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←0番線

0番線。
0番線のある駅は、そうは多くない。
大抵は、駅本屋に一番近い線を1番線としてその先の線を2番線、3番線としていく。
ところが、1番線より駅本屋側に線を増やした場合、0番線が誕生する。

写真はJR中央本線岡谷駅。
岡谷駅の0番線は辰野方面への電車が発着する。
中央本線はもともと飯田線を分岐する辰野駅を経由して塩尻に向かっていた。
これは大八回りと呼ばれ、政治路線と言われた。
実は当時の技術で長大トンネルを掘削するには無理があったと言う説もある。
岡谷―辰野―塩尻間を短縮するために塩嶺トンネルが掘られ、岡谷塩尻間をショートカットした。
塩嶺トンネルができた際に、飯田線からの電車の折り返しのために0番線を作ったのではないか?
調べたわけではないので想像だが。

岡谷と言えば、もう20数年以上前だと思うが、蚕糸博物館だったと思うが、そこで初めて多くのおかいこさんが桑の葉を食べるところを見た。
くしゃくしゃというか、なんと表現していいかわからないが、騒々しく食べる音に驚いた。

もうひとつ、岡谷にはイルフ童画館という童画家武井武雄氏の美術館がある。
おそらく、現在50歳半ば以上の人なら懐かしい童画であろう。
イルフとは古いをさかさまにした言葉。
新しいと言う意味だろう。

最後に、映画 Back to the Futureで時計台のある町 Hill valley 。
岡谷は読んで字のごとく、日本のHill valleyだ(笑)

※写真は岡谷駅1番線に停車中の中央本線上り電車から。2018年撮影。