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出雲〇〇(美味しいもの)選手権リポート

今年ついに!長年の宿願であった、『出雲ケーキNo.1選手権』を開催することができました!!そして引き続き、立て続けに『出雲プリン選手権』『出雲和菓子選手権』と開催することができたのです。

当初「No.1」と銘打ったわけですが、結論から申しますとここでは結論が出ませんでした……笑。そりゃそうですね。みんな違って、みんないい。ということで第2回からはNo.1の文言を入れずに、純粋に色々食べて楽しむ会になった次第です。

ケーキ、スイーツを愛する学生さん数名に出雲ベースにお集まりいただき、長尾を加えて厳正なる審査?比較??をさせていただきました。マジで比較し意見を交わすことで、味わう解像度が爆上がりです。これはやめられん……。

というところですが、夏休みをはさんで次回開催にはしばらく間が空きそうですので、ここでひとまとめして記録を残しておこう、と思いました。ワイワイ意見を述べ語り合いながら食べ比べをした結果、各々のパティスリーの特徴みたいなものが浮き上がってきたため、それをここに共有させていただきます。なおこの企画では、あえて優劣をつけない形で進めさせていただきます。また必ずしもパティシエの方が意図したところと当方の感想とは違っているかもしれませんが、あくまでちょっとケーキが好きな素人たちが自分たちの感性で感じ取ったことですので、そこはご容赦いただければ幸いです。もちろん誰一人としてパティスリーとCOI関係にあるものはおりません。出雲でケーキが食べたいけれどもどこにしようかな、という方の、何らかの参考になれば幸いです。

なお、お店の表記はHP等を参考にさせて頂いておりますが、大文字、小文字が混在したりしてわかりにくいところは勝手ながら代表的なロゴなどを参考にしました。


出雲ケーキ選手権(1月28日)


当日は1人数個ずつの推しケーキを持参していただいたわけですが、あまりにもジャンル違いのものを比較しても何がなんだか分からないので、まず一つ目として『イチゴショートケーキ部門』、各々のお店のイチゴショートケーキを買ってきていただいて、それを比較するという作業から始めました。

イチゴショートケーキケーキ部門
(順番は偶々食べた順)

・カクレ菓子
クリームの味強め
スポンジがふわふわ、空気の部屋大き目

・パティスリー ルノワール (Patisserie Renoir)
スポンジのきめが細かい
クリームの味はうすめで主張しない。スッとクリームが溶ける。トータルで考えられている。

・ジョリカドー(Joli Cadeau)
スポンジの味強め
卵黄の黄色がしっかり見える。卵の味ぎっしり。


・リンツ(LiNZ)
イチゴクリームがなめらか
クリームの質が高い クリーム勝負
イチゴクリームがさっぱりしていて、スポンジは薄め。

・パティスリー デュレ・セゾン(patisserie DURER saison)
イチゴが高そう
クリームはカクレ菓子っぽい、スポンジは粗い感じ

・TSUI(いちごロールケーキ)
しっとり系 コーヒーのお供系
砂糖が違う?甘すぎない感じ
甘さがくどくない


・グランシェノン(Grand Chainon)
どこを食べてもイチゴの風味がする いちごを味わう いちごが主役の感じ
それぞれのパーツのクオリティも高い
さすが高価格帯


・シュブスタンス(patisserie SUBSTANCE)*いちごショートではない
イチゴの味が強い
でもイチゴの味に負けないくらい側の味もしっかり(ちょっと伊達巻き風味)
ケーキというよりはフレンチの最後のデザートっぽい感じ 濃厚系
ベリーのゼリーも美味

・シースタンド(cii stand.)
イチゴありきのバランスの組み立て
スポンジは評価困難 クリームが軽い

チョコ系ケーキ&その他部門

こちらはさすがに各々のお店の個性が出ていたため、同列に語ることができませんでした。

・リンツ(LiNZ)
チョコタルト
チョコが濃厚で美味しい
ベースもちゃんと美味しい


・カクレ菓子
チョコタルト
タルト生地 他ではあんまりない生地感
スイートポテト的な食感で美味しい


・シュブスタンス(patisserie SUBSTANCE)
チョコケーキ「 ナディル 」
多層ケーキの各々に意味があり、口の中でハーモニーを奏でる


・ルノワール
チョコケーキ「ノワゼットショコラ」
ウエハース感強め サクサク

・ジョリカドー(Joli Cadeau)
チーズケーキ 美味い
レモンが良い さわやか系

・シースタンド(cii stand.)
ロールケーキ
クリームが美味い


出雲プリン選手権(3月16日)


挿管、いや相関、いや壮観ですね


選手権第2回はプリンを選びました。

当日は1人数個ずつの推しプリンを持参していただいたわけですが、まずは標準化?、ということで、プッチンプリンから試食開始。その後各店のプリンを少しずつ食べて感想を語り合う、ということで進めました。

・プッチンプリン119円
普通に懐かしくおいしかった
ゼラチン感が目立った、パティスリーのものを食べた後だとゼリーのように感じた

・ホックの特製焼きプリン(HOK)220円
手作り感、家で作った感があって、割と生地はしっかりしている
しっかりしていて卵感がきちんとある
表面がちょっと固めの感じで、おいしい系、卵焼き感
カラメルはそんなに癖がなく、サラサラ系



・パティスリー ルノワール (Patisserie Renoir)250円
シュークリームの中身感
トロトロでふわふわで流れる感じ
カラメルは比較的主張しないけれどもカラメルではあるんです


・カクレ菓子
生地の卵感は少なめだけどルノアールよりは固め
上層が生クリームとのハーモニー、下層はカラメルとのハーモニーがあって2回楽しめる
ある程度固いんだけど、すごくなめらかで、その固さ成分もおいしい
卵っぽくないんだけどなんで固いんだろう?


・サイゼリヤのイタリアンプリン250円
固さはカクレ菓子と似ている
カラメルがかなり甘さが強くて、その甘さが支配していてとってもおいしい

・リンツ(LiNZ)281円
しっかりしていて、掬いやすい
口に入れるとほどよくなめらかでとろける、すくった感じと印象が変わる
甘すぎないバニラビーンズ




番外編 異種格闘技編
・いとおかし(店に入ったらプリンがなく、やむを得ず購入したプリンタルト)
全体的に優しい味で、ちょっと羽2重感がある


・カクレ菓子 ブリュレロール?正式名称不明
ブリュレ部分がシャリシャリしていておいしい
ロール部分も美味しい



決められん、といいつつ、最後には「これがよかったね~」みたいなのはあったのですが、結構好みと順番の問題がありそうですので、あえてこちらでは公表しないでおきます。


出雲和菓子選手権(5月25日)


今回「和菓子」ということで、レギュレーションをどうするか、協議の結果、季節的にもこれからの主役になるであろう「わらび餅」を代表とし、他に推し菓子があればそれも持ってくる、という形式で開催いたしました。



まずは「わらび餅」の所感を順番に。

なぎら長春堂さん 
わらび餅の王道感、ねっとりしている。もちっとして甘さ控えめ。蜜は附属しなくて、きなこオンリーで勝負していますがきっちり甘みはあります。

文の助茶屋さん
ぷるんぷるんに揺れます。含水量が多そう、水に近いです。つるんと入ります。寒天に近い感じがあります。そのものだけ味わっても甘いですが、蜜をかけると甘さが倍増、そりゃそうですね。

福泉堂さん
もっちり感ととろける感が抜群です。これまでのもの、従来よく知っているものとは違う、独特の食感ですね。なめらかに粘ります。

鎌倉わらび餅さん
もっちり感は福泉堂に似てますが、食感・風味・味がまた違う。きなこの味でしょうか。甘味が残ります。黒糖の味でしょうか?

みまつさん(黒糖わらび餅)
粘度はあっさりしていて食べやすい。すっと溶ける感じが心地よい。単独ではなく蜜と合わせて完成形の感じがします。

坂根屋さん(粒あんクリーム入り、ふわとろわらび餅)
生地?は、みまつさんのものに似てすっと溶けます。加えて、中の粒あんクリームが一体となって、口の中で溶けてちょうど良いハーモニーになります。生地とクリームの混じり合いまで計算されて作られていると思います。




一通り味わいまして2周目、比べると、なぎら長春堂さんは固めに分類されます。福泉堂さんと鎌倉わらび餅さんを比較すると、鎌倉の方がもちっと感が強く、福泉堂は、より少し水に近い感じがありました。

結論としてはいつもの通り、優劣をつけられるものではなく好みの範疇、という感じですが、割とシンプルな「わらび餅」でもかなり味わいに違いが出るのだなあ、と大変学びが多かったです。意外に人気No.1に票が集中したのも興味深かったですね。

その後各々の推し菓子も頂きましたが、こちらは比較することなく純粋に楽しみました。ただまあ、そこそこ血糖値が上昇しており、若干苦行になっているメンバーもいたとかいなかったとか。


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