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千穐楽に向けて 舞台「星降る夜に出掛けよう」感想

2023年6月に京都南座、そして2023年10月に大阪松竹座で上映された舞台「星降る夜に出掛けよう」を観劇してきました。
感想という名の自分のための備忘録。

※以下、舞台のネタバレを含みます。

出演者はHey! Say! JUMPの髙木雄也くん、中山優馬くん、SixTONESの髙地優吾くんの3人。
演出をつとめるのは歌舞伎役者の坂東玉三郎さん。
舞台は出演者3人が交代で2人ずつ×3部のオムニバス形式のお芝居とラストに歌と踊りのショータイムのような歌唱パートを加えた構成になっています。


1.星の王子さま


どこまでも広がる空と大地。美しいあかね色の夕日に照らされた砂漠の地に現れた、一人の青年(髙木雄也)が語り出す。あれは6年前。青年が操縦する飛行機が機械の故障で、アフリカの砂漠に不時着した。生きるか死ぬかの瀬戸際で助け出してくれたのは、少年でも大人でもない、地球での年齢にはあてはまらない王子(髙地優吾)。金色に光る小さな星から来たという王子と青年は、夕日を眺めながら語り合う。何もない砂漠の中で、歌ったり踊ったり、時には井戸を見つけたり。不思議なことに王子といると、世界が美しく見えた。やがて不時着から一週間たったある日、王子は青年に自分の星に帰ることを告げ、ふといなくなってしまった。
かけがえのない友との出会いと別れ――――。

松竹株式会社

題材はサン=テグジュペリの「星の王子さま」
出演は髙木雄也くんと髙地優吾くん。

髙地くん演じる王子さま、南座のときは純粋で無邪気さもありながら俯瞰した物言いが精神的に成熟しているように見えて原作の王子さまより落ち着いた雰囲気という印象が強かったけど、髙地くんがインタビューで原作で無垢な少年である王子を今の年齢の自分が演じる意味を考えて等身大であることを意識したと話していて、演者自身とリンクさせた役作りが面白いなぁと思った。
生身の人間が演じることで生じる原作との違いをどう説得力に繋げるか表現できるのが舞台ならではの面白さでもあるんだなと。

今回の大阪松竹座では、口調や仕草から感じる無邪気さやあどけなさが幼くより原作に近い雰囲気の王子さまになっていた。
髙地くんもインタビューで南座のときより少年感を意識したと話していたけど、王子さまの立ち位置が変化したことで京都とは雰囲気の違う仕上がりになっていたと思う。

髙地くんのマントの所作、南座のときも繊細で丁寧な動きがとても綺麗だったけど大阪松竹座ではより動きが滑らかになって指先のしなやかさが美しかった。
相変わらずマントを外した衣装が体のラインにぴったりと沿ったものなので、横を向いたときの体の線の薄さに驚いてしまう。舞台が終わったら美味しいごはんたくさん食べてね…!

「地球にはこんなに重力があるなんて、僕知らなかったよ!」と砂漠にしゃがみ込んだ王子がマントにすっぽり包まれるところ、テレビで巨大な風船に体を入れて頭だけ出して飛んだり跳ねたりする芸人さんを思い出してふふっとなってしまった。かわいい。

王子から「“待つ”ってなに?」と時間の概念を聞かれた青年が一生懸命説明をしてるときの王子の表情、この人は一体なにを言ってるんだろう…???とさっぱり理解できず、少しずつ不満げな表情に移り変わっていくのも、青年と楽しく歌って踊っていたかと思うと急に真顔になって「ぼく、喉が乾いたよ!」とわがままを言い出すのも、幼くて無邪気な子どものそれでとてもよかった。

飛行機乗りの青年にとって王子さまは砂漠での道標となり導いてくれる存在だけど、それは神様のような高尚な存在じゃなくて、対等で大切な友人なんだというのが見ていて嬉しかったな。 

あと王子が地球に来るまでの旅の回想を人形劇で描いているんだけど、ここ原作を知らない人は突然キツネやヘビが出てくるので何のこっちゃだろうなぁと。

原作では王子はキツネとの出会いでこの世には目に見えない大切なものがあることを学ぶし、ヘビは王子が地球上での肉体を失い自分の星に帰るためのキーになる存在で、そこを端折らず描いてくれたのは嬉しかったので、もう少し説明があるとよかったなぁなんて。

星の王子さま、「大切なものは目に見えない」は原作の有名なフレーズだけど、明確なテーマや答えが提示されているわけではなく童話ベースの物語から何を感じるかは読み手に委ねられていて人の数だけ色々な受け取り方が存在するので、咀嚼するのが難しい題材だなと改めて思う。

【 劇中歌 】
■「コーリング・ユー(ジェヴェッタ・スティール)」髙木雄也

映画バグダッド・カフェの挿入歌としてのコーリング・ユーは物悲しさと温かみが存在するノスタルジックな楽曲だけど、髙木くん演じる青年の歌うコーリング・ユーはひたすら孤独だった。
まだ王子と出会う前の、乾いた熱い風が吹き抜ける砂漠にひとりぼっちで立ちすくむ青年の心許なさと寂しさと焦りが心の奥をぎゅっとさせるような。髙木くん、歌声から見え隠れする感情の見せ方がとても上手い人で聴き入ってしまう。

■「カナリア(井上陽水)」髙木雄也&髙地優吾

劇中では青年と王子の心の交流を描く一曲として歌われているけど、原曲はただカナリアの愛らしさを讃えるだけの歌じゃなく、人々から慈しまれ愛でられながら決して自由にはなれず鳥かごで一生を過ごすカナリアへの憐憫も含まれているので、この曲をアイドルである彼らが歌うことの重みを色々と考えてしまった。すごい選曲だなと。

青年が王子に地球にはこんな生き物がいるんだよと優しく語りかけながら歌い出すと王子も嬉しそうに笑い一緒に踊り出すけど、途中から青年を翻弄するような仕草を見せるんだよね。
無邪気な子どもの顔と青年を慈しむような顔を同時に内包する王子の幼いようで達観した不思議な雰囲気に、髙地くんの表現の幅がぐんと広がっていてすごいなと思った。

私が観劇した日は髙木くんがサビのリフレインで声が苦しそうなところを髙地くんがカバーする場面もあった。10月頭から連日舞台に立ちながら休演日には他の仕事もあり、3人が過ごす日々はこちらが想像する以上に多忙で大変なんだろうな・・・無事に千穐楽まで駆け抜けられますように。

■「虹のできる訳(井上陽水)」髙木雄也

眠り込んだ王子へ青年が歌う子守唄のような優しい歌。
ふわふわの布団の中で今にも眠りそうな子どもを見つめながらベッドサイドに腰掛けた母親が優しく髪を撫でる、そんな光景が浮かぶ童話のような優しい世界観。
青年が王子に向ける慈しみの眼差しがあたたかい。髙木くん、抑揚が効いた歌声が伸びやかで改めて舞台映えする人だった。

■「あなたがどこかで(安全地帯)」髙地優吾

優しくて温かいメロディと玉置さんの包み込むような低音が印象的な楽曲。王子が青年に送る別れの歌。

離れていても大切な君への思いは変わらない
会えなくても触れられなくても
君を思う気持ちは何にも変えられない
この声が届かなくても
君をひとりにはしない

別れが目の前に来たとき、王子は青年に直接さよならを告げることができず歌を残して黙って去っていく。青年もまた黙って消えた王子の思いを慮り理解を示す。

ここの別れの場面がとても好きだった。
さよならを言うのが耐えられない王子の幼さも、耐えられないくらい青年を大事に思う王子の気持ちも、それを理解して受け止める青年も。
二度と会えない人に一方的に愛を託すのはとても残酷だけど、それが残酷だと気付かない王子の幼さが愛しい。

髙地くん、低音に厚みが出て聞き心地の良い声だった。髙地くんの歌声って本人の人柄を反映されたような温度を感じられるのがとても好きなんだけど、この曲は相性がいいように思える。

劇中の歌唱については髙地くんの変化が本当に著しかった。南座のときも3階までしっかり届く伸びやかで柔らかい歌声だったけど、そこからさらに声に張りが出て声量もぐっと増して安定感が段違いだった。この短期間でこんなにも目に見えるほどの努力って決して一朝一夕で出来ることじゃないし、6月の公演を経て10月の舞台までに一体どれだけ努力してきたんだろうなぁと…。髙地くんの仕事に対する誠実さを肌に感じたような気持ちだった。

2.喜びの孤独な衝動


ところ変わって、夜のアメリカ・マンハッタン。街のざわめきから少し離れた池のほとりにしゃがみこむ、大親友のウォルター(髙木雄也)とジム(中山優馬)。ウォルターは、自分を理解してくれるのはジムだけだと豪語し、ジムに自身の素晴らしい恋の物語を話し始める。
夜中二時から二時半の間にだけ会うことができる、その恋の相手は人魚だった――――。

松竹株式会社

題材はジョン・パトリック・シャンリィの戯曲集「お月さまへようこそ」から「喜びの孤独な衝動」
出演は髙木雄也くんと中山優馬くん

原作のテーマは“理解しあえない孤独の悲しみ”
かけがえのない親友だった2人がすれ違い、友情を失う話なので物語としてはめちゃくちゃ暗いし後味も決して良くないんだけど、髙木くんと優馬くんの台詞の間や言い回しがコミカルで上手い。シリアスとコメディの境をぎりぎりのバランスで掛け合っていくので見やすかったし、客席の笑い声も3部の中で一番大きかった。ここの塩梅の上手さは経験と場数を踏んでいるふたりの実力の高さだなぁと。

ジムとの友情を一身に信じるウォルターがどうか理解してほしいと熱心に説こうとすればするほどジムの心は離れていく。人は信じたいものしか信じないし見たいものしか見ようとしないというけれど、ウォルターもまた、自分の中の親友のジムを誰よりも信頼しているのに、今目の前にいるジムを見ようとはしない。見ようとしていないことに、親友を失うその瞬間まで気付けない。

優馬くんの表情管理が本当に上手くて。
最初はやれやれと呆れ顔をして茶々を入れていたジムがウォルターの話を聞くうちに徐々に怪訝な表情に変わっていって。途中から『こいつ、やばいぞ』と気付いてからは本気で説得しようとするけれど、まったく自分の言葉を聞き入れないウォルターに戸惑い、だんだんと何か不気味なものを見るような顔つきに変わっていくんだよね。
そして終盤のある時点で完全に親友への説得を諦めたジムの表情が、ああ人の心が離れる瞬間ってこういう顔になるんだなって説得力がすごかった。

優馬くん、目線や仕草が本当に自然でジムとしてずっと生きてきたように見えた。インタビューを読むとひとつひとつの動作の意味を考えて計算して動いていると話していて、理論を体現化できる技術の高さがあの安定感に繋がるのかなぁ。

髙木くん演じるウォルターの盲目的な愛と狂気さの紙一重感もよかった。
ジムとの友情も人魚への愛も一ミリも疑わないウォルターの盲目的な純粋さは一歩違えば狂気でもあり、そこをコミカルに演じるバランス感覚はすごかった。

【 劇中歌 】
■「雨(安全地帯)」髙木雄也

終わってしまった恋と、もういない大切な人へ向けて後悔でも未練でもなくただ失った悲しみに身を切られる痛みに耐える歌。
失恋の歌なので最初に聞いたときは、ウォルターが恋人の人魚に向けて歌っているのかと思ったけど、どちらかというと親友を失った喪失感を表現していると思った方が近いのかな?

たった一人、自分を理解してくれていた親友を失い、孤独の悲しみに打ちひしがれるウォルター。

あと髙木くんの歌う失恋ソング、めちゃくちゃ良いです。。。声に艶と安心感があるので叙情的な楽曲が似合う人だなぁと。

■「オネスティ(ビリー・ジョエル)」中山優馬

題名のオネスティは「誠実」という意味で、不誠実が蔓延する世の中で、それでも誠実さを求めたいと真っ直ぐに希望を歌った楽曲。

これ「喜びの孤独な衝動」と「星降る夜に出掛けよう」の間に披露しているので、どちらの劇中歌として捉えるのがいいのか分からなかったけど、ウォルターの真意を理解できず離れていったジムもまた大切な親友を失って傷ついた人間で、どんなに心配しても自分の言葉を一切聞き入れようとしないウォルターはある種ジムの目には不誠実に映ったのかもしれないと、自分の中ではそんな解釈に落ち着きました。

ピアノを弾き語る歌声が力強く芯があって、優馬くん、太陽みたいな生命力のかたまりのような人だった。

3.星降る夜に出掛けよう


ここは、とある町のとあるカフェ。痩せ細った青年が声をかけたのは、カフェに居合わせたひどく悩む男(髙地優吾)。この男も幽霊や妖怪に取り囲まれていた。そこにいる幽霊は誰?君は孤独なの?真剣に話し込む二人を前に、いつしか幽霊や妖怪は、男に構うのをやめていた――――。

“一緒に来て。二人で星降る夜に出掛けよう。”

松竹株式会社


題材はジョン・パトリック・シャンリィの戯曲集「お月さまへようこそ」から「星降る夜に出掛けよう」
出演は中山優馬くんと髙地優吾くん。

友人との上辺だけの友情に辟易し、自分を理解してくれる人を求めていた痩せた青年が幽霊に取り憑かれた孤独な男と出会い、対話を通して理解し合うことで世界の美しさと喜びに気付く物語。

南座で見たとき、優馬くん演じる青年の友人として登場するのが派手な女性ばかりでその輪の中に入る青年が浮いて見えるのが気になっていたけど、原作では青年の性別が女性だと知って腑に落ちた。冒頭で青年が言う「僕が細いだなんて心に思ってもいないこと言わないでくれ!(意訳)」という台詞も、原作では女性が同性の友人に向けて言っているのだと思うとあまり違和感がないなぁと。

この青年が開口一番に友人を罵倒し始めるのでびっくりした。いくら上辺だけの友情にうんざりしていたとはいえ、突然、お前らってなんて無知なんだ!愚かなんだ!愛せない!と一方的に絶縁してくる友達はちょっと嫌だな…なんて思ったり。ごめん。優馬くんの心底うんざりだ!の演技が本当に自然で上手い。

正直、物語の展開も台詞も端的な部分が多くて咀嚼するのがめちゃくちゃ難しかった。今も理解しきれてないなと思う。
個人的に、どんな物語にも筋が通っていてほしいなと思うんです。辻褄が合わないと説得性が欠けてしまうので。。(偉そうな言い方ですみません)
でもこの戯曲は最初から“孤独”というテーマを明確に提示しているので、あまりストーリーそのものや会話の内容に整合性は求めず、目の前の光景をそのまま受け止める方が見やすいのかなぁと。
「考えるな感じろ」の成分が多いのかな。

そう思うと、優馬くん演じる痩せた青年と髙地くん演じる幽霊に取り憑かれた男が対話を通して理解を深めていく場面も、最初は「出会ってから理解しあうまでが早すぎない?初対面の他人同士がそんなにすぐ打ち解けられるもの?」と戸惑ったけど、ここで描きたいのは彼らが交流を深めていく過程じゃなくて『相手が自分の言葉を理解してくれる喜びであり、自分が相手の言葉を理解できる喜び』という結論だと考えたら、台詞の内容について掘り下げる必要はあまりなくて、2人がお互いの言葉を理解しあえているという状況が伝われば成立する場面なのかなと。(分かりづらくてすみません)

2人が互いに理解し合えた喜びをシャンパンで乾杯したあとで、当然のようにさらっと合流する髙木くんの唐突感が面白くてふふっと笑ってしまう。

あと髙地くん演じる幽霊に取り憑かれた男が登場時に椅子に扮した人の背に無造作に座って気怠げにタバコをふかしていたり、灰皿に見立てた手の平にぎゅっとタバコを押し付けるところ、やさぐれこーちくんがとても良かったです。

【 劇中歌 】
■「星降る夜に」髙木雄也&髙地優吾&中山優馬

舞台装置を使った演出、床の一部が歩くエスカレーターのように動く装置が何度見ても面白かった。あれどうなってるんだろう。
3人の歌声の調和が心地良い。本業アイドルとしてたくさんの人の励みや光になってきた彼らが歌う希望が明るくて救いがあってよかった。 

4.歌唱パート


「星降る夜に」の後はステージの雰囲気がガラッと変わって3人の歌と踊りの歌唱パートに。
あまりミュージカルや舞台に詳しくない人間なんだけど、こういうショータイム的な演出って普通にあるものなのかな?

髙地くんのファンなので単純に嬉しい気持ちもありつつ物語の余韻に浸っている途中で突然世界観がガラッと変わることに驚いてしまう部分もあって。とはいえあまり考えすぎずに、物語とは切り離して舞台のラストを彩るためのショータイムとして楽しむのがいいのかな。
3人がステージで歌い踊る姿を見れることは、素直に嬉しいので。

以下感想

■「ストレンジャー(ビリー・ジョエル)」中山優馬

オネスティに続き、こちらもビリー・ジョエルの名曲。
イントロの口笛とどこかもの哀しいピアノ、馴染みの良いメロディが印象的な楽曲。
ノスタルジックな雰囲気を背負うのがやたらと似合う優馬くん、タバコをふかしながらステージのセンターに登場。
オネスティでピアノを弾き語る姿も絵になるなぁと思ったけど、こうしてバックにダンサーを率いて踊り歌う姿もまたしっくりとくる。
優馬くん、南座で拝見したときから存在感に華があってエネルギーのある人って印象がずっとある。張りのある歌声はよく通るし、体幹がしっかりしているのでダンスのステップを踏む足取りも力強くしなやか。彼が今まで培ってきた技術と経験に裏打ちされた自信が軸がぶれない安定感に繋がっているのかな。

■「マック・ザ・ナイフ」髙木雄也

原曲はミュージカル『三文オペラ』の劇中歌『メッキー・メッサーのモリタート』
ジャズのスタンダードナンバーとして親しまれて様々なアーティストにカバーされている楽曲。

髙木くんの黒スーツ、反則級に格好良い。
そうだこの人ばりばりのアイドルだった!!!と今更実感。
飛行機乗りの青年もジムもだぼっとしたタイプのパンツだったので、細身のスーツは足の長さとスタイルの良さが際立つ。
手足のリーチを活かしたシンプルな振り付けがよく似合う。こんなにステッキが様になる人あまりいない。
そして周りを固めるアンサンブルの皆さん、歌詞の死体を転がす〜でころころと転がったり女たち〜ではきゃいきゃいはしゃいでいたり、総じて動きがキュートでめちゃくちゃかわいかった。

■「The saga of jenny」髙地優吾

ミュージカル「レディ イン ザ ダーク」の劇中歌でブルースのスタンダードナンバー。ジェニーという女性の一生をユーモアな歌詞に乗せた叙事的でブラックジョーク混じりの一曲。

髙木くんの楽曲が終わると同時に舞台下手にスポットライト→誰かの手がひらひらのぞく→髙木くんが近寄って優しく引っ張るとひょこっと髙地くんが現れて髙木くんのエスコートで入れ替わり、スタートする。

曲中でジェニーに扮する髙地くんとアンサンブルとの掛け合いがかわいい。
結婚したジェニーが夫をよその女に取られる場面でダンサーさんと腕を組むもすぐ横取りされてはぁ?!ってむかついていたり、プロポーズされる場面で一斉に求婚されてびっくりしていたり、ずっとキュートでかわいかった。

あわれジェニーは飲みすぎて〜のところで、アンサンブルがお酒を飲むジェニー(髙地くん)を心配そうに見守ってるのがかわいい。飲んだあとシュワシュワシュワ〜…と一斉に倒れこむのもかわいい。
なんかもうほんとアンサンブルのみなさんがずっとかわいいの。

実際のミュージカルでは女性が歌うことが多いらしく髙地くんは一オクターブ下げて歌っていた。南座のときは低音が少し苦しそうに見えたところもあったけれど、大阪松竹座では発声や歌い方が変わったのか声がよく出ていて歌詞も聞き取りやすかった。特に「死んじまった〜〜!!!!」の発声はお腹の底から通る声の力強さに驚いた。
歌詞のラストの『ええ加減がいい加減♪』の歌い方もとても好き。
声がよく響いていた。

■「情熱(安全地帯)」髙木雄也&中山優馬&髙地歌唱 

エレキギターが軽快に響くハードロックに乗せて前向きな歌詞が背中を押してくれる明るい楽曲。

髙木くんと優馬くんと情熱を歌って踊る髙地くんが終始ずっと“アイドルの髙地優吾”って感じですごく良かった。
格好よくて可愛くてきらきらに輝いていて、優しくてあたたかい笑顔で踊る髙地くんがあまりにも私が好きになったアイドルの髙地優吾くんで、たまらなく幸せだった。

まさか舞台を見に来てこんなに推しのアイドル成分を浴びることになるとは思っていなかったので、帰り道は情緒が大変でした。


舞台、本当に楽しかったです。
また舞台の上で輝く君が見られますように!

千穐楽に間に合わせたくて急ぎ足で書いたので誤字脱字乱文と分かりづらい文章も多かったと思いますが、すみません。

おしまい。

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