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各農協(JA)の特徴とその現状

 今、全国には506の総合農協があります(その内北海道に97)。その地域の特色によって、農協の性格や特徴が異なっています。

 福岡でも20の総合農協がありますが、それぞれ特徴があります。都市部では、信用と共済等の金融中心ですし、農村部になってくると、営農や経済も重視されてきます。全国になるともっと特徴が際立ちます。

 では、その農協の特徴を決めるのは何か。それは、その農協の組合員さん方からの要望や求めているモノとなってきます。組合員さん方が求めていないことは、基本的には出来ません。

 政府や規制改革推進会議、また財界等からは「総合農協は営農等の赤字を金融で補填している」等、批判が続いています。
 しかし、それは出資者であり、事業利用者である組合長さん方の要望であり、協同組合が健全に運営されている証拠でもあります。

 総合農協を批判する大手の新聞会社もありますが、そうした会社でも新聞の購読料や広告費のみで運営できない様です。不動産等の収益が大きな柱ともなっています(ある意味で総合事業)。

 協同組合は、収益は目的では無く、手段。
 キチンとした経営で収益を確保し、その収益を組合長さん方や地域利用者に還元する。それが配当なのか、事業サービスの向上なのか。それはまた組合員さん方の声で方向が定まります。
 当然、現場で働く農協労働者への賃上げや処遇改善も、それには含まれています。

 慢性的な人手不足は農協でも例外ではありません。結果、不便さや事業サービスにも影響しています。
 労働組合がキチンと賃上げや労働条件改善に取り組むことは、農協組織や事業にも良い影響を齎すのです。

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