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日向坂46 デビュー2周年記念 Special 2days の感想 「外向き と 内向き」

・3/26(金),3/27(土)に行われた、日向坂46のデビュー2周年を記念した2日間のイベント「春の大ユニット祭り」「2回目のひな誕祭」をオンラインで視聴しました。

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・いや〜〜〜〜〜めちゃくちゃ良かったですね〜〜〜!!


・これから色々と書きますが、大前提としてめちゃめちゃ良かったです。満足度高かった。ありがとうございますという気持ち。


・以下それぞれ印象的だった点と脱線話を連ねていきますが、イチ感想としてお楽しみください。(基本的に見ている人が読む前提で色々省略してしまってます)



『春のユニット祭り 3/26(金)』


・なかなか披露されないあの曲が!!ひらがな時代のあの曲も!!!うわ〜〜〜〜!!!!ワーーーーーーーーーー!!!!!!


・みたいな感情の爆発はお恥ずかしながらあんまりありませんでした...

・というのも、日向坂にがっつりハマりだしたのが去年の7月ごろで、それも「ひなあい」きっかけだったので、あんまり楽曲に強い関心もなく隅から隅までは聴きこんでなかったんです。

・アルバム「ひなたざか」は買ったので、収録曲はローテで聴いてたり、「走り出す瞬間」もザーーっと流しで何周かはしてたんですが、『この曲をなんとしてもライブで見たい...』というところまで達してはなかったんですよね。


・ただ、改めてライブでちゃんと聴いてみて、結構好みの曲あるな〜って思いました。

・特に『沈黙した恋人よ』めっちゃ良いな... ってなりました。

・3日経った今でもサビが頭の中でぐるぐる回ってます。ユニット曲が「おひさまになったきっかけの曲」ってことなんてあるか〜?と訝しんでましたが確かにその気持ちもわかるなと思います。

『割れないシャボン玉』も良い〜〜〜〜 でした。曲だけ聴いてた時点で結構好きだったんですが、パフォーマンスが合わさるとよりトリップ感が高まって良かったです。不思議なくくりの3人だな〜と思ってたんですが2期生の中から「シャボン玉っぽさ」で3人を選んだらこうなるな...と勝手に納得しました。


ひらがな時代の曲の方が好みだ!!という人がいるのもよく分かりました。確かに良い...  ただこの話に関しては詳しく後述します。


・配信の構成も「音楽番組×アワード?」みたいな感じで、気が散るほどのワイプ芸も含めて面白かったです。個人的に今までバンドの配信ライブをいくつか見てきて、ただ実際のライブと同じものを配信されても結構集中続かないし飽きちゃうな〜〜と思っていたので、肩の力を抜いて見れる感じがちょうど良かったです。

・翌日の「ひな誕祭」はチケット購入のライブで、「ユニット祭り」はひかりTV/d TVチャンネルの配信番組扱いという分け方に何の意味があるのだろう...?と疑問に思っていたんですが、「ユニット祭り」は『番組』、「ひな誕祭」は『ライブ』という棲み分けを演出や構成でしっかり打ち出していたので、それもメリハリがあって良かったなと思います。

・阿座上さんの天の声、"ちょうど良かった"な〜〜! ひなあいのナレーションを担当しているよしみで、番組のネタをメンバーにちょいちょい振ってたんですが、その匙加減が絶妙でした。あと少しいじりすぎるとちょっとくどいかな〜というギリギリのところが上手いな〜と感心してたんですが、どうやらサトミツことおひさま作家芸人こと佐藤満春(どきどきキャンプ)さんが構成に関わってたみたいですね。この人日向坂好きすぎだろ...としか思ってなかったんですが、改めてその仕事ぶりを目にするともっと公私混同してけ!職権濫用してけ!となります。


・新ユニット3組の発表は良くも悪くも予想通りだな!って感じでしたね。無数の組み合わせが作れるゆえに票もバラけにバラけたと思うんですが、その中で純粋に上から3組選んだらこうなりそうだな、という妥当感。

・「民意を汲み取って反映する」という点で日向坂の運営は実直で素晴らしいな...と思うことが多いんですが、反面フォーメーションとか諸々もう少し意外性があっても良いのにな...と思うところもあり、その最たるが今回の新ユニット3組の座組みだなあと感じました。いや!全然不満とかはないんですけどね!

・まなふぃがあれだけ丁寧なフリをさせられて「いや本当に無いんかい!」っていうのはちょっと可哀想な感じしちゃいました... かとしがあの役回りだったらちょうどいいくらいかな...とか思ったり。


・ほとんど生歌での少人数ステージということで、一人一人にスポットライトがあたるいい企画だったな!と思います。ちょっともう長いのでこの辺で!



『2回目のひな誕祭 3/27(土)』


・3曲目に披露された「ドレミソラシド」のラスサビ前、突如メンバー背後のLEDモニターが上昇し、会場に集まった700人のファンと約1年振りに対面した。

・気づいたら泣いてました。

・きっと多くのおひさまが涙したシーンだとは思うんですが、自分にもこの感情があったことが不思議で不思議で。涙は流れてたんですけど何故泣いてるのか理由もよくわからなくて。でも理由もわからず涙するくらいこの1年足らずで自分にとって大きな存在になってたんだなっていうのがわかってなんだか良かったです。

・「ひなあい」を毎週何度も繰り返し見たり、ブログをチェックしたり、トークをチェックしたり、まとめサイトで多くの媒体で活躍する動向を追ったり、Twitterやnoteでいろんな人の感想を眺めたり、触発されてnoteで番組の感想を書いてみたり、ゲームに毎日ログインしたり、、振り返ってみるとこの数ヶ月異常なほどの時間を日向坂と過ごしてきて、一度も直接目にしたことはないけど、日々の大半を家で過ごすだけのこの退屈な日々を確実に支えてくれていて、そんな彼女らが1年間願っても叶わなかった瞬間が不意に訪れたら、そりゃ涙しちゃうよな... なあ...?


・どのような演出でもおひさまとの対面は感動的な瞬間だったと思いますが、個人的には「3曲目の『ドレミソラシド』」という不意を突くチョイスが、一番刺さったポイントだったなと思います。

会場のステージは複数あります。「JOYFUL シート」のあるステージで全ての曲をパフォーマンスをするのではありません。

・と事前にアナウンスされていたので、まあ、まだだろう...と完全に油断していました。「JOYFUL」って付けてるくらいだからなんなら終盤に披露されるであろう「JOYFUL LOVE」までおあずけなのでは、とすら思ってました。

・それがまさかの初っ端エンジン全開の「アザトカワイイ」→「ソンナコトナイヨ」→「ドレミソラシド」の流れでくると思わないじゃないですか。

・デビューシングルの「キュン」や、アンセムとして定着している「約束の卵」「JOYFUL LOVE」のように既に物語性を帯びているような曲じゃなかったのがなんか良かったですね。さっき意外性が乏しいみたいなこと言ってましたがこのチョイスは本当に良かったです!


・全体として、ひらがな時代から現在に至るまでの代表曲が目白押しで、今持てる力の100%だ!という感じが胸を打ちました。何より全曲フルコーラスなのが良かったですね。

・今までバンドのライブしか行ったことがなかったので、TV番組でもないのにフルコーラスじゃないというのが信じられなかったんですが、やっぱりライブはフルコーラスであるべきだよ!!と改めて思いました。1番と2番でパート割りとか振り付けとか全然違うんでアイドルグループこそ尚更だなと思います。

・各曲についても色々書きたいんですがもう収拾がつかないので省略させていただいて...



・5thシングルのタイトルが発表されましたね!

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・タイトルが発表された瞬間の率直な感想は「おおぅ.......」でした。



・自分の観測しうる範囲での感想もまあ似たような感じでした。

・で、まあそこから色々考えてみたんですよね。考える過程でいろんな人の意見も目にしちゃったので影響もされてると思うんですが、自分なりにちょっとまとめてみました。


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・けやき坂46の『沈黙した恋人よ』は確かにいい曲だなと思いました。ユニット祭りで披露された、おそらく5thに収録されるであろう3曲もそれぞれいい曲だなあと思いました。でもじゃああんな感じの曲を表題曲に据えて、今シングルを出す日向坂46が想像できるかと言われると、それはやっぱり違うよなあと思うんですよね。

・それはアイドルグループがリリースするシングル曲には、作品的な側面と、それと同等かそれ以上に商業的な側面があるからです。

・商業として、ファンを作っていく、ブランドを作っていく過程には、「外向き」のコンテンツと「内向き」のコンテンツがあると思っています。「外向き」は知らない人に知ってもらう、興味をもってもらう、そして好きになってもらうため、「内向き」は既に好きな人にもっと好きになってもらう、満足してもらうためのコンテンツです。

・この2つは完全に別物ではないものの、担う役割の比重が異なっていて、「アイドルグループがリリースするシングルの表題曲」は中でも「外向き」の比重が高いコンテンツだと思っています。

・「外向き」のコンテンツに必要とされるのは、「他と何が違うのか」という差別化と、「〇〇といえばあのイメージ」という一貫性なのかなと思います。


・とした時に、ユニット祭りでの新曲3曲のような、ともすればありがちな曲を表題に据えたら、確かに「内向き」には嬉しいかもしれないけど、「外向き」にはちょっと弱いよなと感じるわけです。

・近くで言うと乃木坂や櫻坂、かつての欅坂と比べると「明るく元気で積極的なイメージ」もう少し世間を広く捉えると「若者のトレンドを押さえた楽曲」という点で、今の日向坂が狙っている席は、差別化と一貫性としては間違ってはないのかな、と思います。


・少し遡りますが、「欅坂46」は、48グループの台頭で商業色が強まったアイドルグループ界に、高い作品性と世界観、メッセージ性をもってして風穴を開けた秋元康の自作自演カウンターパンチだったと思っています。

・そしてその頃、シングルのカップリングやアルバムに収録されていた「けやき坂46」の楽曲は、いわば欅坂46にとっての「内向き」なコンテンツだったと考えられます。

・ここでの「内向き」というのは、「内輪ウケ」のような意味ではなく、シングル表題曲に、欅坂46としての看板やイメージを強く背負ってもらう陰で、様々な楽曲の方向性を模索しながら、純粋に作品性を追究できたという意味での「内向き」です。

・とすると、「けやき坂46」時代の楽曲に作品としての良さを感じる人が多いのも、差別化や一貫性といった枷にとらわれずに、のびのびと「内向き」に作ることができたが故の良さがあったと考えられますし、けやき坂から日向坂になって楽曲の方向性が変わったというのも、自分たちで看板を背負って戦っていくには、「外向き」の強いアイデンティティを帯びさせなければいけなくなったからだと理解できます。


・なかなか難しいですよね。「外向き」と「内向き」の需要、同時にがっちり満たせるコンテンツがあれば最高なのにな〜〜〜と思うところですが、今その両方が満たされつつある奇跡的なコンテンツが、冠番組の「日向坂で会いましょう」だと思っています。

・元々アイドルの冠番組はかなり「内向き」の指向が強いコンテンツで、前身の「ひらがな推し」も開始当初はその傾向だったように思えますが、バラエティ色が強まるストイックな企画に、メンバーたちが全力で応える形で、番組としての錬度が高まっていった結果、自分のようなアイドルにさして興味のなかった人を引き込むほどにまで成熟した「ひなあい」は、まさしく「外向き」としての役割を存分に果たしていると言えます。

・そんなひなあいが未だに全国放送されておらず、頼みの綱だった見逃し配信もTverやGyaoではなく有料の「ひかりTV」になってしまったのは致命的な機会損失でもったいないなあ...と思うばかりです(実際問題、配信の有料化そのものより有料化によってYoutube等への違法アップロードの取り締まりが厳しくなってしまう可能性の方が損失としては大きいと思ってます)。


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・まあ長々と書きましたが、まとめると、「まだ新規ファンを獲得していきたいなら、方向性としてはしゃあないか〜」という感じですね。



・とは言え... とは言え...『勝たん』なのか...?? それも今このタイミングで...??という気持ちは拭えないですけどね... 

・具体的には、『勝たん』を声に出しているという状況があんまりピンと来ないんですよね... あるにはあるんですけどそれも「SNSで流行っている言葉をリアルで言っているやつ」の域を出ないというか。いや、これはもう自分が若者じゃないからで今のキラキラティーンエイジャーはバリバリ使ってるのかもしれません。


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・ボードゲームの『カタン』は、1プレイ1時間以上かかるのに100回以上はやってるくらいには大好きなので、いっそのことカタンの曲であってほしいですね。

なんでこんなときに限って  サイコロは7が出ちゃうの?♪
どれだけ道を伸ばしても  麦がなけりゃ勝てっこない♪
そんなに10が出るなら  こっちを都市化したかった♪
6が全然出ないのに  11ばっか出過ぎじゃない?♪

・カタンあるある並べただけになっちゃったな。


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・はい、色々と話は脱線してしまいましたが、2日間のイベントはとても良かったです!

・発表されたシングルも、個人的には「外向き」と「内向き」という捉え方に考えを巡らすことになって、なんだか面白かったのでよしとします。どんな曲になってるかを楽しみにしましょう。

・それでは!




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