。専用の器具があり、こすりながら白い実を削り取ります。
私も小さな玉ねぎの皮むきのお手伝い中。「あなたはもう家族なんだから手伝ってね」と言ってくれた時は嬉しかったです。
バナナの葉をセットします。
手前がココナッツのチャトニー、奥が野菜カレー。真ん中がドーサです。野菜カレーの中に見える緑の野菜はドラムステックと言って、スーパーフードとして脚光を浴びているモリンガの実です。フキのような形状で外は固いので開いて歯でこそぐようにして食べます。
奥の左がパパイヤ、右がジャムン、そして手前が料理用のマンゴーです。ジャムンは念の為、塩水につけて虫を出します。今回は一匹も出てきませんでした。味はかなりえぐみがありました。甘い大根おろしのような味です。
食後はおばあちゃんを近くまで送ってタクシーで帰って行きました。その帰りに私のお土産用のスパイスを買いに寄りました。カルダモンを購入したのですが、高級店では不純物の混在を避けるため粉末での販売はなく、全てつぶのみの販売でした。
この日の夜は義理弟の妹さん夫婦は会食の予定があったので私たちは自宅で残り物を食べて寝ました。
さあ、とうとう明日は最終日です。お楽しみに!
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