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比較的悪くない記事

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習作の内、比較的悪くない出来の記事
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2021年3月の記事一覧

愛と性的倒錯

愛の形について。 前置き~前略~ たくさんの空回りを繰り返して 何度も何度も傷ついて でも僕はまだいろんな人と出会いたいんだ 男も女もじいちゃんもばあちゃんも 仕事も家柄も関係なく 愛し方なんて千差万別 君の愛で僕は強くなる ~中略~ 愛の形は人それぞれ ~後略~ 「i」 ベリーグッドマン 当方、ベリーグッドマンを知りませんし、 この歌も全然知りません。 愛の形は人それぞれ、十人十色の愛の形がある。 本題の引き合いに出すために、そんな感じの歌詞を探していたら、 この歌詞

煙草の吸殻の山を、掴んで食べたい

ある日のこと。とある友人のツイートが目に留まった。 「煙草の吸殻の山を見ると食べたくなる」 どう思っただろうか。 私は、割と共感した。 そしていいねした。 彼の真意は量りかねるが、私の考えを書こうと思う。 まず、一番初めに言っておきたいのは、我々は何も、吸い殻の山に食欲を感じているわけではないということだ。この場合の食べたいという欲求は、単純な食欲ではない。味に期待するわけでもなければ、腹の足しにするわけでもない。 それでは、煙草の吸殻の山を貪るという行為に何を期待

大阪、冬の高架下、占い師はかく語りき

本記事は前に投稿した話の前編と後編を合わせたものです。 ・大阪、冬の高架下、占い師はかく語りき_前編 ・大阪、冬の高架下、占い師はかく語りき_後編 大阪の高架下のおばちゃん占い師に占ってもらった話。 いつかの二月のことである。 先生のシンポジウムの付き添いで大阪大学に訪れる機会があった。 通過したことはあったが、大阪自体に用があることは今までなかったので、シンポジウムが終わったのち、観光がてら夜の街を彷徨うことにした。 夜の街が好きである。一見、視界は電気に照らされて明

土を舐める

土を舐めるという表現について。 地元の個人病院にいったときのこと。 インフルエンザの予防接種でいつもお世話になっている小さな個人病院にいった。60過ぎのおじさん一人と3人くらいの看護婦さんで回しているため、回転効率は悪いのだが、人当たりがよく、勉強熱心で、腕がいいので毎日たくさんの人が訪れる。 その日も例にもれず1時間半程度待たされた。 待ち時間はいつも待合室に置いてあるバガボンドを読み進めるのだが、流石に途中で集中力が切れてしまうため、待合室の婆様たちの会話に耳を傾