コロナ不況と新しい経済への船出
こういうデータの真偽はもはや誰も分からないとしても、一つ確実に言えるのは、新型コロナウィルスの世界的拡散なる存在により、経済活動が急激に低速・低回転となったこと。
経済活動を身体の動きと代謝による営み、マネーを血とした巡りと流量だとしたら、少なくとも日本経済という個体はいま、毎日一日中眠りっぱなしのような状態とできる。
不要不急の用事なる活動(本来の経済活動)は停止して筋肉を動かさず、行きたいところ(モビリティ)が無くなり、運動したくてもできず、生きるために必要な最低限の代謝だけをしてじっとして寝ているしかないと思い込んでいる自縄自縛状態。(大したことないのだから、本当は動けばいいのだが)
見える範囲だけでもホテルや飲食店は一部を除いて空室・空席だらけ、新幹線も一部の便を除いて自由席すら乗車率4割以下・グリーン車は貸切に近い。
こうした最中で、一つ大きな死角として忘れないでおきたいのは、現代の飽和・成熟した産業経済がここまで停止するのは人類史上初めてだということ。
おそらく人類はこれから、体験したことのない種類の不況を体験することになる。
世界的な、後の歴史で「新型コロナウィルス不況(コロナ不況)」とでも呼ばれるような経済的な空白と、これまでの経験では乗り越えられない問題を。
その過程で人々はどのように乗り越えて、人類そのものが変容していくのか。
産業経済のペテン、法治国家支配の限界、グローバル経済のまやかし、戦争産業の詭弁、そして男性性的ヒエラルキーの破綻、こうしたことへの隠蔽が不可能となりだらだらと露呈していくのを眺めながら、そのことに何かを思いながら。
もはや、待った無しの状況へ向かっている。
長期のファスティングでこれまでの体質を断捨離し、新しい身体づくりとその環境構築へ向かえるかを試されるものとして。
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