柄谷行人「トランス・クリティーク」から
現在のぼくの状態はとても良好だ。健康を実感している。働いておらず、外から強制されるものがないということの素晴らしさを味わっている。エアコンの効いた部屋で、空腹を感じることなく、老いを感じもせずことさら無力を感じることなく、肯定的に思考できる自由感のもとに世界と歴史を読み、知ったことで受ける変化を書き、人生を楽しみ、自制的に自尊心を養うことで、闘う人々に寄り添い続ける生き方をしたいと思う。柄谷行人をここ数日読み続けている。ブルジョア独裁下にあることを否定的に措定できる知性の人は、そのことは「喩」であると言う。それを実体と捉えると直接的暴力の闘いを強いられ、敗北の悲惨に至る。これまでの左翼の陥ってきた謬見をトランス・クリティーク思考によって正し、カントとマルクスが切り開いた合法的コミュニスムを論じてくれる。そう、カントもコミュニストだと言う。ところであなたは以下の、ブルジョア独裁の定義に賛同されるだろうか?
上記引用中の「資本制企業の中に「民主主義」などあり得ない」は現行のビックモーターなどを見ていても、激しく同意されるのではないだろうか?
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