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能登町の真脇遺跡に行ってきた

今日久しぶりにテニスに来てた仲間がいて、最近何をしていたかの話になって、ぼくは能登町の真脇遺跡に行ってきた話をした。縄文時代の遺跡でそのほかの遺跡に見られない貴重なものが出土して博物館に収められていた。殆どが1万年前のものらしい。たかだか紀元2000年ほどの歴史に文献などを手掛かりに学校で教えられてきたが、その5倍もの昔に人々が船を作り、銛や槍などを使ってクジラやイルカを獲って食べていたらしい。十分漁ができていたので定住していたのだった。縄文時代は狩猟していたので定住せず転々としていたと学校では習ったはず。ところが縄文時代でも定住していたことが真脇遺跡で明らかになった。そのことをそのテニス仲間の彼に強調してみたが、学校で習ったことをそもそも忘れているみたいで反応が薄かった。歴史に興味がない人に話してしまって少し気落ちしたが、弥生時代に稲作を始めると定住が始まったというのは常識化していると思っていたがそうでもないらしい。ぼくとしてはこの1万年という時間がこの石川県の能登町という場所に蓄積されているという、歴史の事実に小さな啓示を受けるのだが、、、人間の営みを歴史的時間を尺度に考えてみると、先の大戦や近代というものが割と新しい出来事のように思えるのだが、そう思うと歴史を学ぶことに尽きない興味を覚える。NHKのブラタモリが人気なのも、現代が「新しい中世」の時代に入っているという田中明彦の説も、歴史的時間が教養の対象になってきているのかもしれないと思った。

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