憎くいアイツが頭から離れない…

 ameblo.jp3 minさんのブログが消えているようなので転載させて頂きます。


「あいつのことが憎くて憎くてたまらない…」

「どうやって復讐してやろうか…」

そうやって、誰かのことを憎んでいる方、
いらっしゃいませんか?

これだけ憎む相手は、大体、元パートナーか親だったりすることが多いです。

そして、そういう相手はもともと……

「めっちゃ好きゃっね〜〜〜〜ん♫」

という相手だったりします。
(学校や職場でいじめられた相手は除外しますよ)

愛情に応えてもらえないから、
愛情から憎しみに変わったのかもしれません。

さんざん尽くしたのに、
ひどい裏切られ方をして憎しみに変わったのかもしれません。

愛憎劇です!

だから、本当は……


「めっちゃ好きゃっね〜〜〜〜ん♫」


…シツコイ?

敢えてライトに言いましたが、
本人からしたら、それこそ、
めっちゃシンドイことです。

嫌いだと思っているはずなのについつい考えてしまう…

いつも頭の片隅にへばりついている…

好きなときでも、その人のことばかり考えて…

嫌いになっても、その人のことばかり考えて…

支配関係や依存関係のときに起こりやすいことです。

特に、幼少期の親子関係は依存から始まるため顕著に表れます。

例えば、
母親から毎日ののしられたり、
叩かれたりしてきたり、
子どもの頃からつらい環境で育った人でも、
そんなお母さんに褒めてもらいたいし、
愛して欲しいものです。

だから、叩かれて怒られてばかりいる自分がきっと悪いんだと、自分を責めてしまったりします。

そのときに、

「私がダメな子だからお母さんが叱っているんだ…」

「私のことを愛してくれているからこそ、
こんなに怒ってくれてるんだ…」

という思い込みを持つことで、
お母さんを正当化します。

これも、子どもの無条件に母を愛する力のなせる技です。

しかし、思春期以降は、母親の理不尽さや、自分勝手さが見えて、
今までの自分がいかに粗末に扱われてきたか気づいて、

「ムカつく」

「許せない」

という思いの方が強まります。

そうすることで、根底にあった感情の、
悲しみや怖れは中和されます。

後から湧き出た怒りの方が、
あたかも本当の感情のように感じられるのです。

怒りに意識を向けることで、
もっと痛いとこを見ずに気をまぎらわすことができてしまうのです。

しかし、本当の感情にフタをして、
怒りという代理の感情(二次感情)ばかり意識していると、
いつまでたっても囚われから解放されずに、ず〜〜っと腹を立て続けることになりかねません。

本当は、

「お母さんに認めてもらえない…」

「お母さんに褒めて欲しい…」

「お母さんにわかってほしい…」

「お母さんに優しくして欲しい…」

「お母さんに見捨てられるのではないか…」

そんな悲しみと恐怖にフタをして、
代わりに母親に怒りを向けているのです。

終いには怒りを手放せず、憎しみへと変化してしまいます。

こうならないためにも、見るのは怒りではなく、本当の感情の悲しみや怖れです。

ですので、もし悲しみと恐怖を直視して、
そちらをしっかり感じることができれば、
少しずつ、幼い頃からの囚われから解放されて、お母さんのことを考える時間が減っていくかもしれません。

お母さんのことばかり考えてしまって苦しい方は、試しに、

「私は本当は悲しい」

「私は本当はお母さんに愛してほしかった」

と声に出して言ってみてください。

どんな感じがするでしょうか?

もし悲しみが感じられたら、
あえてそれに浸って、目が腫れるまで泣いてください。
(休みの前日にね!)

悲しみを解放するだけでも、感じ方が変わってくるはずです。

僕がこの場でよく言っていることですが、
感情は感じきった方が消化されます。

感じきることは怖いことでしょう。

今まで見ないようにしていた感情と向き合うことは誰でも怖いはずです。

もし、一緒になって聴いてくれる人がいてくれるなら聴いてもらってください。

良い聴き手に想いを聴いてもらうことは、
癒しになりますし、整理することもできます。

ただ、あくまでも自分の感情に向き合うのは自分自身です。

聴き手に問題を解決してもらおうとしたり、
話を聴いてもらうことが目的になってしまっては、新たな依存関係になってしまいます。

憎しむ相手が問題ではなく、傷ついた自分の感情を自力で癒やすことが大切なのです。

それができると、自然と憎しむ相手のことを考える時間も減っていきます。

それはつまり、支配関係からの解放を意味します。

また、もし、あまりに強い憎しみで、
一人ではどうにもできないという方は、
プロのカウンセラーに聴いてもらうことをお勧めします。


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