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『私のキャッチコピーの解説です‼️』

同じ宣伝会議賞のファイナリストである「アークンさん」アークン|noteから私のキャッチコピーの解説をしてほしいと依頼メッセージが届きました。
正直、解説するほど悩んで悩んで生み出したコピーではなかったので戸惑いましたが、自分の考えた跡を残す意味で書こうと思います。アークンさんお誘いありがとうございました。

私が応募した課題は
パナソニックの
「キッズドルツ」を通してオーラルケアへの意識を高めるアイデア
でした。

募集作品に期待することや訴求したいポイントなどありましたが私が気になったポイントは市場・ターゲットの動向にある

電動歯ブラシ愛用の親御さんの約7割がお子さんにも電動歯ブラシを使わせています。一方で「振動が強く、音がうるさい」「ブラシが大きく奥歯に届かない」「ちゃんと磨けていないと歯科医師に言われた」等、お子さんと親御さん両方からの不満で使用を止めてしまうことも多いんです。
宣伝会議賞|一般部門課題詳細 パナソニック (senden.co)

という点でした。私の印象は「子ども用電動歯ブラシは親、子ども、歯科医師から敬遠されがちなのか・・・なんとなくわかる気がするな・・・確かにちゃんと磨けているかわかんないかもな」というものでした。そして「大人は電動歯ブラシ使っている人多いな。大人は上手に使えるからかなあ・・・でも、そもそも人間の手が電動歯ブラシより磨けることってあるのかな?」と思考がめぐっていきます。とくに最後の考えは仕事で得たものがあります。

 仕事柄、モノを作ることがありその時に機械での作業か手作業かを選択する時があるのですが、「なんでも手作業でやった方がきれいに仕上がるというわけではない」といういわゆる「手作業神話」に何回も直面してきました。手作業は確かにきれいなときもあります。しかし、きれいな手作業はいつでも、どこでも、だれでも提供できるわけではありません。しかも時間と手間がかかる。それなら機械の精度を上げる努力をして、手作業と同じかそれ以上のクオリティを生み出せた方がたくさんの人を喜ばせることができる。

 話をもどします。つまり「お母さんや自分でやる歯磨きは電動歯ブラシよりも良く磨けることってあるの?」という疑問が残りました。歯の表面にブラシを当てて磨くわけです。人間の手が機械に勝るのか?・・・こう考えると最初に出た、ちゃんと磨けてないという意見も、必ずしも正しいとは限らないと思えてきたのです。

そこから、「子どもだから電動歯ブラシは向かない」という意見ともう一度向き合います。しばらく考えると・・・「でも歯は、大人の歯に子どものうちになるよね」・・・「人間の体の中で一番最初になるのは歯なのではないか?」と続きます。

ここから「大人・・・成人・・・成人式・・・」「永久歯に生え変わりだすのは6歳からだから・・・」「歯の成人式は6歳です。」となったわけです。

あとは見た目の問題ですが「歯の成人式は、6歳です。」と読点をつけるか迷いました。ただ、全体的に伸びた感じがしたのでこれはやめました。

そして、このコピーにはラッキーな側面もありました。それは「成人式を何歳で行うか」というニュースです。巷に18歳か20歳か、というニュースがあるなか「歯は6歳」という視点は面白かったかなと思います。実際審査に影響したかはわかりませんけどね。

最後に後日談ですが、このキャッチコピーを友人が聞いたときに「なんか成人式って聞いたらなにか贈りものをしたくなるね。」ということばが私には刺さりました。例えば祖父母の目線でいうと、孫の成人式は孫の誕生の18年後ですが孫の歯の成人式は6年後、その「歯の成人式にはキッズドルツを贈る」というようなイベントがあっても面白いかな。と空想を膨らませてみました。


こんなところです。思っていた以上に長くなりましたね。アークンさんありがとうございました。書いてよかったです



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