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腹痛とミクシィ Vol.28

潰瘍性大腸炎で入院した約20年前のことを当時ミクシィに書いていました。
退院して実家に帰省したのですが、咳が止まらず帰省を中断して病院へ行っています。


 髪を切りに行くといつも感じてしまうことがある。
髪を洗って鏡の前に座ると改めて自分の髪をまじまじと見る。そこでいつもこう感じる。

「まだ髪切らなくてもいいかな?」

髪は最短で1ヶ月に1回、最長でも2ヶ月には1回は切りに行く。だからあんまり伸びてないといえばそうなのだけれども、美容室に行く時は切りたくてたまらないのだ。髪を切るのが恐いわけではないのだけれど、なぜかいつも感じてしまう。


 病院には当初薬をもらう予定だけだったが咳の為診察してもらうことにした。主治医は休み。代わりに別の内科の先生が診察してくれるらしい。診察室のすぐ近くの待合室で順番を待つ。その時あの美容室と同じ感覚がした。

「もう咳治ったんじゃないかな?診てもらわなくてよさそうだな。もう帰ろうかな。」

もちろん治ってるわけないし、数秒後には咳がきちんと出る。
完全にビビっていた。緊張して体が自然と咳をこらえていた。

しばらくして診察に呼ばれる。初めて見る先生はどこにでもいそうな男性の先生だった。初対面なので入院するところから今までのことを一生懸命話した。するとそれを聞いた先生は俺に一言。

「君そうは言うけど、今話してる時咳してないよね。」

先生の特徴は「言い方がきつい」だった。


 
 病院の診察室へ行くと今も緊張します。この時も知らず知らずのうちに咳を我慢していたと思います。そういう患者もいることも医師に理解して欲しいという要望は横暴であることはわかっています。退院する前から咳がなんとなく出るとは思っていたのでどこかのタイミングで診てもらわなければならなかったと思います。でも、医師の指摘は正論だけにグサッときました。

「いや、ひょっとしたら大丈夫かなと思って、ちょっと緊張気味なんで今咳がでてないんですよ。」なんて言おうもんならもう話が通じない患者確定です。

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