見出し画像

ゴーラ

ゴーラ。
恐らく、ゴーロ(大きな岩や石がゴロゴロとたくさんあるところ)が転訛したのではないのだろうか?
ゴーラ。
漢字で書けば強羅。
神奈川県足柄下郡箱根町強羅。
箱根の温泉地の一つ。
箱根登山鉄道の終点だ。

タイトル画像は登山電車強羅駅の車止め。(2014年撮影)

箱根湯本行き登山電車 強羅にて 2013年

初めて強羅を訪れたのは小学校の林間学校ではないかと思う。
その後、友人らと強羅公園を訪問した記憶がある。
もう30年以上前の話だ。

それから十数年。
温泉にはまりだした私は、強羅駅至近の老人福祉センターやまなみ荘で立ち寄りをするようになった。
当初は大涌谷の造成温泉のみだったっが、最近は早雲山からの強羅温泉の湯を混合しているらしい。
白濁した硫黄臭のする温泉だ。
造成温泉とは噴出する蒸気に地下水を混合して作る温泉のこと。

その後、やはり強羅駅至近の吉浜旅館の立ち寄り湯にシフトした。
なぜシフトしたかと言えば、吉浜旅館の方が夜まで営業していたからだ。
そして、こちらは早雲山源泉の湯だった。

強羅では基本的にケーブルカーを境に北側が大涌谷源泉、南側が早雲山源泉になっているとのこと。

強羅駅からのケーブルカー 2014年
基本的にこのケーブルカーの左側が早雲山源泉、右側が大涌谷源泉を引き湯している

下の写真はケーブルカーの勾配を表す133‰(パーミル)。
1000m行って133m登るということ。
箱根のケーブルカーの最大勾配は200‰。
因みに日本最大の勾配を誇るのは高尾山ケーブルの608‰!
箱根はなんと日本一緩やかな坂を上るケーブルカーだった。(笑)
(鉄道事業法に基くケーブルカーにおいて)

133‰ 一般鉄道ならあり得ない急勾配だが、ケーブルカーだと超なだらかな勾配

このケーブルカー、途中に中強羅という駅があるのだけど、この駅、上りホームから下りホームに行くのに、跨線橋もなければ、地下道も踏切もない。駅の外に出ても近くには反対側に行く通路がない。
で、どうしたらよいかというと、ケーブルカーが到着したらケーブルカーの車内を通り抜けて反対側に行ってくださいと言うことらしい。
ケーブルカーそのものが反対側への通路というわけだ。

ケーブルカーがケーブルカーと呼ばれる所以のケーブルが見える あたりまえか(笑)

箱根登山鉄道線の最大勾配は80‰。
一般の鉄道としては日本一の勾配。
大井川鉄道には90‰というのがあるが、あれはアプト式なので反則(笑)
下の写真は強羅発箱根湯本行き上り電車。
湯本までは下り坂の連続なのにね。
箱根の電車は下りなのに上り、上りなのに下る不思議な電車(笑)

旧式の電車が急こう配を上る、いや、ここは強羅だから下る が、ダイヤ的には上り電車(笑)

ところで、強羅と言えば、箱根銀豆腐。
そして、その豆腐を使用した田むら銀かつ亭の豆腐かつ煮。
これ、とってもうまいけど、普通のとんかつの方が満足感はある(笑)
旧店舗の時代から何度か訪問したが、昨今はめちゃくちゃ混んで、行く気になれない(笑)。
気の短い私は、着席までの待ち時間は10分が限界(笑)

豆腐かつ煮定食

そうそう、箱根登山鉄道には急カーブ半径30メートルっていうのもある。
しかし、上には上があって江ノ電の28メートルというのが日本一の急カーブらしい。
どちらも、神奈川県に来たら絶対乗りたい紹介したい鉄道。

おまけ
上大平台信号所で発車を待つ登山電車。
日本最急こう配の80‰に挑む…
というのは嘘で、写真に写り込んでる電車は箱根湯本行きで、右の線路に入って坂を下る。
でも、よく見るとポイントが切り替わっていない。
大丈夫、スプリングポイントだから、車輪がポイントを押しのけるように動かす。

80‰の急坂を降りてきた電車がさらに箱根湯本へと下る