おつかれさまのはなししたい
自分語りで恐縮です。去年転職しました。
毎日しんどいしんどいぐちぐち言いながら仕事してます。
22時ごろ帰りの電車に乗って日付が変わる前に帰宅する日もちらほらあります。
ホテル暮らし真っ最中につき帰宅してもひとりだもんで、基本コンビニのご飯です。いやー疲れました笑
2024年2月28日0時、SAKANAMONの新譜が先行配信されました。ね!!
朝も激早のわたくし、睡眠時間を削れず泣く泣く就寝し、朝聴きました。おつかれさま聴きました。
がっつり泣きました。面白いくらい涙が出てちょっと笑ってしまいました。
割とライブでも涙腺ゆるゆるだし新譜聴くと大抵泣きながら「良〜〜〜!!!」とか言ってるんですけれども、
おつかれさま これはもうなにか文章にしないと我慢ならんくらい私の肴でした。
通勤2時間の電車の中で書いております。
昨日まで行きたくね〜〜(迫真)って感じでしたが、今るんるんです。
好きなもののことを考えてる時だけは無敵です。
SAKANAMONの音楽を聴く時、常に「日常の肴でありたいという願い」をひしひしと感じます。
この曲、冗談抜きでこれまでのSAKANAMONの曲の中で1番自分にマッチしました。状況や心境全てががっちり嵌った瞬間ってこれか〜と関心する程でした。
先行配信の前日。21時半頃ようやく帰路につき、疲れすぎた!へとへと!コンビニに寄って、なんか適当なもん買って食って適当に寝るか!!しんど!!こんな具合でした。
こんな時にやさしい歌声で「聞こえるかい、此処に居るよ」なんて言われたらそりゃ泣きます。
そういう話をし続けるだけになります。
・・・収録 ロックバンドの「僕らは此処に居るよ」という歌詞が大好きなのですが、通ずるものを感じて余計に沁みました。
いつもなんかしんどいなー、めんどくせー、みたいなことをぶつぶつ呟きながら生きているので、そんな時に音楽に救ってもらえるのは何より幸せなことです。
SAKANAMONの「此処に居るよ」の意味の大きさに改めて気づきました。
頑張れーと真っ正面から応援するんじゃなくて、肩をぽんっと叩きながらおつかれって言ってくれる感じとか。
今日はやってるかなーと暖簾をくぐって入る居酒屋みたいな感じとか。
SAKANAMONが好きな理由がこんなところにもあります。
いつでも音楽やってるから、聴きたくなったらいつでも遊びにおいでね。この感じ。大好きなんです。
おつかれさまの歌詞の一文目に、これがまさに詰め込まれていて泣きました。
なんでこんなに日常に寄り添うのが上手なんでしょうか。
良いなぁ、という感想の前に、純粋に感心してしまう歌詞が多すぎました。
それよ、それ…それが今1番、言われて泣きそうになるくらいしんどいことなのよ。って思っちゃうんですよね この歌詞。
あまりに日常を描写するのがうまくて、感性が好きすぎるなと改めて思いました。雑な言い方になってしまいましたが、本当に凄い。これに尽きる。
退勤してすぐイヤホンして音楽を聴くのが毎日の楽しみなのですが。
この瞬間のことを「おしゃべり」と捉えられることを、SAKANAMONに教えてもらいました。
この感性が大好きです。やわらかな日本語の響きも大好きです。
私は愚痴を言いたかったりただただため息をつきたかったりする気持ちを、SAKANAMONの音楽とお喋りすることで消化していたのかもしれません。
この歌詞も凄い。
捉え方はそれぞれですし、私個人の捉え方ではありますが…。
忙しいとほんとに外に目が向かないですよね。
私の「外」は狭いので、すぐに思いついたのは友達と、SNSでした。
元々SNSをこまめに更新するタイプではないのですが、多忙になると絵を描くことや仲良くしてくれている人たちの更新を見ることが全くできなくなります。
まさにそんな現状に気づかされたと同時に、「外に目を向けられない」と言葉で表されたことにハッとしました。
それなんよ〜ポイントがありすぎる。
コンビニでなんか適当に買って食べて寝るかぁ、って毎日思っています。
個人的にかなり心にきた理由はこの歌詞にもあります。
恐らく今ホテル暮らししていなくても凄い歌詞だなと感じていたと思いますが…
サビの歌詞がとてもとても好きです。
私はストレスを溜めすぎて体に出てしまう病気を持っているんですが、さらにストレスを溜めていることに気づきにくいところがあります。
毎日なんかあるんです。些細な一言も全部溜め込んで、気づいたら指先掻きむしったりしてしまうような日々です。
「一寸でも綻んで笑えます様に」
「一歩でも前向いて歩けます様に」
この世界一優しくて些細な願いが、SAKANAMONらしすぎて大好きです。
心の底から労ったり、あれこれ頑張ってるよなって言うわけでなく。
ちょっとでも、一歩でも、と願ってくれるそんなバンド。めちゃくちゃ好きです。
私にとっては音楽がある意味逃げ道のようなもので、音楽を聴いている時だけは何にも縛られていなくて無敵で、心が楽です。
元生さんは「自分たちが好きな音楽をやり続けるだけ」とよく仰いますが、それがかなり私にとって救いなんですと伝えたいです。
しんどいと思ってふらっと音楽に逃げた時に、「笑えますように」「前向いて歩けます様に」と真正面から柔らかく届けてくれる歌詞があることの幸せを強く感じます。
疲れた時に拠り所があることこそ幸せなことだと思っています。
私は愚痴が言えるタイミングがあれば言うようにしているのですが、それでものちのち後悔するタイプです。
言われた相手のストレスまで考えて、言わんときゃよかった〜と凹みます。
そんな時にまたしても「聞こえるかい 此処に居るよ」なんて言われてしまったら堪りません。ありがとう。
音楽が好きでよかったし、SAKANAMONのことを知ってる自分のことは幸せ者だと思います。
「落ち着いて帰れます様に」
この歌詞も凄い。日本語の凄さを感じました。
あまり言語化できないのですが…。
この一文が1番好きです。
「落ち着く」って表現、所謂応援ソングであまり聞かない気がしています。
それでいて自分がいま1番求めている言葉です。
基本、仕事していて落ち着いていないですし…ザワザワしっぱなしですし…
落ち着いて帰るって、私にはすごくハードルが高いものだったんだなと気づきました。おつかれさまの音色、歌声、この歌詞のおかげですこしでも落ち着いて帰れそうです。
「居させてよ」
このひとことも、ギュッとなるポイントの一つでした。
寄り添ってくれたり、ふらっと入っておいでという雰囲気のあるSAKANAMONが、「居させて」と願うことは意外と珍しいことなのかなと思ったからです。
音楽を聴いて欲しいという主張であったり、「なぜ売れないのか」という言葉に詰まりつまった願いであったり、いろんな思いが音楽に溢れていますが…
15周年を超えたあとの彼らは、明らかに今までと違う自信を持っていて。日常の肴を提供するから、そばに「居させて」と伝えてくれているんだと思いました。
その些細な変化が感じられてすごく嬉しいです。
「そばに居るから」「側に居るよ」
じゃなくて、
「居させてよ」
なんだなぁ、いまのSAKANAMONは。
先に書いた感想と似たようなことを書いてしまいますが、やはり「一分でも安らいで眠れます様に」という歌詞にじんときてしまいました。
今日もしんどいなーしんどいなーばかり言っていますが、ぶっちゃけこんなに良い曲が退勤後に聴けるようになった自分は報われています。
事実、おつかれさまを聴いた朝は「もう今日報われたな〜」と思いました。
最後の歌詞で、はぁとため息が出ました。
真っ直ぐで優しいことばに救われました。
それぐらい、ものすごく自分の状況にマッチしていることが笑ってしまうくらい驚きだったこともあります。
ライブの後によく、「明日元気もりもりでがんばれるわ〜!!」と言っているんですが。
おつかれさまを聴くことで、毎日少しでも同じ気持ちになれる気がします。
すこしだけこころが落ち着く。これが意外と難しくて苦労しています。
そんな日々を優しく救ってくれるような、とても良い曲だと思います。
こんなにも角がなく、丸くこころを満たしてくれる音楽と出会えて幸せです。
今日も頑張ります。
この記事を書きながら電車に乗り間違えて遅刻しました。落ち着きます。
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