見出し画像

ヘルパースタッフとは?北海道での時間は人生を豊かに。

ひがし北海道にある小さな町、弟子屈町。町域の65%が阿寒摩周国立公園に指定され、屈斜路湖や摩周湖などの自然に囲まれた町です。

そんな町にある「TESHIKAGA HOSTEL MISATO(以下、MISATO)」はただのゲストハウスではなく、地元の人々やゲストさんが交流できるコミュニティのような温かい場所。全8室の個室とドミトリー(1室・ベット4台)から成るアットホームなお宿です。

公式ホームページのにある「人と繋がり、自然と触れ合い、ゆったりと暮らすようなひとときをお過ごしください。」という言葉通り、心安らぐ空間が広がっています。

ヘルパースタッフについてと、自己紹介

ヘルパースタッフとは、MISATOに無料で滞在しながら、ゲストハウス運営を手伝うスタッフのことです。
基本はシフト制で週4日(1日4時間ほど)。お掃除やチェックイン対応、SNS運用など様々な仕事があります。働き方はそれぞれ、朝に2〜3時間働く人もいれば、夜のチェックイン業務を対応する人も!

業務時間以外は自由に、弟子屈町の自然を楽しんだり、カフェでのんびりしたり。色々な地域や海外の人と交流したい方や、将来的に宿の経営をしてみたい方、道東に興味がある方におすすめです。

▼詳細はこちら

私は埼玉に拠点をおきながら、国内外を旅しながらフリーランスとして、ライティングやSNS運用をお仕事にしています。弟子屈町に滞在中もフリーランスとしての仕事をしながら、MISATOのお手伝い、そして周辺地域の観光や地域の人々との交流をしました。

今回でMISATOにヘルパースタッフとして滞在したのは2回目。1回目は夏に約3週間、2回目は冬に約2週間ほどお手伝いしました。
初めてヘルパースタッフとして道東を訪れた夏に美しい自然と個性豊かな地域の人々に惚れ込み、冬に再びやってきました。

私が感じるヘルパースタッフの魅力

ヘルパースタッフとしての経験は魅力的なことがたくさんあります。長期間、暮らすようにその地域を知れることが私にとっては大きなメリットでした。

フラットな状態でさまざまな人と出会える

朝日に照らされる弟子屈町

MISATOを中心に弟子屈町では、異なるバックグラウンド、世代の人たちとフラットな状態で出会えます。酪農家や地域おこし協力隊の方、元アナウンサー、フォトグラファー、飲食店経営者、地元の高校生、国内外から集まるゲストさんなど今まで接点がなかった人たちばかりです。

社会人になると利害関係なしの出会いは意外と減るもの。だからこそ、フラットな状態で幅広い人々と出会えることは貴重です。

滞在中に開催された「摩周☆スノーランド2024」

そこでの出会いは、自分の強みを知るきっかけにもなりました。「コミュニケーション能力が高いよね」「目標に向かって着実に進むタイプだよね」と客観的視点で自分自身を評価する機会が増え、仕事での自信につながるように。結果として、仕事の幅が広がり、仕事に対してのワクワク感を思い出させてくれました。

新しいホームができる

TESHIKAGA HOSTEL MISATOのスタッフの皆さんと

MISATOでの時間は、私に「おかえり」と迎えてくれる新しいホームを与えてくれました。

帰る時には「またきてね!」「いつでも待ってるよ!」と声をかけてもらい、胸がいっぱいになりました。滞在していたのは、合計5週間だけですが、1年滞在した留学先から日本に帰国するような感覚に。釧路空港へ向かう電車の中では、心にぽっかりと穴が空いてしまったような感じさえもありました。

屈斜路湖と白鳥

ホームと思えるほどの場所を地元以外に作ることは難しいことだからこそ、かけがえのない時間を過ごせたのだと思えました。

定期的に訪れることは難しいかもしれないけど、ずっとずっと大切にしていきたいご縁・場所です。

地域への理解を深めるきっかけになる

釧路川源流カヌー

弟子屈町の地域理解を深められたことで、地元について考えるきっかけや、地域に対する客観的視点が得られました。

数日間の旅行では、ある地域を訪れても、地元の方々を交流する機会は少なく、その地域の在り方や課題まで理解することはなかなか難しいです。しかし、地域の人々が出入りするMISATOに長期滞在することで、様々な側面から地域に対する理解を深められます。

TESHIKAGA HOSTEL MISATOからの風景

弟子屈町のある日、近くの雪道で車がスタックしているとの情報が。
すると、「行ってくるぜ!助け合いだからな!」と人助けに飛び出していく人がいました。実際にMISATOに宿泊したゲストさんもスタックした時にそのご近所さんに助けてもらったと話していました。

近年、ご近所付き合いなど地域の繋がりは薄れつつあります。しかし、この出来事を通して、本来あるべき地域の輪はこういうものなのかもしれないと考えさせられました。

弟子屈町への理解を深められたことで、地元について考えるきっかけや、地域に対する客観的視点が得られました。

さらに、もっと他の地域も知りたいと思うようになり、長崎で地域おこし協力隊インターンに参加するきっかけにもなりました。

弟子屈での時間は人生にスパイスを与える

他にも、弟子屈町周辺に広がる四季折々の自然や、北国での暮らしなどヘルパースタッフの魅力はたくさんあります。除雪車が走る音や、雪かきをする人々など、みんなにとっての日常がとても新鮮に映り、発見の連続。

行ったこともない地で数週間暮らしてみるのは、少し勇気のいることかもしれません。
しかし、その挑戦が終わる時にはきっと「やってみてよかったな」と思えることでしょう。

MISATOは3年目に入り、2月から改装工事を行う予定です。ますますパワーアップするこのタイミングで仲間を募集しています!
一緒に新しいストーリーを作っていきませんか?

(撮影・文=栗原香菜子)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?