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2023年5月末 佐世保出張

台風2号が沖縄に襲い掛かっていた5月の末日から2泊3日で久々の佐世保出張に行ってきました。コロナの影響で2019年の9月以来だったので4年弱ぶりでした。テレビ会議等で遠隔での打ち合わせも可能でしたが、どうしても話の内容が微妙になってくるとテレビ会議では欲しい答えが引き出せないので直接面談は重要です。(G7と一緒ですね。)


1日目


行きはいつも通り羽田空港から長崎空港へ。今回は全日空のB-787ドリームライナーでした。この機種はいい旅客機ですね。

長崎空港からの移動はいくつか方法があるのですが、私はいつも路線バスで大村駅に移動し、JR大村線で佐世保に向かいます。この日は天気が良かったので景色は最高でしたが、電車は観光客で混んでました。観光客の大半は長崎からハウステンボスへ移動中の人たちだと思います。

途中、針尾の無線塔が見えました。

丸で囲んだ中に見える小さな針のようなのが無線塔



目の前に展開している海は大村湾です。大村線は長崎から諫早までは長崎本線を通り、諫早で分岐して大村湾の東岸を佐世保まで走ります。途中、早岐で佐賀方面から来た佐世保線と合流します。

この大村湾沿いをJRと国道205号線が走っているのですが、JRの方が海沿いを走るので景色は最の高、いつも佐世保出張の際はこのコースを選択します。

また、早岐で佐世保線と合流した次の駅が大塔です。大塔の次は日宇を経由して終着駅の佐世保なのですが、大塔を過ぎて直ぐの所にある丘の上にそびえるジャパネットたかたの本棟横を通ります。番組撮影もここでやっているのでしょう。


佐世保到着。今回宿泊するホテルは荷物が無ければ歩ける距離なのですが、荷物があったので佐世保で松浦鉄道に乗り換えて中佐世保まで移動します。


松浦鉄道佐世保駅


ワンマンの1両、まるで線路を走るバスのようですが、ちゃんと交通系ICカードが使えます。使い方はバスといっしょで乗る時に後ろのドアでタッチして、降りる時に運転手さん横でもう一度タッチです。

因みにJR大村線は長崎から大村駅を過ぎて諏訪、新大村、竹松までは交通系ICカードが使えるのですが、その先はダメです。よって、佐世保も使えません。私はいつも大村駅で佐世保までの切符を交通系ICカードで購入しています。

松浦鉄道は佐世保の次が佐世保中央、そしてその次が中佐世保駅です。今回宿泊するホテルの場合、中佐世保がもっとも最寄りなのでこちらで降りました。


中佐世保駅


駅名票

余談ですが、佐世保中央駅と中佐世保駅の距離はわずか200m。路面電車を除く日本の電車の中では駅の間隔が一番短いことで有名です。


そんなこんなで無事ホテルにチェックインして夜食の買い出しをした後、部屋でまったりしました。


花咲しょうゆ唐揚げ弁当、山賊揚げ、高菜油炒め、デザートは牛乳寒天




2日目

この日は仕事がある日なのでホテルで朝食。


普通に美味しい


カレーライス

カレーが美味しそうなので食べたのですが、その名がなんと「佐世保自衛隊カレー」。。。味は普通に美味しかったです。

午前中の打ち合せを終え、昼は佐世保駅近くのお栄さんでちゃんぽんにしました。


お栄さん

安定の味でした。

夜は同僚と懇親会。でもその前に時間が少しあったので街を散策。

ホテルが国道35号線の東側で、商店街は西側です。そこで東側を少し佐世保駅方面に戻る感じでトンネル横丁の方を攻めてみました。トンネル横丁は防空壕の再利用とのこと。


戦後直ぐからある商店群


街並みマップ


佐世保は駅の裏、フェリーターミナル側に「させぼ五番街」なるモールが出来たせいで四ヶ町商店街やトンネル横丁等の活気がかなりなくなってしまいました。


そして今回の懇親会場は四ヶ町商店街の中にある「目利きの銀次」にしました。

お刺身盛り合わせ


久しぶりに佐世保の夜を堪能できました。


3日目

帰宅日です。台風2号の影響を懸念して朝早くから出発しました。そして帰りは福岡空港から羽田空港です。通常、佐世保駅前のバスターミナルから高速バスで行くのが一番楽なのですが、台風の影響に伴う交通事情の懸念があったので電車で福岡空港に向かうことにしました。

帰りも荷物があるので松浦鉄道です。駅はエレベーターがある佐世保中央からにしました。


快速佐世保行き


乗ること数分で終点佐世保駅に到着。佐世保駅でJRの切符を買う必要があるので1階にあるJRの券売機に行く必要があるのですが、松浦鉄道側にはエレベーターがないので、連絡改札口を通ってJRのプラットフォームからエレベーターで降ります。


大村線の長崎行き


そして博多までの切符を購入し、再度同じプラットフォームに戻ってきました。


長崎行きはもうすぐ出発


発車後、隣に止まっていた特急列車の全貌が明らかに。


リレー特急かもめ


この電車、以前は佐世保を走っていませんでした。あまり詳しくないのですが、多分これが以前小倉や博多から長崎を繋いでいた特急かもめだと思います。今は西九州新幹線が長崎~武雄温泉間で開通したのでその基本的な役目を終えてしまいましたが、武雄温泉から先の博多・小倉方面への新幹線が無いので、リレーかもめとして武雄温泉駅で新幹線の乗客を拾います。そして武雄から西方面は特急みどりとして運行しているみたいです。西九州新幹線は佐世保を通らなかったので、佐世保の疎外感を緩和する意味でも従来の特急みどりに加え、このリレーかもめで特急みどりの本数を増強したのでしょう。

因みに、佐世保まで来ないリレーかもめ「かささぎ」と言う黒い特急電車もあるようです。(南福岡駅にある車両基地にたくさん止まってました。)


そして私が乗る在来線8時51分発の佐世保線鳥栖行きが入ってきました。


入って来たばかりなので行先はまだ佐世保のまま


この便の後はもう夕方まで佐世保から出る佐世保線はありません。佐世保線を使うとなると、先ずは大村線で早岐まで行き、そこで早岐発の佐世保線に乗り換え、長崎本線と合流する江北で長崎本線に乗り換え、鳥栖で鹿児島本線に乗り換える必要があります。乗換は嫌いではないですが、荷物もあったので今回は楽な方を選択しました。


荷物を上手に挟み込む


そして佐世保から3つ目の駅、早岐に到着です。


早岐の駅名標
本物の特急みどりが居ました


駅名票にもあるように大村線で長崎方面に向かうと次の駅はハウステンボスです。博多からの特急みどりは通常銀色のボディーに緑色の縁取りの車両とオレンジ一色でハウステンボスのロゴがプリントされている車両がこの早岐で切り離され、ハウステンボス号はそのままもう一駅進み、特急みどりはスイッチバックして佐世保に向かいます。

因みに私が乗っている佐世保線の在来線は電車ですが、大村線は気動車なのでディーゼルエンジンで動いていますが、ハウステンボス駅までは電線化されています。


早岐を出ると三河内、そして有田です。この辺りは陶芸が有名なので沢山の窯元の煙突が車窓から見えます。また、有田駅では松浦鉄道に乗り換えが出来ます。先ほど佐世保で乗ったあの松浦鉄道です。この鉄道は佐世保から更に北上し、佐々を経由してたびら平戸口に行き、そこから東に転進して松浦(アジが超有名、確か水揚げ量日本一?)を経由して伊万里に行き、そこでスイッチバックして有田まで南下してきます。一度全線乗ってみたいものです。


有田駅にある松浦鉄道乗り換え案内

因みにたびら平戸口駅のある田平港は男女群島遠征の際に利用している「あじか磯釣りセンター」の渡船屋さんがあるところなのでなじみがあります。


旅を進めます。有田を出ると次のイベントは武雄温泉駅です。


武雄温泉駅の駅名標


西九州新幹線の終着駅なのでとてもモダンな駅に改装されていました。


更に進むと今度は江北駅です。ここで長崎本線と合流します。大きな駅ですが、昔のままで今はもう長崎本線には特急電車が通らないので何処か寂しい感じがしました。

この江北の2つ先が久保田です。特徴のある駅ではないですが、ここから唐津線に乗り換えができます。唐津線で唐津まで行けば筑肥線に乗り換えられ、姪浜まで行けば福岡市営下鉄と直結してるので福岡空港まで行けます。しかしながら遠回りになるのと乗り継ぎが悪かったのでこのパターンだと2時間追加になり今回はパス。しかしこの筑肥線は糸島を通るので綺麗な海岸線を見ることが出来ます。

次のイベントは神崎です。この神崎の次が吉野ケ里公園で、駅と駅の間にあの有名な吉野ケ里歴史公園があります。実際、車窓からも公園内部が見えるので興奮します。


吉野ケ里公園駅を過ぎると特に目立った車窓イベントはないのですが、次の中原駅との間にある「めんたいランドたらこパスタ館」には一度行ってみたいです。


佐世保線の旅もそろそろ終わりです。終着駅の鳥栖の前に新鳥栖駅に止まります。ここはご存じ九州新幹線の駅です。

そして鳥栖駅に到着。ここで鹿児島本線に乗り換えて博多に向かいます。

鳥栖でJR鹿児島本線快速小倉行きに乗りました。

何気に初めての鹿児島本線

鳥栖からは人も多く、かなり都会臭がしてきます。それでもこの快速で確か4両編成。さっきまで乗っていた佐世保線が2両編成だったので倍ですが、首都圏に比べると短いです。鳥栖から博多までは快速だと6駅目。途中駅は基山、原田、二日市(大宰府の近く)、大野城、南福岡、博多です。時間にして約30分。大都会、福岡へのアプローチとなります。

そして11:31に博多到着です。到着した2番線の先の方にエレベーターがあったので行ってみると直ぐ隣に駅構内のラーメン屋がありました。時間もいい感じだったのでここで昼食にしました。


中と外にカウンターがある構造


折角なので外側のカウンターで食べることにしました。

写真左の券売機で食券を購入。


赤旨 700円にしました


豚骨ラーメン赤旨

真ん中に乗っている赤い辛みそが無ければ600円で食べれますが、赤旨にして正解でした。

味は優しくとても美味しかったです。ストロングタイプの豚骨が苦手な人でも食べれると思います。当初は福岡空港での待ち時間が少し有ったので空港でラーメンを食べようと考えていましたが、以前Noteで読んだ、確か青春18切符で日本縦断していた方の記事にこのラーメンが紹介してあって、美味しかったので2回食べたような(確か枕崎までの行きと縦断実施中で博多に戻って来た時の2回)ことが書いてあったのでとても気になっていたのですが、この日は完全に失念していました。しかし偶然にもエレベーターを使おうとして遭遇しましたのでこれは運命だと思い即決で食べることにしました。


味へん

半分ぐらいで紅生姜、高菜、おろしニンニクを追加して味へんしました。これまた正解です。替え玉もありましたが、スープが美味しくて沢山飲んでしまい今回はパス。って言うか、もう替え玉とかできるお年頃ではなくなってしまったのが現実です。

食べ終わって後ろを振り向くと特急ソニックが隣のホームに入線してきました。


特急ソニック号

このソニック号ですが、今年の秋に母を連れて九州旅行を実施する際に旅程に含める予定ですが、まだ乗ったことはありません。見た目もかっこよく、名前通りとても速い車両らしいので楽しみです。

主な運用区間は博多~小倉~大分~佐伯のようです。


ラーメンも食べて、駅中のファミマでマンハッタンを購入し、地下鉄で福岡空港に移動しました。


福岡空港では速攻で手荷物を預けて、空港内を色々散策しました。福岡空港は何回も利用していますが、4階の展望台があるフロアは初めてでした。

展望台

展望台からやばい雨雲が近づいて来ているのが見えました。


滑走路の2次元模型


博多駅で買ったマンハッタンで小休憩


梅ヶ枝餅

梅ヶ枝餅はまだ暖かったです。

15:25発の羽田行きでしたが台風の影響で福岡への到着が遅れ、出発が30分以上遅れました。就学旅行シーズンなので帰りも修学旅行生が飛行機の後ろ半分を占領しました。大きな揺れが予想されたのでキャーキャー騒がしくなるかなと心配しましたが、比較的静かに乗ってました。


修学旅行生約200名


帰りの便は全日空のB-777です。余談ですが、私の初B-777は確かロスからロンドンへの長距離ノンストップフライトでした。陸地を4時間、海の上を5時間、更に着陸で1時間の計10時間以上飛んだ記憶があります。

飛行中は乱気流に何回も捕まり機内サービスはゼロ。トイレに行くチャンスも15分程度しかありませんでした。機長が良く喋る方で細かく状況を説明していました。その中で「この飛行機は完全に私のコントロール下にあるので飛行には全く問題ありません。ご心配なく!」と力強い説明をしてくれたお陰で安心できました。それでも着陸は別物なのでどうなるかなぁと思っていましたが、案の定着陸のタイミングで羽田空港の地上の風速が25m/秒まであがり、一時閉鎖。着陸予定の航空機は全て上空待機となり伊豆大島上空を2回も円を描きながら旋回しました。30分程度待機した後、アプローチ許可がでたのですが、今度は前線通過で風向きがひっくり返ってしまい、南からのアプローチが北に変わってしまいました。それでも既にアプローチ体制に入っていたので当機には優先権があると機長が説明。外房から埼玉上空を回り込む感じで南向きで羽田空港に再アプローチ。かなり揺れましたが上手に軟着陸させて到着しました。

荷物を受け取りさぁ帰宅と京急に向かうと時刻表に時刻が出ていません。どうやら大雨の影響で京急が徐行運転をしており、ダイヤが大幅に乱れているとのことです。仕方ないのでエアポート急行で特急や快特をやり過ごしながら金沢文庫まで行き、快特に乗り換えて帰宅しました。

この日は午前8時に佐世保のホテルを出発し、午後8時過ぎに帰宅しました。大変でしたが台風なのでしょうがないです。


以上、佐世保出張でした。


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