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旅が教えてくれたもの♪♪ 【キャリコンサロン編集部】#6

(TOP画像はモロッコのサハラ砂漠にて)

こんにちは「蛍いぬ🐶」です。

このnoteは、「キャリコンサロン編集部」メンバーによって、毎週決まったテーマについて更新しています。
わたくし、とうとう前回飛ばしてしまいました。

本日のテーマは、『わたしの旅行記』です。
待ちに待った嬉しいテーマで書きたい!!という気持ちと、書き出したら止まらなくなりそう!!という気持ちで揺れ動いているようなので、少し別の視点で書いてみたいと思います。

観光ツアーに適応できなくて

私が旅に目覚めたのは、遅咲きの25歳のことで、なんとなく海外に行ってみたいという思いから、学生の頃の友人とシンガポールとマレーシアに行った事から始まります。
特にその国に行きたかったわけではなく、
ただただ海外に行ってみたい。
それだけの理由だったようで、
どんな場所にどのようなルートを通り、
何泊したのかさえ記憶に残っていません。

この記憶に残っていない理由の一つに、
日本から観光ツアーを使ったことが影響していると思っていて、
参加者は日本人だけ、添乗員さんが全て手配してくれ、さらにパスポートは管理され、お任せ・安全安心の中にいると、自分で考えることも減ってしまい忘れてしまったのでしょう。

ツアー中、友達以外との会話はほぼなく、
ホテルからバスに乗って観光地に移動し、
見どころらしきところを回って、再びホテルに戻る。
本来は楽なはずなのに、時間に追われているようで、とても窮屈に感じたことを覚えています。

昔から好奇心旺盛な私。
見たいところには、ずっといたい。
疑問があれば質問したい。
興味があれば五感をフル動員して味わいたい。
そんな欲求不満に加えて、土産物屋さん巡りも
ストレスに繋がっていたように思います。

その旅行で、唯一楽しかった思い出は、
1日フリーで観光した時間です。
有意義な時間にするため、地図を見て、目的地に向かうために移動する中で、あえて難しいバスに乗ってみたり、食事や買い物の際に現地の人と触れ合ったりした時間。
自由に行動していることが面白くて、
もうツアーは無理なんだと気づくための、
初海外旅行だったようです。

『旅行』から『旅』になった瞬間

自分で好きなように旅行したいと思いましたが、まだ怖い気持ちもあり、ホテル付きの航空券を手配してもらう事から始めたヒヨコちゃんでした。
それなのに海外に一人旅すると聞いた周りからは、英語すらまともに話せないのに無謀と言われてバカにされたりして。
それでも、自分一人で楽しんでいく行程を達成した時、観光ツアーでは味わえなかった時間を過ごすことができたと思ってますし、何より、いまだに記憶に残っているくらい、刺激(大変で、トラブルばかりだった)があったことを覚えています。

何度か旅行した中で訪れた、内戦の爪痕残るカンボジア。
今はメジャーな遺跡の場所も、当時は、まだ地雷が周りに埋められており、フランス人が撤去作業をしている光景を見ることができました。まだ道中の草むらにはポルポトの残党がいたそうで、宿の連中とチャーターしたトラックのドライバーは、遺跡からの帰路時が遅くなり、薄暗くなってしまったため、恐怖で顔を引き攣らせ、舗装されてない道を猛スピードで市内に戻っていました。荷台に乗せられた僕たちは振り落とされると思うほど危険だった思い出です。

首都プノンペンは、人は多くても鬱蒼として、突然パーンと銃声らしき音が聞こえたりして、夜道を歩くことが怖くて怖くて。
宿に戻りたいのに、通りでウダウダしているバイクタクシーの兄ちゃんたちに、襲われるのではないかと思うくらいビクビクしながら過ごしていました。
ところが彼らと話しふざけ合う中で仲良くなった時、日々ピリピリし続けるのではなく、緩やかさを持ちながらも、引き締める時は引き締める気の持ち方の感覚を掴みました。
結果、穏やかでニコニコと現地の輪に溶け込む、旅のスタイルが確立された瞬間になったように思っています。

日本人に対して好意的に思ってもらえたら、
後から続く旅人も、旅がしやすくなるんだろうなと、これが旅人から旅人へのバトンな気がしてます。

旅を通して学べること

旅人となり色んなことを学びました。
人生の指針になったものもあるくらいです。
そこで、いくつかを紹介しキャリア作りのヒントになればと思い書いていきます。
そう、ようやく今からが本編になるのです。

臨機応変に対応する力が手に入る

日常生活において、スケジュール管理が苦手な人がいます。
わたしもその類なのですが、その逆で、予定をきっちりと組まなければ先に進めないタイプの人もいます。予定をしっかり組むことで安心感が生まれるそうですが、一度決めた予定が崩れるとパニックに陥いる人も少なからず存在します。
旅の話に戻しますと、予定を組んでもその通りに行くはずもなく、移動するためのチケットすら取れなくて身動き取れないなんてことは、当然起こります。
それに加えて、人絡みの突発的な出来事も起こったりするから、かなり面倒くさい。
これは今では笑い話として思い出になるのですが、慣れるまでは本当に大変でした。

結局、自分の思い通りにしようとして、何かをコントロールする気持ちがあるから、パニックに陥ったり、イライラするのであって、起こったことを素直に受け入れて、次どうするのかと考えることで回避できると気づきました。

わたしはいつも何か出来事が発生した時には、
瞬時に3つの案を思い浮かべます。
その時の問いかけは、次の③つです。

①このままいくと最悪どうなるのだろう?
②自分にとって最善なことは何なんだろう?
③最善に行かなくても、どこまでなら妥協できるだろう?


多くの人は、最悪やことを考えることが怖くて、どうしようと思うのでしょうが、
まず最悪な展開をイメージして、それだけは回避することに努めておくと、それ以上は悪くならないので余裕が生まれ、その後は、気分が楽になります

この方法は、
仕事のトラブルにも大きく役立っています。
臨機応変に対応できる力を持つことができると、成功パターンをいくつか蓄積できるようになるので、仮に新しいトラブルがあっても、『このパターンがきたか。』『このパターンは想定してなかったな。』『えー、普通はこのパターンになるはずでしょ』などという、出来事自体を楽しめるようになり、笑えるようになると思いますよ。

人生について考えるきっかけになる。

貧富の激しい国にも行きました。
出会う人から、
「わたし日本人大好き」「いつか日本に行きたい」「日本人に生まれたかった」という言葉を何度も耳にしました。
そんなことを言われた自分は、日本をどう思っているのだろうと、考え続けたことがあります。

旅先はホッコリとした穏やかな国で、ずっとこの国にいたいと思っているのに、現地の人たちは日本に憧れを持っている。
また生まれながらに戦争でいつ死ぬかもわからない環境の中、生活している人もいる。

今の時代に、日本人として生まれたには意味があるのではないか?
命なんて突然なくなるものなのに、今なお生かされているのは、
誰かに何か必要とされているのではないか?
自分は誰に何を貢献するために生まれてきたのだろう??
それを見つけよう。

自身の存在意義を深く考えることで、キャリアの方向性が定まりました。
「イヤイヤ働くからイキイキ働くへ」、人と組織環境を支援したい。

昔と比べて、具現化する言葉は洗練されてきましたが、思いは当時と変わらないようです。

これまで、さまざまな仕事をしてきましたが、この指針があるから、常にその指針を叶えることに意識を持つようになり、全く違う業種だとしても、思いに対して一貫しているような経歴になっています。

自然体な自分に出会うことができる

いい歳して無邪気なおじさんです。
旅に出ると、若返っているような気もします。
旅人の時は、自然体で過ごせているようです。

現地の人とふれあいたい。
わからないことは教えてもらいたい。
この目で、肌で、その国を感じていたい。
そう思うと好奇心が芽生え、
全てが新鮮な気持ちになります。
何も飾らない素直な自分でいると、
穏やかで緩やかで、私自身から
とても心地良い空気が出ていることに気づきます。
自分のことが大好き。
旅を通して「自分らしさ』を見つけることができた事から、普段の生活でも、その感覚を
『心と振る舞い』の指標にして大切にしています。その感覚をイメージ化するならば、
「遠くに海が見えるミカン畑に立っている時の自分」

実家にある山に登って見える景色

いつでもイメージを思い出せるように、
この写真を見ることで、穏やかで自然体な感覚になるようアンカリングしました。

情報に対して貪欲になり視野が広がる

旅と情報はセットです。
その国の情勢、人種、言語、宗教。
知らないと死に繋がる可能性があります。
日本の当たり前は、その国では当たり前ではない。
「郷に入っては郷に従え」という言葉がありまして、わたしはその国の人とウダウダ言いながら遊ぶことで、これまで知らなかった国を知ることが好きなのですが、知ろうとしない人たちは、偏見と思い込みを持ち続けることになります。全てその目で確認することは不可能ですが、本当にそうなのか?という多方向から見て考える習慣は、新しい発見、新しい視点、新しい考えに繋がります。

誰からも学び、どこからでも学べる
そんな気持ちでいることで、
多様な人を尊重することができ、
好奇心を持って学びに繋げることができるようになります。

さぁ旅に出かけよう

『一人旅で失敗しない方法ありますか?』
なんていう、掲示板に書き込まれた質問に答えていた事を懐かしく思います。
今はSIMカードさえ付け替えれば、どこにいても日本と同じ環境で情報を手に入れることができる、便利な世の中になったものです。

怖い思いはしたくない。安全に平穏な旅に出たい。誰もが当然思うことだと思っています。
それでも何か起こるのが旅だと思っていますし、起こったことに対して乗り越えていくことが思い出になるのだと思っています。

もしこれから毎日、何も失敗も苦労もせず、
刺激のない想定通りだとすれば、幸せですか?

これは人それぞれだと思いますが、
これまでと異なる習慣で、これまでと違う環境の中で過ごした時、当たり前が当たり前でなくなることに気づきます。
たくさんの感情が湧き上がりますが、
その結果、日本をもっと好きになれたなら、
それはそれで成果だと思います。

旅しやすくなったいま、
さぁ出かけてみてはいかがでしょう。

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