見出し画像

病院個室料金について

今回は病院に入院したときの有料個室料金についてお伝えします。

医療費請求のエビデンス

医療費は診療報酬制度で決められており、基本的に全国どこでも同じ金額に設定されています。

日本は国民皆保険制度と診療報酬制度により、医療の質と負担額はどの地域でも同じで、地域差なく限りなく平等といえます。

そんな中、唯一病院が自分で値段を決められるのが個室料金など自費料金です。

自費料金は病院独自で設定できるため、全国のその最高値から最低値には大きな開きがあります。

有料個室料金について

例えば、東京の一等地にある慶應義塾大学病院の有料特別個室は1室1日242,000円ですが、鳥取医療センターでは1室1日2,160円と約100倍もの価格差があります。

有料個室料金は高いから部屋が豪華で快適ということではなく、物価感覚的なものに近いため、東京のとある病院では価格が1日に5万円ほどの個室でも、内装がボロボロだったということを聞いたらことがあります。

入院期間中に個室に入院するパターンは2種類です。

1つ目が患者や家族の意思で有料個室を利用するパターン。

この場合、病院側から出される有料個室入室の同意書にサインしなければならず、このサインをもって有料個室利用の契約となります。

2つ目は病院や治療上の理由で有料個室を利用するパターン。

有料個室しか空き部屋が無いような病院都合や、インフルエンザやコロナなどの感染症の治療のために有料個室に入院することになった場合、患者は有料個室料金は費用を支払う義務はありません。

ここで気を付けたいことは、病院都合で有料個室に入院したのに有料個室の請求をしてくる施設がある事です。

よって、有料個室料金を払いたくない場合は、入院時に明確に断り、入院費用の請求書をもらったら、必ず個室料金の欄を確認することをオススメします。

逆をいえば、有料個室入室の同意書にサインした時点で、あとからどんな理由や文句を付けようとも有料個室料金を支払わなければいけないことを覚えておいてください。

今回はここまで。